スマッシュ!
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スマッシュ!
ジャンル
スポーツ漫画少年漫画
漫画
作者咲香里
出版社 講談社

その他の出版社
東立出版社

掲載誌週刊少年マガジン
レーベル KC少年マガジンコミックス
Tong Li Comics
発表期間2006年33号 - 2010年20号
巻数全18巻
テンプレート - ノート

『スマッシュ!』は、咲香里による日本漫画作品。バドミントンを題材にしている。『週刊少年マガジン』(講談社2006年33号から2010年20号まで連載された。
概要

前作『やまとの羽根』、そしてこの作品のパイロット版に当たる読み切り作品「ラブオールプレー」に続く、咲香里のバドミントン漫画3作目。この作品には一部のキャラクターが、咲香里の前作『やまとの羽根』から引き続き登場しており(後述)、該当作の正統な続編であることが判る。
あらすじ

バドミントン部に所属する東翔太は、中学最後の冬休みに運命の出会いをする。学校で見知らぬ少女が泣いているのを見かけた翔太は、その少女と試合をした。しかし次の日から、その子のことが頭から離れない。バドミントンが強くて可愛い、翔太が好意を持った名前も知らない謎めいた少女…。彼女との出会いが、翔太をバドミントンの世界へ導いていく。



登場人物
主要メンバー
東翔太(あずま しょうた)
身長175cm、体重65kg、血液型O型、右利き ガットテンション25 東京都出身
主人公。普段は誰に対しても優しく温厚な性格をしているが感情的になることもある。亜南のことを「亜南くん」と呼んでいたが、亜南のプレーに慈悲がないと思って殴った時から呼び捨てにしている。4人家族のような描写がみられる。中学3年の冬に偶然ゲームをやって以来優飛のプレーに憧れ、優飛に会うために東城第二高校に入学した。強くなりたい一心で練習に励み、高校最初の新人戦で亜南と組んだダブルスで優勝を飾る。当初、優飛に対しては片思いだったが、次第にお互いに惹かれ合い付き合うことになったが、現在は優飛が大阪に転校した為、遠距離恋愛中である。そんな一方で3年の蛯沢や1年の川瀬にも好意を寄せられており、その上でバドミントン部の男子の中では女子からの人気はかなり高く、久我山からの嫉妬の眼差しを浴びることも…。中学3年の冬まではスマッシュに光るモノがあったが、大した選手ではなかった。シングルス・ダブルスをどちらも器用にこなすユーティリティ性があり、自身の体とコートまでの空間認知能力に長けており、ミスが少ないのが最大の持ち味である。また自分の試合や他人の試合の内容を全て覚えているなど記憶力が高い。ルービックキューブを56秒で揃えるといった変わった特技を持っている。将棋も指せる。インターハイ予選では亜南と組んだダブルスは、1年生コンビながら準優勝し、本戦出場を決める。シングルスではキャリア・実績共に上回る神尾と対戦し、試合中に神尾を圧倒し、亜南の実力を越す程の急成長を見せるが、その成長に身体の方がついてこられず、試合終盤の勝利目前の場面でアキレス腱を断裂する。バドミントン選手としての成長期中に大怪我をしてしまったことで絶望の淵に立たされたが、周囲の支えもあり、懸命にリハビリテーションを続け、全国選抜大会前に復活を遂げた。高校1年時の全国選抜大会でエースとしてチームを牽引し、団体戦で優勝。個人戦のシングルスも優勝し、2冠を達成する。全国大会での実績からU-19ナショナルメンバーに選出され、合宿中に同世代の選手達と交流を深めた。中国人選手である林健一に激戦の末敗れ、優飛と別れることになる。(番外編では世界ジュニア選手権の時に彼女に告白する。)翌日、海外選手と渡り合える実力をつけるために、神尾を頼り東南アジア武者修行に出発。夏休みを利用して各地を転々と周り、レベルアップをして帰国。その直後、亜南と共に世界ジュニア選手権へ出場。海外選手との実力の差を痛感し、シングルスでは良い結果は残せなかったが、亜南と組んだダブルスでは大激戦の末、見事に優勝した。その後、オリンピックに出場。決勝戦で林を破り、オリンピック史上初男子シングルス日本選手として金メダルを獲得した。決勝戦の最中に声を取り戻した優飛に告白され、復縁した。
