スマーフ
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この項目では、漫画について説明しています。1985年10月から1986年3月までテレビ東京で『小さな森の精 あいあむ!スマーフ』の題で放送されたアニメについては「スマーフ (アニメーション)」を、2011年の映画については「スマーフ (映画)」を、2022年4月よりNHK Eテレで放送されているアニメについては「スマーフ (2021年のアニメ)」をご覧ください。

スマーフ(英語:Smurf)あるいはシュトルンフ(フランス語:Schtroumpf)は、ベルギー漫画家ピエール・クリフォールの漫画の中に登場する架空の種族。ヨーロッパのどこかの森にあるスマーフ村に住む、青色の肌と丸い鼻を持つ小さな妖精。英語圏では主にハンナ・バーベラ・プロダクションのアニメ番組を通して知られている。ブリュッセルのスマーフ像。
歴史
誕生

1958年10月23日、ペヨことピエール・キュリフォールが雑誌『スピルー』で連載していたバンド・デシネ漫画)『Johan & Pirlouit』(ジョアンとピルルイ)の脇役として、初めて登場した。

オリジナルのフランス語のスマーフの名称「Schtroumpf」は、ピエールによる造語である。ピエールへのインタビューによれば、友人と昼食を取っていた時に、塩を回してくれるように頼もうとして咄嗟に口走った言葉「Passe-moi le schtroumpf.」(シュトルンフを取ってくれ。)から生まれた。後にこの名前は、30か国語以上に翻訳されることになる。オランダ語を含む多くの言語では、この単語は「Smurf」と訳されている。スマーフが登場する『ジョアンとピルルイ』は、フランスやドイツでも出版された。この小さな青い妖精は人気を博し、すぐにスマーフ自身の漫画シリーズが開始され、大規模な成功を呼び起こした。

ピエールはインタビューで、彼自身のお気に入りの作品は『ジョアンとピルルイ』であり、スマーフの行き過ぎた成功にはしばしば不快感をつのらせていたと答えている。
原作漫画詳細は「スマーフ (漫画)(英語版)」を参照

スマーフの漫画は25ヶ国語に翻訳され、ヨーロッパ、特にフランス語圏ではバンド・デシネの古典と考えられている。ピエールの死後の16巻以降は、息子のティエリー・キュリフォールと仕事仲間の漫画家パスカル・ギャレー(2017年に死去)らに『ジョアンとピルルイ』ともども引き継がれ、現在もシリーズは続いている。

スマーフの漫画本の累計売上は全世界で5000万部以上に達する[1][2][3]

日本では、1985年セーラー出版より『スマーフ物語』(訳・村松定史/編・小川悦子)全15巻として刊行された。日本語版は原書12巻分(各60ページ前後)までを40ページ前後に再構成したものである。図書館などへの売り込みには成功したものの、書店での売れ行き不振により1990年までに絶版[4]。キャラクター商品などによって人気が高まったことで2002年に新装版で復刊されたが[4]、その後再び絶版になる。

