スマイル_(テレビドラマ)
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スマイル
ジャンル
テレビドラマ
脚本宅間孝行
篠崎絵里子
演出石井康晴
坪井敏雄
渡瀬暁彦
出演者松本潤
新垣結衣
小池栄子
徳山秀典
鈴之助
北見敏之
池内博之
小栗旬
勝村政信
前田吟
いしだあゆみ
中井貴一
音楽山下康介
オープニング椎名林檎
ありあまる富
国・地域 日本
言語日本語
製作
プロデューサー瀬戸口克陽
高成麻畝子
製作TBS

放送
音声形式ステレオ放送
放送国・地域 日本
放送期間2009年4月17日 - 6月26日
放送時間金曜 22:00 - 22:54
放送枠金曜ドラマ
放送分54分
回数11
公式サイト
特記事項:
初回は15分拡大(22:00 - 23:09)。
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『スマイル』は、TBSテレビ系金曜ドラマ」枠で2009年4月17日から同年6月26日まで毎週金曜日22時00分 - 22時54分に放送されたテレビドラマである。主演は松本潤

キャッチコピーは「守り抜きたい、笑顔があった。」。
ストーリー

父が日本人ではない生い立ちにコンプレックスを抱いているものの、つねに絶やさぬ笑顔の青年・早川ビト。ある理由から失声症になった少女・三島花。そして、目立ちたがりの弁護士・伊東一馬。運命に導かれるように出会う3人は、笑顔ひとつで困難を乗り越えるために戦っていく。

ある日、花が困っているところをビトが助ける。花のキラキラした笑顔に心惹かれるビト。数日後、ビトが勤める会社に花が入社し、2人の距離は縮まっていく。そんな中、アルバイト先のロッカーから見つかった覚せい剤により、ビトは警察からあらぬ疑いをかけられてしまう。この事件をきっかけにビトは一馬と出会うのだが、やがて社会に大きな波紋を呼ぶ事態に巻き込まれてしまう。

