スーパーグラス
左からギャズ、ダニー、ミック。2008年撮影。
基本情報
出身地 イングランド
オックスフォード
ジャンルオルタナティヴ・ロック
ブリットポップ
ポップ・ロック
活動期間1993年 - 2010年
2019年 -
レーベルパーロフォン
キャピトル・レコード
共同作業者ザ・ジェニファーズ
ダイアモンド・フー・ハ・メン
ザ・ホットラッツ
dBバンド
公式サイト ⇒SUPERGRASS.COM
メンバーギャズ・クームス
ダニー・ゴフィー
ミック・クイン
ロブ・クームス
デヴィッド・ボウイ
ニール・ヤング
ザ・フー
ローリング・ストーンズ
キンクスなど
スーパーグラス (Supergrass) は、イギリス・オックスフォード出身のロックバンド。 1993年結成。90年代半ばのブリットポップ・ムーブメントから登場し、若さと勢い溢れるキャッチーなギターロックを鳴らして一躍人気を集めた。 ポップでエネルギッシュな音楽性を基調としながら、グラム、サイケ、ソウル、フォークロックなど様々なジャンルの要素を取り入れ、デビュー当初のポップ・パンク路線を大胆に変化させていったが、発表したアルバムのほとんどが全英チャートのトップテン入りするなど、ブリットポップ終焉後もイギリスを代表するバンドとして高い支持を集め、今日では多くのミュージシャンから影響を公言されている。 アルバム制作中の2010年、音楽性の違いを理由に解散することを突如発表し、17年に及ぶキャリアに終止符を打った。 2019年9月6日、サプライズで9年ぶりのライヴ・パフォーマンスを行い、活動再開した。 サポート・メンバー
概要
メンバーと主な担当楽器
ギャズ・クームス (Gaz Coombes, 1976年3月8日 - ) ボーカル、ギター
デビュー当時は、メンバー中最年少の18歳。その顔つきやトレードマークの長いもみあげから類人猿系のルックスながら、カルバン・クラインから下着モデルを依頼されるという逸話を持つ。2011年には、本国でトヨタ・ヤリスのCMに出演[1]。バンド解散後はソロ活動を行っている。
ダニー・ゴフィー (Danny Goffey, 1974年2月7日 - ) ドラムス、ボーカル
ザ・フーのキース・ムーン直系の激しいドラムプレイで、2004年のバンド・エイド20のドラムを担当するなど、その腕前は評価が高い。ザ・リバティーンズ周辺とも交流があり、一時期ベイビーシャンブルズにサポート加入していたこともある。2015年、「Vangoffey」としてソロデビューを果たす。
ミック・クイン (Mick Quinn, 1969年12月17日 - ) ベース、ボーカル、コーラス
メンバー最年長。最初はミッキーと名乗っていたが、セカンド・アルバム発表時からはミックに改名した。ベースのほかにボーカルやコーラスも担当している。解散後は、自らのバンド「dBバンド」として活動してするほか、スワーヴドライヴァーのサポートメンバーとしても活動している。
ロブ・クームス (Rob Coombes, 1972年4月27日 - ) キーボード
ギャズの兄。キーボード・プレイヤーとして活動初期からバンドに参加。セカンド・アルバムからは作曲者のクレジットにも名を連ねるなど準メンバー扱いだったが、2002年に正式メンバー入りしている。
チャーリー・クームス (Charly Coombes, 1980年12月27日 - ) ギター、コーラス、タンバリン
ギャズとロブの弟。22-20sのキーボード・プレイヤーだったが、22-20s解散後の2005年、ライヴのサポート・メンバーとして参加した。自らのバンド「チャーリー・クームス&ザ・ニュー・ブリード」を率いて活動していたが、近年はソロや映像作家としても活動中。
来歴
1990年代
1991年
スーパーグラスの前身バンド「ザ・ジェニファーズ」結成。メンバーには、当時15歳のギャレス・クームス(後にギャズと改名)と17歳のダニー・ゴフィーのほか、ダニーの兄ニック(後に映像作家に転身して、スーパーグラスやケミカル・ブラザーズ、オアシスなど多くのバンドのPVを手がけている)とベーシストのアンディ・デイヴィスの4人が在籍していた。
1992年
7月20日、スウェードを輩出したことで知られるヌード・レコードから、ジェニファーズ唯一のシングル「Just Got Back Today」をリリース。ちなみに当時ギャズは16歳だったため、契約書には母親が代わりにサインしたという。
1993年
セールス的にはそれほど成功しないまま、ジェニファーズは解散。ギャズとダニーは、解散後も共に活動を続けることを確認する。
2月、ギャズ(とダニー)は、アルバイト先で知り合ったミッキー・クイン(後にミックと改名)を誘い「Theodore Supergrass」結成。すぐにセオドアは取れて、バンド名はスーパーグラスになった。
10月30日、オックスフォードでスーパーグラスとして初めてのライヴを行う。
1994年
8月、オックスフォードのインディーレーベルから「コウト・バイ・ザ・ファズ」を限定リリース。これがきっかけとなり、EMI傘下のパーロフォンと10年間でアルバム6枚分という異例の長期契約を結ぶ。
9月21日、ライドのオープニングアクトとして、メジャーデビュー前にしてロイヤル・アルバート・ホールでの演奏を果たす。
9月 - 10月、シェッド・セヴンのUKツアー全27公演に参加し、全英各地を回る。
10月7日、ブラーのロンドン公演にパルプらと並んでオープニングアクトとして出演。
10月17日、シングル「コウト・バイ・ザ・ファズ」でメジャーデビュー。NMEとメロディ・メイカーからシングル・オブ・ザ・ウィークに選ばれ、全英チャート43位を記録。
1995年
2月6日、2ndシングル「マンサイズ・ルースター」をリリース。全英20位を記録。
2月12日、レディオヘッドのオックスフォード公演にオープニングアクトとして出演。
3月、サブ・ポップからシングル「ルーズ・イット」を2500枚限定でリリース。1日で即完売し、インディーチャートの1位を記録。
4月、プロモーションのために初来日。しかし、ミックはガールフレンドの出産に立ち会うため急遽帰国。代役のベーシストを加えて、六本木のライブハウスで100人足らずの業界関係者を前にプロモーション・ライヴを行う。
5月1日、先行シングル「レニー」が全英10位と、初のトップテン入りを果たす。
5月15日、1stアルバム『アイ・シュド・ココ』発表。初登場3位を記録。後にその年のマーキュリー・プライズにもノミネートされた。
7月3日、「オールライト」をシングルカット(「タイム」との両A面扱い)。全英2位、1ヶ月以上もトップ10入りするバンド最大のヒットを記録。後にアイヴァー・ノヴェロ賞の最優秀コンテンポラリー・ソング部門を受賞している。
7月29日、『アイ・シュド・ココ』が遂に全英1位を獲得、3週間トップの座を守った。発売から約2ヵ月後、ボン・ジョヴィやマイケル・ジャクソンを蹴落としての快挙だった。アルバムはイギリスのみで50万枚以上、全世界で100万枚以上を売り上げた。
9月 - 10月、正式な初来日公演。まだ演奏する楽曲が少なかったこともあって、アンコール込みで50分というあっという間のパフォーマンスだった。東京・名古屋・大阪にて全5公演。ヴォーカリスト兼ギタリストのギャズ・クームス
1996年