スリュムル
Thrymr
仮符号・別名仮符号 S/2000 S 7
別名 Saturn XXX
分類土星の衛星
軌道の種類北欧群
発見
発見日2000年9月23日[1]
発見者B ・グラッドマン、
J ・J ・カヴェラーズら
軌道要素と性質
軌道長半径 (a)20,418,000 km[2]
離心率 (e)0.4659[2]
公転周期 (P)1092.01 日 (2.990 年)[2]
軌道傾斜角 (i)177.659°[2]
近点引数 (ω)125.404°[2]
昇交点黄経 (Ω)285.762°[2]
平均近点角 (M)30.075°[2]
土星の衛星
物理的性質
半径3.5 km[3][4]
質量2.1×1014 kg[3]
平均密度2.3 g/cm3[3] (仮定値)
アルベド(反射能)0.06[3] (仮定値)
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スリュムル (Saturn XXX Thrymr) は、 土星の第30衛星である。外部衛星のうち逆行軌道を公転する北欧群に属する。
2000年9月23日にブレット・J・グラドマン、ジョン・J・カヴェラーズらの研究チームにより発見された[1]。観測にはカナダ・フランス・ハワイ望遠鏡や 8 m 口径の反射望遠鏡VLT、パロマー天文台の 5 m 反射望遠鏡が用いられており、補償光学が活用された。発見は同年12月7日に国際天文学連合のサーキュラーで公表され、S/2000 S 7 という仮符号が与えられた[5][6]。
固有名であるスリュムル (古ノルド語 Trymr) は、北欧神話に登場する、ソールのミョルニルを奪った霜の巨人スリュムに由来する。この名称は2003年8月8日に承認され、同時に Saturn XXX という確定番号も与えられた[7]。アイスランド語読みスリムル(スリームル)や、ドイツ語読みトリュムルとも表記される。なお、命名当初の綴りは Thrym となっていたが[7]、2005年1月21日に名称の主格である Thrymr という綴りに修正された[8][注 1]。