スリングズ・アンド・アロウズ
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スリングズ・アンド・アロウズ
原案スーザン・コイン
ボブ・マーティン
マーク・マッキニー
監督ピーター・ウェリントン
出演者ポール・グロス

マーサ・バーンズ
スティーヴン・ウィメット
スーザン・コイン
マーク・マッキニー
国・地域カナダ
シーズン数3
話数18
各話の長さ45分

放送
放送チャンネルThe Movie Network
Movie Central
Showcase
放送期間2003年11月3日 - 2006年8月28日
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『スリングズ・アンド・アロウズ』(英語: Slings & Arrows)はカナダテレビドラマシリーズであり、実在するシェイクスピア祭であるストラトフォード・フェスティバルに似た架空のニュー・バーベッジ・フェスティバルを舞台にしている[1]。主演はポール・グロス、スティーヴン・ウィメット、マーサ・バーンズである。「批判の矢面」を意味するタイトルは『ハムレット』の独白「生きるべきか、死ぬべきか」の一節"Whether 'tis nobler in the mind to suffer / The slings and arrows of outrageous fortune"からとっている。文字通りには"sling"は投石機による投石、"arrow"はを意味する。

ダークなコメディシリーズであり、2003年にカナダのムービー・セントラルとムービー・ネットワークで初放送された。2年後にサンダンス・チャンネルで放送された際はアメリカ合衆国で非常に高い評価を受けた。1シーズンあたり6エピソードで全3シーズンが撮影され、最終シーズンはカナダで2006年夏に、アメリカ合衆国では2007年はじめに放送された。

『スリングズ・アンド・アロウズ』は旧キッズ・イン・ザ・ホールのメンバーであったマーク・マッキニー、劇作家女優のスーザン・コイン、コメディアンのボブ・マーティンが制作した。この3人は全員シリーズに出演もしている。全シリーズをピーター・ウェリントンが監督した。
内容

ロンバス・メディアは2005年にトロント交響楽団の舞台裏を記録したドキュメンタリー番組『9月の5日間ーオーケストラ再生』(Five Days in September: The Rebirth of an Orchestra)を作り、このパターンにならったテレビシリーズを作ろうとしていた。ボブ・マーティン、スーザン・コイン、マーク・マッキニーをシリーズ制作のため雇用した。 舞台となっている架空のカナダの演劇祭ニュー・バーベッジ・フェスティバルはストラトフォード・フェスティバルに基づいており、これにボブ・マーティンがブロードウェイミュージカルドロウジー・シャペロン』の上演とセカンド・シティで経験したことを融合させたものである[2]
第1シーズン1:『ハムレット』

番組の中心人物は演出家・男優のジェフリー・テナント(ポール・グロス)、ニュー・バーベッジ・フェスティバルの芸術監督オリヴァー・ウェルズ(スティーヴン・ウィメット)、女優のエレン・ファンショー(マーサ・バーンズ)である。この3人は7年前のフェスティバルで、のちに伝説的になった『ハムレット』のプロダクションで協働していた。この上演の途中でジェフリーは神経衰弱を起こしてオフィーリアの墓に飛び込み、叫びながらステージから走って逃げていた。その後、ジェフリーは精神病院に収容された。

シリーズ開始時点でジェフリーはトロントにおり、小さな劇団Theatre Sans Argent(フランス語で「金無し劇団」という意味)を運営していたが、この劇団は立ち退きの瀬戸際にあった。オリヴァーとエレンはニュー・バーベッジにとどまっており、オリヴァーは自分のプロダクションとフェスティバルを徐々に商業化させていっていた。ニュー・バーベッジで『夏の夜の夢』が開幕した夜、オリヴァーはジェフリーが立ち退きに抗議して劇場に自分を鎖でつないでいるというニュースを見た。泥酔したオリヴァーはジェフリーに公衆電話から電話をかけ、過去のことについて口論する。オリヴァーはその後通りで気を失い、「カナダ最高のハム」というコピーが書かれたトラックにひかれて死んでしまった。

ジェフリーはオリヴァーの葬儀でフェスティバルの現状について批判的な悼辞を述べたが、このせいで一時的にオリヴァーの仕事を引き継いでほしいと頼まれることになる。昔からのライバルであるダレン・ニコルズ(ドン・マッケラー)と衝突した後、ジェフリーはしぶしぶフェスティバル最新のプロダクションである『ハムレット』の演出を引き継ぐことになる。ハムレット役を演じる不安を抱えたアメリカの映画スター、ジャック・クルー(ルーク・カービー)のせいで状況は困難になっていた。芝居に出演している新米女優ケイト(レイチェル・マクアダムス)はジャックに恋してしまう。ジェフリーのかつての恋人エレンはガートルードを演じている一方、ずっと若い男性と付き合っている。オリヴァーは今や幽霊としてジェフリーとフェスティバルにつきまとうようになった。

業務面では、ニュー・バーベッジのマネージャーであるリチャード・スミス=ジョーンズ(マーク・マッキニー)はスポンサーのひとりであるアメリカ人の企業役員ホリー・デイ(ジェニファー・アーウィン)に誘惑されるが、ホリーはニュー・バーベッジを軽薄で商業化された「シェイクスピアヴィル」(Shakespeareville)に作り直したいと思っていた。
第2シーズン:『マクベス』

第2シーズンはニュー・バーベッジの『マクベス』上演を扱っている。リチャードは劇団を運営するため捨て鉢になって金策をしており、ジェフリーは役者が仕事に専心していないとイラついて劇団縮小を提案する。新しい役者ヘンリー・ブリードラヴ(ゲライント・ウィン・デイヴィス)が『マクベス』の上演で主演をつとめるため到着する。ジェフリーはこの芝居が非常に難しいと考えているため演出をしたがらないが(ただしジェフリーはこの「スコットランドの芝居」が呪われているという噂は信じていない)、結局引き受けることになる。

リチャードは「イメージ刷新」だけに使えるという罠のついた政府助成金を見つけて資金にする。このためリチャードはフェスティバルの販促とイメージ刷新のため前衛的な広告代理店フロッグハンマーを雇う。フロッグハンマーの社長であるサンジェイ(コルム・フィオール)は一連のショッキングな広告を出し、リチャードを操ってこれを受け入れさせる。

他方、ダレンがドイツで芸術家として生まれ変わって帰国し、フェスティバルで『ロミオとジュリエット』を演出することになる。


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出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)
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