スルファミン酸ニッケル(II)
[Wikipedia|▼Menu]

スルファミン酸ニッケル(II) (:Nickel bis(sulfamate))は、ニッケルスルファミン酸塩である。

スルファミン酸ニッケル(II)
IUPAC名

ビス(スルファミン酸)ニッケル(II)
識別情報
CAS登録番号13770-89-3
特性
化学式Ni(SO3NH2)2
モル質量250.85 g mol-1(無水物)
外観緑色固体
融点

125℃(3水和物)[1]
への溶解度水に可溶
特記なき場合、データは常温 (25 °C)・常圧 (100 kPa) におけるものである。

合成

ニッケル粉末または炭酸ニッケル(II)をスルファミン酸と酸性条件下で反応させると生成する。[2]

NiCO 3 + 2 H 3 NSO 3 ⟶ Ni ( SO 3 NH 2 ) 2 + CO 2 + H 2 O {\displaystyle {\ce {NiCO3 + 2H3NSO3 -> Ni(SO3NH2)2 + CO2 + H2O}}}
性質

粉末は緑色の固体で、水に溶けやすい。日本国内では四水和物の粉末のほか、水溶液の形で流通する。[3][4]
用途

電解ニッケルめっき(スルファミン浴)の電解液の主成分として、少量のホウ酸等と共に用いられる[5]
脚注^ “職場のあんぜんサイト:ビス(スルファミン酸)ニッケル(II)”. 厚生労働省. 2022年11月22日閲覧。
^ “US3620669A "Production of nickel sulfamate"”. 米国特許(Google patent). 2022年11月22日閲覧。
^ “薬品事業 製品検索”. 日本化学産業株式会社. 2022年11月22日閲覧。
^ “ ⇒電気ニッケルめっき薬品”. 昭和化学株式会社. 2022年11月22日閲覧。
^ 「スルファミン酸ニッケル浴の建て方と使い方」『金属表面技術 現場パンフレット』第14巻第11号、表面技術協会、1967年、10-14頁、doi:10.4139/sfj1954.14.11_10、2022年12月12日閲覧。 










ニッケルの化合物
二元化合物

NiBr2

NiCl2

NiF2

NiI2

NiO

NiO2

Ni2O3

NiS

NiS2

多元化合物

Ni(C5H5)2

Ni(CH3COO)2

Ni(CN)2

NiCO3

Ni(CO)4

NiCrO4

Ni(NO2)2

Ni(NO3)2

Ni(OH)2

NiO(OH)

NiSO3

NiSO4

Ni(SO3NH2)2



カテゴリ


記事の検索
おまかせリスト
▼オプションを表示
ブックマーク登録
mixiチェック!
Twitterに投稿
オプション/リンク一覧
話題のニュース
列車運行情報
暇つぶしWikipedia

Size:7839 Bytes
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)
担当:undef