スーキャット
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スーキャット
アニメ
原作
伊東恒久
脚本伊東恒久
キャラクターデザインフロントパブリシティー
音楽井上忠也
アニメーション制作ナック
製作旭通信社、ナック
放送局東京12チャンネル
放送期間1980年4月6日 - 12月29日
話数全40話(全20回)
テンプレート - ノート
プロジェクトアニメ
ポータルアニメ

『スーキャット』(Sue Cat)は、ナックが制作した日本テレビアニメ東京12チャンネルにて、1980年4月6日から同年12月29日まで放送された。

企画はクラウン音楽芸能(現:クラウンミュージック)とよみパック。擬人化された猫キャラクター達が織り成す物語で、アイドル歌手を目指す「スー」を主人公とした“猫版・スター誕生”である。
概要

アニメ放送前年の1979年に発売された『スーキャットソング』(#イメージソングを参照)のジャケットに描かれた猫のキャラクター「スーキャット」が人気を集め、キャラクター商品なども各社から発売されていた[1]。本アニメはそのメディアミックスの一環として製作されたものである[注釈 1]。重厚かつシリアスなストーリーを意識するため、ナレーションを導入。ナレーターには青森伸を起用し、青森独特の語りが物語を引き立てた。

主人公「スー」のモデルとなったのは、キャンディーズ田中好子(スー)である[3]。スーにはラン(伊藤蘭)、ミキ(藤村美樹)という姉妹がいて、イメージソングでは3匹の母親の名前が「キャンディ」であるなど、キャンディーズがモデルになっている[2]。ただし、モデルとなった本家キャンディーズは親戚・血類関係はない。

東京12チャンネル(関東地区)での放送は毎週日曜日の15分枠で行われ、エンディング曲はインスト版のショート・バージョンが使われた。放送回数は全40話。

関東地区以外での関西地区は、2本立ての30分連続作品として放送され、エンディング曲は『青い風の日』が使われた。放送回数は全20回。
ストーリー

事故によって記憶を失った少女・スーは、離散した家族と再会するためプロの歌手になる事を決意。歌手として有名になれば、テレビへの露出機会もあろうし、母や妹達に又めぐり会えるかもと考えたからである。様々な困難を乗り越えた末、漸く姉妹のランやミキとの再会を果たしたスー。その後、スーは姉達と「スーキャット」というトリオを結成し活動を始めるのだが・・・。
登場人物
スー
- 鶴岡弥生本編の主人公。事故に遭い独りぼっちになったが、大衆食堂の家族を始めとする下町の住民の暖かい愛情のおかげで明朗快活な性格に育った。離散した家族を探すため、プロの歌手を目指すが、オーディションでマリア三毛村にぶつかった事から彼女を怒らせてしまい、以後苦労の連続で、挙げ句に一旦芸能界から追放されてしまう。しかし、その直後に母や姉妹と悲願の再会を果たした彼女は、今度は行方不明の父を探す為新しい事務所の社長の提案で姉妹と共に「スーキャット」を結成、それをきっかけに奇跡の逆転劇を始める。スーキャットにおけるイメージカラーは赤。
マリア三毛村
声 - 横沢啓子スーのライバル。「三毛村財閥」の令嬢であり、プロの歌手としては歌謡界屈指の実力派であるが、性格は高慢で、本当の意味での人間関係は築けないタイプ。ただぶつかったと言うだけでスーを目の敵にして一度は芸能界から追い出し、再起の際一緒にデビューしたランとミキに対しても卑劣な妨害をするが、本物の人気と実力を付け怒濤の追い上げを見せるスーキャットにはかつての妨害は通用しなくなった上、(ヤクザ絡みの)陰謀の発覚や手下の裏切り(もとい改心)が相次ぎ、人気絶頂の中先手を打って引退せざるを得なくなる。ラストでマイクを追ってハリウッドへ向かう。
親方
声 - 増岡弘事故に遭ったスーを引き取り、面倒を見た大衆食堂の主人。彼とその家族のおかげでスーは「下町の花」と呼ばれる明朗快活な少女に育った。
フク
声 - 向殿あさみ親方の妻で大衆食堂のおかみさん。スーを我が子同然に可愛がっていたが、歌手になる事にはスーを心配するあまり、当初難色を示した。
トラ夫
声 - 三橋洋一親方とフクの息子で、スーの幼なじみ。陽気で正義感も強い。両親と共に最後までスーの味方で、スーキャットの成功を喜んだ。
ラン
声 - つるたきみこスーの姉。ボーイッシュないでたちをしている。性格も少々男勝りだが明朗で気だてが良い。母やミキと共にスーを探しており、芸能界を干された直後のスーを見つけ、再会を喜んだ。特技はダンスだが、多少ピアノ演奏もできる。スーキャットにおけるイメージカラーは青。
ミキ
声 - 佐々木由美子スーの妹。女の子らしい服装を好む。大人しいが思いやりのある性格。ラン同様芸能界を干された直後のスーとの再会を心から喜んだ。特技は楽器演奏で、大抵の楽器は弾きこなせる。スーキャットにおけるイメージカラーは、キャンディーズと同じ黄色。
スーの母
声 - 野崎貴美子優しく、品の良い女性。彼女もランやミキと共にスーを探していた。マリア側の仕組んだゴシップ記事が彼女にとってはスーの居場所確定の決め手になったらしく、芸能界を追放された直後のスーを無事見つけ出した。ちなみにイメージソングにおいては「キャンディ」という名前だった[2]
ビリー
声 - 龍田直樹女タラシ。マリアに負けたスーをドラヤマプロに売り付けるなど、様々な所で暗躍していたが、スーキャットの活躍を見て改心する。元はグループサウンズのボーカル。
赤井
声 - 小野田英一マリアの秘書。三毛村財閥の力を利用してマリアをスターにしようと暗躍。しかし、グランプリ入賞の為の審査員買収が暴かれ、猛省する。
ドラヤマ社長
声 - 滝雅也スーが最初に入った悪徳芸能プロ「ドラヤマプロ」の社長。実はヤクザ。
虎渕
声 - 政宗一成作曲家。ドラヤマプロからスーを救い、歌手への修行を勧める。スーにとっては歌手としての恩師であり、また第二の父とも言える人物だが、無類の酒好きが高じて死去。
猫山
声 -虎渕の友人である医師。倒れたスーの治療、虎渕の手術執刀を担当した。
大虎
声 - 金沢寿一スー達を雇った中小芸能プロの若き社長。車を運転中姉妹で流しをしていたランと接触(ランは無傷)、これが姉妹との出会いとなった。個性や特技がバラバラな姉妹にトリオ結成を勧めた、事実上のスーキャットの生みの親である。
マイク=タイガー
声 - 広森信吾人気俳優。ゴシップ記事によく登場するが、実際は向上心のある努力家で、周囲との関係も大切にするタイプ。


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出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)
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