この本編と平行して、服役中のビトと刑務官柏木のふれあいを主とした2015年のストーリーも描かれている。ストーリーは差別や、犯罪加害者家族の偏見、マスメディアの問題点などを描き、2009年5月21日に制定された裁判員制度も取り入れている。
キャスト
主要人物
早川 ビト(25→26)
演 -
松本潤鈴木翔吾(少年期)本作の主人公。東京都出身。父が日本人ではない混血の青年。1983年5月19日生まれ。16歳で母親に捨てられたことと、自分の出生のコンプレックスから、かつては荒れていたが現在は立ち直り、多国籍料理の店を出す事を夢見て町村フーズで働きながら前向きに生きている。明るく活発で、何事にも一生懸命な姿勢を持ち、強い正義感を持つ。常に笑顔を絶やさないようにしているが、実は「笑っていれば何事もなく済む」という意味も込められている。料理店を出すという夢を持っている為、よくみどりの作る料理のレシピをメモすることがある。花から想いを寄せられていることに初めは困惑し、何故自分を好きになったのか分からずにいたが、相模から花の過去を知らされ「花を守る」という感情と意思が芽生え始めている。昔、所属していた不良グループのリーダー・林のことを非常に恐れているが、過去に「混血」というだけで不良達に絡まれていたところを助けられ、その時にグループに所属した。偏見や差別を持たない林に対しては、絆を感じていた。自身を見た目で判断されることを嫌っている。アルバイト先でかつての悪仲間と出会ったのをきっかけに、無実の罪を着せられてしまうが、花の行動と一馬の弁護により無罪となる。しかし、その事件は始まりに過ぎず、それを皮切りに様々な困難がふりかかる事となる。次に町村フーズの食中毒事件により宗助が自殺してしまい、また仲良しの里菜におはぎを渡したことにより、彼女が食中毒に遭ってしまったことから里菜の母親から裁判を起こされそうになる(後に無実であることがわかり裁判は取り消しになった)。その後は林と縁を切るつもりだったが、林の策略に嵌められ、指名手配されてしまう。林から甲斐の殺害を指示されて追い詰められた末、林を銃殺。彼の遺体をそのままにして花と共に過去に住んでいた町に行くも、立ち寄った旅館の従業員からの通報により逮捕され、後の裁判の結果、死刑判決を下されてしまう。服役中は花との面会を頑なに拒否していたが、それは花を巻き込んでしまった罪悪感からで、花と面会した時に自身の想いを伝えた。その後、死刑判決に大きく関係した2000年の殺人事件については、林の父親の証言により、真犯人が林誠司であることが認められ無罪となる。2009年の林殺害についても、初犯となり、5年間の身柄拘束が考慮され死刑判決は懲役10年に減刑。模範囚だったこともあり仮釈放が3年で認められた。仮釈放後、花とともに、夢だった多国籍料理の店「Smile」をひらく。「ビト」という名前の由来は、映画『ゴッドファーザー』のドン・ヴィトー・コルレオーネからきている。
三島 花(18)
演 - 新垣結衣、石川慶美(幼少期)本作のヒロイン。1991年2月6日生まれ。春に都立神南高等学校を卒業する。本屋で万引きを疑われたところをビトに助けられて出会う。後に町村フーズの経理に入り、再会する。ビトに対して出会った時から何か特別な感情を抱いており、よくアプローチをかける。太陽のような明るい笑顔を常に絶やさずに浮かべている。明るく活発で、自分の気持ちを素直に伝える。ビトが無実の罪を着せられそうになっている時に物的証拠を探したり、近藤が覚醒剤を売るところを映像で収めたり、町村フーズを追い詰める行動をした林にビンタを喰らわすなど、行動性と芯と気丈の強さを持つ。口パク、ジェスチャー、筆談などで相手に言葉を伝える。本名は柏原花。母は幼い時に亡くなり、無限連鎖講「幸運の会」の会長であった父・柏原正典の起こした事件を切っ掛けに「犯罪者の娘」という偏見から、幼い頃からマスコミや周囲から心無い仕打ちを受ける事となった。その後は姓を母方の三島姓に変えて親戚の家に預けられ、平穏に過ごしていたが、事件を追いかけていたジャーナリストに見つかり再びマスコミに追われ、それが原因で失声症となってしまった。その為、マスコミに対して大きな恐怖感を持っており、見るだけでも失神してしまう。林に捕まったビトを助けるべく、アパートに向かうが一方的な暴行を受けて強姦されそうになってしまう。その後はビトと共に、ビトが過去に住んでいた町まで行動することになるも、古瀬によって離れ離れにされる。裁判の証人台に立った際、北川の尋問で声を取り戻すが、父親の名前を出されると発作を起こし、また声を失ってしまった。ビトの死刑執行の前日に面会した際、再び声を取り戻した。なお、ビトとは本屋で初めて会ったのではなく、小学生のころ通っていた富士山の見える町の学校で、父親の事件をきっかけに苛められて泣いていたところを偶然ビトに優しく接してくれたところで会い、その時からビトの事を気にかけていた模様(ビト自身はこの話を聞いて、思い出した)。2018年には、多国籍料理の店「Smile」をオープンさせており、仮釈放となったビトと共に店を続けている。
町村 しおり(29)
演 - 小池栄子宗助とみどりの娘で新米の弁護士。一馬が構える伊東一馬法律事務所に勤務している。姉御肌な性格で、ビト達従業員の姉貴分。弁護士の激務と一馬のミーハーな一面には辟易しているが、弁護士としては尊敬しており、教えを乞いたいと願っている。
河井 金太(25)
演 -徳山秀典町村フーズでのビトの仕事仲間で、かつての悪仲間。デブ専。明るくお調子者で口達者だが、喧嘩っ早いブルのストッパー役でもある。昔はビトと同じ林の不良グループに所属しており、ビト同様に林を恐れている。ビト、ブルからは「金ちゃん」と呼ばれている。
風間 健児(25)
演 - 鈴之助町村フーズでのビトの仕事仲間で、愛称は「ブル」。かつて傷害事件を起こし、現在は執行猶予の身。喋りは福島訛り。明るく、たまに冗談を言うが喧嘩っ早いのが傷でもある。
古瀬(55)
演 - 北見敏之非行に走っていたビトを知るベテラン刑事。ビトのことを「とんでもない悪」「人殺し」と呼んでおり、混血という偏見も相まって非常に嫌悪している。そのためビトの周りで事件が起こると真っ先に疑ったり、証拠を無理やり探そうとするなどの行動が多い。外国人に対して偏見を持っており、その為、かつて上司であった林の父親・誠一郎の命令で、ビトの取調べを任される事となった。また、交番襲撃と林の殺害で指名手配されたビトを旅館で追い詰めた際には、一馬の事前の警告を無視し、機動隊を突入させて逮捕した。異常なまでの外人嫌いの理由は、かつて同情心から釈放した外国人の麻薬売人に娘が襲われたためである。最後までビトに謝罪することもなく改心しなかった。
高柳(34)
演 - 池内博之古瀬の部下。ビトの覚せい剤取締法違反容疑の裁判では、一馬の巧みな誘導により墓穴を掘ってしまい、結果ビトは無罪を勝ち取った。
林 誠司(27)
演 - 小栗旬かつて、ビトと金太が所属していた不良グループのリーダー。1981年12月26日生まれ。ビト達からは「悪魔のような人間」と呼ばれており、実際に残忍な人物である。しかし、幼少期は父親の暴力を受けた母親・上倉暁子を介抱するなど、心優しい少年だった。立川刑務所で服役中だったが出所し、ビトの前に現れ、過去に甲斐の不良グループと関わったことから甲斐を目につけており、一緒に甲斐を殺すよう脅しをかけるが拒否される。ビトに執着し、美奈子の元を訪れて町村フーズの社長である宗助の悪口を言うように命令させたり、ビトと共に行動する花を狙うなどしている。父・誠一郎は警視庁の次長だったが、自身が起こした傷害事件の責任をとって辞任した後、最期まで合うことはなかった。縁を切ろうとするビトを利用し、交番を襲撃して警察官から銃を奪い、ビトに甲斐の殺害を指示するが逆にビトに撃たれて死亡する。本人はどこかそれを望んでいたような一面もあった。
柏木 啓介
演 - 勝村政信服役しているビトを担当している刑務官。ビトに親身に接している。ビトとは拘置所で見回りをしていたときに出会い、初めからビトを悪人とは思っていなかった。また一馬とも親しく互いに信頼している関係になっている。時間外に面会に来た花の気持ちを酌み、服務規程違反を承知でビトに会わせたこともある。


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