鬼頭優飛(きとう ゆうひ)
身長166cm A型 右利き 東京都出身ヒロイン。美華の妹。翔太と同じ学年。翔太と一緒にバドミントンに励んでいる。泣き虫で甘えっ子。過去に起きた家族の交通事故のショックを引きずっており、喋ることができない。そのため、会話は全て筆談で行っている。本当の「天才」ともいえる、男女併せた登場人物中トップクラスのバドミントン選手。ナショナルチームのメンバーに選出されるほどの才能を持つが、メンタル上の問題で昔から見知った相手とのゲームには弱い。負けられない自分にプレッシャーを感じていて、翔太の楽しそうなプレーに憧れているところがある。他を圧倒するスピードと多彩な技が武器。翔太からは、亜南と互角以上の実力と評価されている。亜南との初勝負では、途中から本気を出して彼を追い込めるも姉によって中断される。再戦では、互角に打ち合っていたが亜南の勝手な言動により終了される。U-19代表メンバーに選出され、シンガポール大会でも優勝を果たした。番外編を見る限り、彼女も世界ジュニア選手権に出場するようである。翔太のことが気になって東城第二に転入するが、本格的にバドミントンをやるため、大阪に転校する。翔太とは喧嘩したことがないほど仲が良い。彼と付き合った事や自身の道を選ぶ事で徐々にメンタル面を克服し始め、その才能を更に開花させ、若くして別格のプレーヤーとして覚醒を始める。翔太に辛い思いをしてほしくないため、インターハイ後に彼と別れる。だが番外編で翔太に再度告白され、オリンピック決勝戦後に再び想いが通じた。オリンピック男子シングルス決勝戦の最中に、翔太への応援で遂に声を取り戻した。
羽柴亜南(はしば あなん)
身長176cm、体重62kg、血液型A型、右利き、ガットテンション28lbs 東京都出身翔太のダブルスパートナー。翔太と同じ学年。緻密かつ変化に富んだショットが武器。非常に勝ち気な性格で自分の思ったことを何でもはっきりと口にしてしまう。また頭に血が上ると暴力を振るうこともある。かなりの負けず嫌いで短気。高校入学時点では、同級生に全国大会で活躍した選手がいたにも関わらず、ルーキーbP、トップレベルだと美華に認められる程の実力。反対に、強いだけでは勝てない、悪い意味での“勝負にこだわる”というプレーも知られている。インターハイシングルス予選では準決勝で美都と対決し敗れ3位。準優勝の神尾に勝てる自信はあったが、対神尾戦時の翔太に実力を越されてしまい悔しがる。翔太とのダブルスで、インターハイ出場や全国選抜大会出場を果たしている。シングルスを諦めたわけではないが、自分よりも才能のあると分かった翔太と組んでダブルス優勝することを選んだ。2年に進級してからは翔太の代わりに第三シングルスを任されたこともあったが、基本的にダブルス選手。松永からは、「翔太:5、亜南:4」と評価されたり、長瀬から「欠点やミスがあるわけでなく翔太が強すぎる」と評価された。ダブルスでは、よく相手に攻めの対象にされる。全国大会での活躍が認められ、翔太と共にU-19ナショナルメンバーに選出されている。また、世界ジュニア選手権にもダブルス選手として出場し、大激戦の末、見事に優勝した。この試合を通じて、自分と真剣に向き合ってくれる翔太を相棒と認め、彼や美羽、源一郎の存在から自分が孤独ではないことを知った。実家は資産家で、兄は勉強やスポーツで優秀な成績を残しており、その優秀な兄と自分を比べる父親に反発して家を飛び出して今は寮で生活している。5歳の時に母親が病死し、父親が仕事を優先していたため、親の愛情を知らない環境で育ってきた。また、父親が厳しく、勝った時にしか子供を認めなかったため、勝たないと人に認めてもらえないと思い込んでいる。


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出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)
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