スリーピー・ホロウ_(映画)
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スリーピー・ホロウ
Sleepy Hollow
監督
ティム・バートン
脚本アンドリュー・ケヴィン・ウォーカー
原案ケヴィン・イエーガー
アンドリュー・ケヴィン・ウォーカー
原作ワシントン・アーヴィング
製作スコット・ルーディン
アダム・シュローダー
製作総指揮フランシス・フォード・コッポラ
ラリー・J・フランコ
出演者ジョニー・デップ
クリスティーナ・リッチ
音楽ダニー・エルフマン
撮影エマニュエル・ルベツキ
編集ジョエル・ネグロン
クリス・レベンゾン
スコット・レベレヒト
製作会社マンダレイ・ピクチャーズ
アメリカン・ゾエトロープ
配給 パラマウント映画
日本ヘラルド映画
公開 1999年11月19日
2000年2月26日
上映時間105分
製作国 アメリカ合衆国
言語英語
製作費$65,000,000
興行収入 $101,071,502[1]
$206,071,502[1]
19億円[2]
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『スリーピー・ホロウ』(Sleepy Hollow)は1999年製作のアメリカ映画

スリーピー・ホロウ」や、ワシントン・アーヴィングが小説化した『スリーピー・ホロウの伝説(英語版)』を元に、アンドリュー・ケヴィン・ウォーカーが独自の脚色とストーリーを加えたホラー映画である。

幻想的な舞台美術が美しく、同年のアカデミー美術賞を受賞している。また18回もの首切りのシーンがある。
ストーリー

時は1799年。刑事事件の捜査や裁判において、当局から疑わしいとされた人間が拷問によって無理やり「犯人」であると自白させられ、それが確かな証拠や証言であるかのように扱われる時代のニューヨークにおいて、ニューヨーク市警察の刑事イカボッド・クレーンは科学捜査によって得られた証拠を重要視する、当時においては異端の刑事であった。そんな中ニューヨーク郊外のハドソン川沿いの村で発生した連続首なし殺人事件を解決するために、ニューヨーク市警察からはイカボッドが捜査官として派遣される。

村では既に村長を含め四人が殺されているというのに、地主バルタス、ジェイムズ・ハーデンブルック書記、サミュエル判事、医師トーマス、スティーンウィック牧師といった長老たちまで、二十年前の独立戦争の際に、村付近で討死した残虐なヘシアン(ドイツ人傭兵)が、首なし騎士(ヘッドレス・ホースマン)として蘇り殺人を犯していると真面目に話すのだが、科学による捜査を信条とするイカボッドは、首なし騎士の存在など迷信にすぎないと断じていた。

しかし、実際に首なし騎士の殺人場面に出くわしてしまい、その存在を認めざるを得なくなる。当初は、非現実なオカルトを直視したショックから錯乱していたイカボッドだが恐怖を克服し、バルタスの夢見がちな娘カトリーナと、村長の従者だった父親を首なし騎士に殺された少年マスバスの協力を得て捜査を続行、そして森の奥深くで首なし騎士を呼び寄せる門である「死人の木」を見つけ出す。その一方、イカボッドは毎晩のように魔女と疑われた母親が実の父によって処刑された過去を夢に見て、精神的に追いつめられていく。

そして、怪奇事件の裏に世俗的な陰謀があることに気が付いた彼らにも、恐ろしい魔の手が迫る。

村長、その息子、村長の従者、未亡人、判事、助産師……次々と殺されていく人々と村の有力者の繋がりは、「村長が未亡人と密かに結婚し、彼女が妊娠した子供へ遺産相続させようと遺言した事を知る者」だと気づいたイカボッドは、事件の黒幕は遺産相続を目論む地主のバルタスではないかと疑いを抱く。そしてベッドの下に魔法陣が描かれていたことと、証拠を焼かれたことで、カトリーナとの間に確執ができてしまう。

しかしその夜、首なし騎士はバルタスの後妻ヴァン・タッセル夫人を殺し、村の集会所である教会を襲撃する。混乱の中で村の長老たちも次々に死に、バルタスも首なし騎士に殺されてしまう。生き残ったイカボッドは教会に描かれた魔法陣を見つけたことで、バルタスではなくカトリーナこそが遺産を目当てに首なし騎士を操っていた黒幕だったのだと結論付ける。

傷心のままニューヨークへ帰ろうとするイカボッドだが、たまたま搬送される夫人の死体を目撃し、それが別人であるという事に気がつく。カトリーナの描いた魔法陣は「愛する者を守る」ためのもので、死を偽装した夫人こそが事件の真犯人だと見抜いたイカボッドは、マスバスと共に首なし騎士に襲われるカトリーナを助け出し、夫人から首なし騎士の頭を奪い取る。自分の首を取り戻した首なし騎士は夫人を攫い、死人の木へと飛び込んで姿を消した。

事件を解決したイカボッドは、カトリーナとマスバスを伴ってニューヨークへと帰還を果たす。
登場人物
イカボッド・クレーン
本作の主人公。ニューヨーク市警に所属する若い男性捜査官。容疑者への拷問による「自白」が重視される時代遅れの裁判に嫌悪を抱き、科学技術を用いて根拠や証拠を見つける捜査を求める。教本を見ながらではあったが解剖もできる。ありえない出来事に驚愕することも多いが、基本的に立ち直りは早く、良くも悪くも感情の起伏が激しい一面があり、現実を超越したオカルトを目の当たりにしても、それでも科学捜査で事実やこの事件のきっかけとなった真犯人を見つけようと愚直に頑張る芯の強さを持つ。母親が処刑されたときに棘のついた処刑道具に両手を置いてしまい、その時にできた傷が今でも残っている。村に訪れた当初は、長老たちが口にする首なし騎士のことを全く信じず、精神異常者の仕業と考えていたが、判事が目の前で首なし騎士に殺されたことで認めざるを得なくなり、首なし騎士の正体を暴くべく捜査を再開する。


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出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)
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