スポーン
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「スポーン」のその他の用法については「スポーン (曖昧さ回避)」をご覧ください。

SPAWN
ジャンル

漫画

ファンタジーバトル

漫画
作者トッド・マクファーレン
出版社イメージ・コミック
発表号1992年#1号 - 連載中
巻数既刊350巻(2024年3月現在)
テンプレート - ノート

スポーン (Spawn) は、1992年にアメリカのイメージ・コミック社から出版された、トッド・マクファーレン原作の複数のアメリカン・コミックタイトルとそれに登場するスーパーヒーローの名前。スポーンという語には「ヒヨッ子」という意味もあるが、「地獄の使い」と言う意味でその名が付けられた。2009年までに世界120カ国で約1億9000万部が出版された。2012年に創刊20周年を迎え、2015年にシリーズ250号を突破。ここではキャラクターとしてのスポーンと作品としてのスポーンに分けて記述する。
キャラクター

本名、アル・シモンズ。黒人。別名、ヘルスポーン。身長2m、体重200kg。妻はワンダ・ブレイク。

黒いコスチューム(ネクロプラズミック・アーマー)は、意思を有する魔界の寄生生物で、宿主であるスポーンを守るために巨大な真紅のマント、チェーン、スパイク、両腕の鉤爪などを操って自ら攻撃や防御を行う。マスクの中の素顔は醜く焼けただれている。既に死んだ肉体が魔力で動いているため傷がついても血が吹き出るようなことは一切なく、顔にバットラングが突き刺さっても裂けた傷口をスニーカーの靴ひもで縛っただけで済ませていた。魔界から与えられた強大な魔力を有し、それは緑の炎で現されることが多い。

魔力は有限であり、連載当初はスポーンが魔力を行使する度に読者のみに見える4桁の数字が段々減っていき、これが0になった時点でスポーンの魂は地獄に堕ちるとされていた。魔力で普通の人間に姿を変えることも可能ではあるが、生前とは全く似ていない白人の姿にしかなれないため、黒人であることにプライドを持つアルはほとんど使用していない。
コミック
概要

作中に殺伐とした描写が多いのが特徴だが、主要なテーマに「愛」を掲げ、『愛の前には通常の善悪の基準など何ら意味をなさない』とするストーリー展開に創刊直後から人気が沸騰。創立直後のイメージ・コミックを、たちまち業界NO.3に引き上げた。作者自らが立ち上げたマクファーレン・トイズより発売されたアクションフィギュアは非常に出来がよく、1994年から2008年まで長期に渡りシリーズが出続けており、一時は日本でもコレクションが大ブームとなった。

原作者であるトッド・マクファーレンによれば、スポーンの原型はトッドがアマチュア時代に構想していたキャラクターであるという。作品の創立時点ではそのイメージや設定を練り直し、自身が家族を持っていた影響や人生観を反映したという[1]
コミックス・シリーズ

1992年からほぼ毎月1号が発行され、4?5巻で一つのストーリーを構成する形態をとる。

Book 1, "Beginnings", 1?5

Book 2, "Dark Discoveries", 6?9, 11

Book 3, "Book 3", 12?15

Book 4, "Book 4", 16?20

Book 5, "Death and Rebirth", 21?25

Book 6, "Pathway to Judgement", 26?30

Book 7, "Deadman's Touch", 31?34

Book 8, "Betrayal of Blood", 35?38

Book 9, "Urban Jungle", 39?42

Book 10, "Vengeance of the Dead", 43?47

Book 11, "Crossroads", 48?50 (50 is double-sized)

Book 12, "Immortality", 51?54

Spawn: Capital Collection (1993年1月) issues 1-3

Spawn: The Armageddon Collection Part 1 issues 150?155

Spawn: The Armageddon Collection Part 2 issues 156?164

Spawn: The Complete Armageddon Collection issues 150?164

Spawn: New Flesh Collection (2007年12月) issues 166?169

Spawn: Neo Noir issues 170?175

Spawn: Endgame Volume 1 (2009年7月) issues 185?190

Spawn: Endgame Volume 2 (2010年4月) issues 191?196

Spawn: Endgame Collection (2011年1月) Endgame Vol 1 and 2 (issues 185?196)

Spawn: New Beginnings Volume 1 (2011年7月) issues 201?206.

Spawn: New Beginnings Volume 2 (2012年3月) issues 207?212.