後述の映画版の公開に合わせて、2011年8月末に小峰書店より『スマーフ』として第1巻?第3巻が復刊された。その後も第6巻まで順次復刊されている。

1: Les Schtroumpfs noirs (セーラー出版版:第1巻『黒いスマーフ』 / 小峰書店版:第1巻『スマーフ危機いっぱつ!』) - 1963年

2: Le Schtroumpfissime(第2巻『キングスマーフ』 / 第2巻『キングスマーフ』) - 1965年

3: La Schtroumpfette(第3巻『恋人スマーフェット』 / 第3巻『いとしのスマーフェット』) - 1967年

4: L'?uf et les Schtroumpfs (第4巻『スマーフと不思議なタマゴ』) - 1967年

5: Les Schtroumpfs et le Cracoucass (第7巻『怪鳥クラッカラス』) - 1969年

6: Le Cosmoschtroumpf (第9巻『コスモスマーフ』 / 第4巻『コスモスマーフ』) - 1970年

7: L'apprenti Schtroumpf (第10巻『見習いスマーフ』 / 第6巻『見習いスマーフ』) - 1971年

8: Histoires de Schtroumpfs (第11巻『スマーフコント集』、※アンソロジー集) - 1972年

9: Schtroumpf vert et vert Schtroumpf (第12巻『スマーフ語戦争』) - 1973年

10: La soupe aux Schtroumpfs (第13巻『スマーフスープと大男』) - 1976年

11: Les Schtroumpfs olympiques (第14巻『オリンピックスマーフ』) - 1983年

12: Le Bebe Schtroumpf (第15巻『ベビースマーフ』 / 第5巻『ベビースマーフ』) - 1984年

13: Les P'tits Schtroumpfs - 1988年

14: L'Aeroschtroumpf - 1990年

15: L'Etrange Reveil du Schtroumpf paresseux - 1991年

16: Le Schtroumpf financier - 1992年

17: Le Schtroumpfeur de bijoux - 1994年

18: Docteur Schtroumpf - 1996年

19: Le Schtroumpf sauvage - 1998年

20: La Menace Schtroumpf - 2000年

21: On ne schtroumpfe pas le progres - 2002年

22: Le Schtroumpf reporter - 2003年

23: Les Schtroumpfs joueurs - 2005年

24: Salade de Schtroumpfs - 2006年

25: Un enfant chez les Schtroumpfs - 2007年

26: Les Schtroumpfs et le Livre qui dit tout - 2008年

27: Schtroumpf les Bains - 2009年

28: La Grande Schtroumpfette - 2010年

29: Les Schtroumpfs et l'Arbre d'or - 2011年

30: Les Schtroumpfs de l'ordre - 2012年

31: Les Schtroumpfs a Pilulit - 2013年

32: Les Schtroumpfs et l'Amour sorcier - 2014年

33: Schtroumpf le heros - 2015年

33: Les Schtroumpfs et le Demi-genie - 2016年

34: Les Schtroumpfs et les Haricots mauves - 2017年

35: Les Schtroumpfs et le Dragon du lac - 2018年

36: Les Schtroumpfs et la Machine a rever - 2019年

37: Les Schtroumpfs et le Vol des cigognes - 2020年

アニメーション

1965年に90分の白黒アニメーション映画『Aventures des Schtroumpfs』が制作されたが、この作品はほとんど注目されず、現在もほとんど知られていない。

1976年に、『ジョアンとピルルイ』の映画化である『La Flute a six schtroumpfs』(6つの穴のフルート)がベルギーのベルヴィジョン・スタジオで製作され、長編作として公開された。

1970年代後半に、カリフォルニア州のWallace Berrie社から発売されたスマーフ関連商品は、アメリカで大ブームを巻き起こした。NBCの社長フレッド・シルバーマンは、土曜朝のラインナップにスマーフの番組を加えることを思い付き、1980年から1989年までハンナ・バーベラ・プロダクション制作のテレビアニメシリーズ『The Smurfs』がNBCで計256話放映された。この番組は大規模な成功を収め、毎年のようにスピンオフ特番が制作され続けた。『The Smurfs』はデイタイム・エミー賞の子供向け番組賞を通算2回受賞し、また子供向けアニメ賞に通算5回ノミネートされている。

日本では、『The Smurfs』がテレビ東京系列で1985年10月14日から1986年3月31日まで『小さな森の精 あいあむ!スマーフ』の題で放映された。テレビ東京での視聴率は4%前後を記録[5]。放送時間は月曜19:30 - 20:00(JST)だが、1985年12月30日放送分と最終回は19:30 - 20:54にプロレス中継が編成されたため、19:00 - 19:30に繰り上げて放送した。のちに『森のスマーフ』という題でも放映された[いつ?]。2011年9月21日にテレビアニメ版のエピソードを厳選したDVDボックスが発売[6]されたが、日本語字幕のみで日本語吹き替え版は未収録だった。のちに奇跡的に音源が発掘されたらしく[7]YouTubeのスマーフ日本版公式チャンネル[8]で日本語吹き替え版のエピソードが"スマーフ"のタイトルで公開されている。詳細は「スマーフ (アニメーション)」を参照

テレビ東京 月曜19時台後半枠
前番組番組名次番組
月曜テレビジョン
(19:03 - 20:54)小さな森の精
あいあむ!スマーフ世界のプロレス
(第2期)
(19:00 - 19:54)HOTテレビ
(19:54 - 20:00)

2017年8月31日、IMPSとDupuis Audiovisuelが、本作のCGアニメ版『スマーフ』を製作すると発表[9]


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