スーパードライ
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「スーパードライ」はこの項目へ転送されています。イギリスの服飾ブランドについては「スーパーグループ (服飾企業)」をご覧ください。

アサヒスーパードライ

基本情報
種類ビール
スタイルドライビール[1][2]
度数5.0%
主原料麦芽、ホップ、米、コーン、スターチ[注 1]
原産国日本
製造元アサヒビール[注 2][3]
詳細情報
色明るい金色
備考ドライ戦争の引き金となった。
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アサヒスーパードライは、アサヒビールが製造、販売しているビール。1987年3月より販売が開始される[4]スタイルはドライビール[1][2]。アサヒスーパードライの登場で、日本のビール市場にドライビールというジャンルが定着した[5]。また、日本のビール業界で発生したドライ戦争の引き金となったビールである。なお、2017年3月に発売開始から30周年を迎えた。目次

1 特徴

2 ヒットの理由

3 商品ラインナップ

3.1 容器

3.2 限定

3.3 派生商品

3.4 関連商品


4 歴史

4.1 沿革

4.2 販売開始まで

4.3 ドライ戦争

4.4 シェアNo.1

4.5 エクストラコールド

4.6 ドライブラック

4.7 日本国外展開


5 影響

5.1 日本のビール市場の拡大

5.2 日本酒辛口ブームへの影響


6 キャッチコピー

7 歴代CM出演者

8 関連項目

9 脚注

9.1 注釈

9.2 出典


10 外部リンク

特徴

開発当時に進行していた日本の食生活の変化に対応したビールとして開発された[6][7]。同時代の日本で販売されていたビールに比べ、苦味を抑え、甘さも少なくしたビールである[8]。甘さを少なくしたことでそれまで主流であったアルコール度数4.5%と比べて0.5%高い5.0%となっている[8][9][注 3]。また、苦くてコクがあるビールよりも、キレのあるビールを目指して開発された[10][9]。使用する麦芽をぎりぎりまで減らし(約70%)[注 4]、副原料(コーンスターチ)の比率を高めることですっきりした味を実現[11]。アサヒビールはこの味を「ドライ」という言葉で表現した[10][注 5]。また、アサヒスーパードライは、アサヒビールのもつそれまでの経験に頼らず、ゼロから開発されたビールであった[12]

発売当初から2013年12月時点において、基本的な味・パッケージの変更は一切行っていない[13]。ただし、細部の小変更としてメインラベルは1989年1月に「SUPER DRY」の上部と「生」の周囲の英文表記を現在のものに変更し、1992年4月に「生」の下の表記を現在の「スーパードライ 生ビール(非熱処理)」に変更し、その際に缶の背景を無地から薄い横縞が入るように変更している[14]。また、瓶のラベル外周部、ネックラベルや裏ラベル、缶のラベル上部や側面の表記についても数年ごとに変更され、2012年2月頃には缶の右下に「お酒」マークが入っている。なおスリムボトル缶は、他の製品とは異なるデザインを採用し、1年毎にデザインをリニューアルしている。なお、2014年2月には発売以来27年ぶりの全面改良が実施され、「生」の上に「洗練されたクリアな味、辛口。」と表記されるようになった。2019年4月(令和元年)にも改良が実施され、最上部の「“KARAKUCHI”」から「“KARA辛口KUCHI”」に表記を変更した。

ビール商品としては麦芽の使用率が低いため、日本で低税率系発泡酒が再度展開され始めた1990年代中盤頃の発泡酒商品の味に類似する面があり[11]、自社製品同士の競合が懸念され[15]、それが影響してアサヒビールは発泡酒市場への参入を躊躇したり難色を示したとされる[11][15]

なおアサヒビールは、沖縄県のオリオンビールを実質的に傘下に置いており、県内・奄美消費分の350mLと500mLの缶製品並びに10Lと20Lの樽製品は同社の名護工場で作り供給している[3]
ヒットの理由

日本では、景気浮揚期には新しいものを受け入れる消費者行動が顕著となり、大型のヒット商品が誕生する傾向がある[5]。また、それは新しいライフスタイルをも形成していく[5]。アサヒスーパードライは景気浮揚期に販売されたことがヒットに繋がった[5][注 6]
商品ラインナップ 2012年2月頃に「お酒」マークが入る前の350ml缶


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出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)
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