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霜の巨人の王スリュムが、飛んでくるロキを迎える場面。 1871年にイギリスで発刊された書籍の挿絵より。
スリュム(古ノルド語: Trymr)は、北欧神話に登場する霜の巨人の王である。トールのハンマー「ミョルニル」を盗み出し、引き換えにフレイヤを要求する。
土星の第30衛星スリュムルのエポニムである。 『古エッダ』の『スリュムの歌
神話
山のような宝石、うず高く積まれた金と銀を持っている。また、牛小屋には黄金の角を持つ牛と、真っ黒な牝牛を持っている。彼にとっては、フレイヤを除く全ての物を持っていると感じている[2]。
資料ローランス・フレーリクが描いた、トールがスリュムを攻撃する場面。.mw-parser-output .side-box{margin:4px 0;box-sizing:border-box;border:1px solid #aaa;font-size:88%;line-height:1.25em;background-color:#f9f9f9;display:flow-root}.mw-parser-output .side-box-abovebelow,.mw-parser-output .side-box-text{padding:0.25em 0.9em}.mw-parser-output .side-box-image{padding:2px 0 2px 0.9em;text-align:center}.mw-parser-output .side-box-imageright{padding:2px 0.9em 2px 0;text-align:center}@media(min-width:500px){.mw-parser-output .side-box-flex{display:flex;align-items:center}.mw-parser-output .side-box-text{flex:1}}@media(min-width:720px){.mw-parser-output .side-box{width:238px}.mw-parser-output .side-box-right{clear:right;float:right;margin-left:1em}.mw-parser-output .side-box-left{margin-right:1em}}ウィキメディア・コモンズには、スリュムの歌
この神話の資料になる唯一の詩は『スリュムの歌』で、『古エッダ』の王の写本の一部。しかし、スノッリ・ストゥルルソンはこれを『散文のエッダ』には入れなかった。それは、スノッリ自身がこの詩を作ったからだとも言われている[3]。
脚注[脚注の使い方]^ 『エッダ 古代北欧歌謡集』89-92頁。
^ 『エッダ 古代北欧歌謡集』91頁。
^ 『北欧神話物語』300頁。
参考文献
V.G.ネッケル他編『エッダ 古代北欧歌謡集』谷口幸男訳、新潮社、1973年、ISBN 978-4-10-313701-6。
K・クロスリイ=ホランド『北欧神話物語』山室静/米原まり子訳、青土社、1983年、ISBN 4-7917-5149-3。
男神
ウル
オーズ
オーディン
クヴァシル
ダグ
テュール
デリング
トール
エーギル