スマート・フォーツー
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Smart Fortwo

概要
別名SmartCar (1997?2002)
Smart City Coupe
ボディ
ボディタイプ3-door hatchback
2-door convertible
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フォーツー (Fortwo)は、ダイムラー傘下のスマートが製造・販売する2人乗りの小型乗用車
概要

スイスの時計メーカー・スウォッチ・グループの創業者であるニコラス・ハイエック(英語版)の発案により、ダイムラー・ベンツ(当時)との共同事業で設立されたマイクロカー・コーポレーション(Micro Car Corporation, MCC)により開発が進められた『スウォッチカー』を起源とする。元々は電気駆動或いはハイブリッド駆動によるマイクロカーとして企図したもので、当初はフォルクスワーゲン (VW) とのパートナーシップを予定したが、VWが生産を決定できず、ハイエックはパートナーをダイムラーに求めたものである。1994年3月まで、2つの設計研究が作成された[1][2]。開発の過程で、MCCは電気駆動またはハイブリッド駆動だけでなく「(スウォッチのように、実用性に徹した)最大限に削ぎ落とした自動車」という当初のコンセプトを放棄せざるを得なくなったため、ハイエックを含むスウォッチ側の多くのメンバーが開発から去ることとなり、現在の(ガソリンエンジン駆動の)スマートには元スウォッチチームの計画との共通点はないとされている[3]

1995年、現在のフォーツーの原型に当たる車両の設計概要がフランクフルトモーターショーで発表され、1998年10月にヨーロッパで「ピュア」「パルス」の2車種で市場に導入された。1999年には3つ目のバリエーションとして「パッション」が投入された[4] [5]

ディーゼルエンジンを搭載したフォーツーのCO2排出量は88 g/km。2010年秋に改良投入された第2世代モデルではの導入により、NEDCの CO2排出量は86 g/kmに削減されている。これはキア・リオ 1.1 CRDi ISGが85 g / kmと、フォーツーに匹敵する[6]
初代 MC01系(1998 ? 2007年)

スマート・フォーツー(初代)
前期型 (フロント)
前期型 (リア)
概要
製造国 フランス
販売期間1998?2007年
ボディ
乗車定員2名
ボディタイプ3ドアハッチバッククーペ
2ドアコンバーチブル
パワートレイン
エンジン0.6/0.7/0.8L I3
変速機6速AMT
車両寸法
ホイールベース1,810 mm
全長2,500 mm
全幅1,510 mm
1,475 mm (スマートK)
全高1,500 mm
車両重量730 kg
その他
別名シティークーペ (1998 - 2002)
シティーカブリオ (2000 - 2002)
姉妹車スマート・ロードスター
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1997年フランス東部のハンバッハに生産工場を建設。翌1998年、「シティークーペ」 (city-coupe) として欧州で発売。全長2.5 m×幅1.51 m×高さ1.52 mという非常にコンパクトなボディは、全長が欧米での通常の乗用車の幅員+ドア開き幅とほぼ同じことから、1台分の縦列駐車用スペースに2台を「横置き」することも可能である。

パワートレーンには599 ccのターボチャージャー付き直列3気筒ガソリンエンジンが搭載され、モデルにより33 kW(45馬力)、40 kW(54馬力)、45 kW(61馬力)の3仕様があった。加えて、799 cc直列3気筒ディーゼルターボエンジン(30 kW, 41馬力)もラインナップに加わっていた。エンジンレイアウトは車体後部に配置したリアエンジン・リアドライブ (RR) 方式を採用している。トランスミッションにはゲトラグ製のセミオートマチックトランスミッションが採用された。

幅員を1.48 m以内に納めると日本の軽自動車規格に収まることから、2001年(平成13年)には日本市場専用モデルとして、タイヤサイズを変更しフェンダーを35 mm狭めて軽自動車登録を可能とした日本市場専用モデル「スマートK」を販売している[7]。Kではないスマートであっても、Kのリアフェンダーに交換あるいは社外品のキットを取り付ければ軽自動車登録が可能であった。

2002年、マイナーチェンジを実施。型式もW450に変更エンジンを698 cc直列3気筒ターボ(出力37 kWまたは45 kW)と排気量とガソリンタンク容量を33Lに拡大し、シャシを強化。また、フロントウィンドシールド及びドアのないオープンカーの限定モデル「クロスブレード」も発売されている。

2004年フォーフォーの誕生に併せて、車名を「フォーツー」へ変更。


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出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)
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