(2011年10月 - 2015年2月) issues 213-250

Spawn: Resurrection (2015年11月) Spawn: Resurrection #1 および issues 251?255.

Spawn: Satan Saga Wars (June 21, 2016) ? collects SPAWN #256-262

(2016年10月) #263-266

(2016年11月 - 連載中) #267-

あらすじ

優秀なCIA工作員であったアル・シモンズは、魔界第8階層の支配者マレボルギアの目に止まり、暗殺された。魔界に送り込まれたアルは最愛の妻ワンダと再会するためにマレボルギアと契約を交わし、魔界の軍団構成員“ヘルスポーン“となった。80億ものスポーンの軍勢を率いる将官候補として特別にスカウトされたアルは、マレボルギアの策略で「5年後の」地球に跳ばされた。そこでアルは、妻がかつての親友と再婚しており、子供までいることを知り絶望する。そんな彼の前にクラウンと名乗る小男が現れ、彼が超常的な力を持つ魔界の尖兵スポーンであることを告げる。

スラム地区に居を構えたスポーンは彼を王と慕うホームレスたちや自らを守るために、マフィアサイボーグ、天界から送り込まれたアンチスポーン「リディーマー」らと戦う。天使アンジェラとは敵として相争い、その後は共闘する仲となっていく。

うち続く戦いの中で“地球”の意志に触れたスポーンは、魔界に属する存在ではなくなり、彼は自らの信じる正義に基づいてを犯したを殺害していく影のヒーローと変わっていく。
登場キャラクター
魔界
アル・シモンズ / スポーン(Al Simmons / Spawn)
本作の主人公。通称「アル」。地獄の尖兵。詳しくは
#キャラクターを参照。
マレボルギア(Malebolgia)
魔界第8階層の支配者。資料によってはマルボルギア[2]、メルボージャと書かれている場合あり[3]
バイオレーター(Violator)
マレボルギアの手下。スポーンの監視役。似たような姿の弟たちがおり、「フレビアック兄弟」として恐れられている。
クラウン(Clown)
バイオレーターのヒューマンフォーム(人間体)。
マンモン(Mammon)
強力な悪魔の1人。人間時はインテリな容姿をしていて、常に紳士的な態度をとる。
天界
アンジェラ(Angela)
天界の闘天使でトップクラスの戦士。番外編の「アンジェラ」でスポーンと手を組んで汚名をそそいだこともある。脚本家のニール・ゲイマンが生み出したキャラだが、ニールとトッド・マクファーレンとの間で権利帰属を巡る裁判となり、2013年以降はニールを経由してマーベル・コミック社のキャラクターとなった。「エイジ・オブ・ウルトロン」以降、マーベル・コミックへ本格参入。ガーディアンズ・オブ・ギャラクシーに捕えられ、行動をともにし、アスガルドを訪れた際、マイティ・ソーの妹ということが発覚する。
リディーマー(The Redeemer)
天界から送り込まれた対スポーン用の戦士で、「アンチ・スポーン」とも呼ばれる。炎の精霊の力を借り、スポーンを追いつめる。
ティファニー(Tiffany)
アンジェラと同じ天界の闘戦士。
重複地帯
ハリー・フーディニー(Harry Houdini)
実在の大手品師。本作では天界でも魔界でもない「重複地帯」と呼ばれる異世界からのエージェントとして登場。本物の魔法の力を駆使しスポーンに能力の制御法を教え、共闘する。
アルの知人・協力者
カリオストロ伯爵(Cogliostro)
アルに助言を与え、見守る謎の男。
サム・バーク(Sam Burke)
かつては腕利きの警官であったが、現在は私立探偵。猪突猛進の大巨漢で、常に何かを食べている。
トゥイッチ・ウィリアムス(Twitch Williams)
サムとコンビを組む元刑事の私立探偵。7人の子供を持つ狙撃手で、情報収集も得意としている。
ワンダ・ブレイク(Wanda Blake)
アルのかつての伴侶。現在はテリーと結婚している。名前の由来はトッド・マクファーレンの妻の名前から。
テリー・フィッツジェラルド(Terry Fitzgerald)
アルの親友でワンダの夫。CIA本部に勤めている。
サイアン・フィッツジェラルド(Cyan Fitzgerald)
テリーとワンダの娘。名前の由来はトッド・マクファーレンの娘から。
バットマン(Batman)
他社DCコミックスのキャラクター。彼の住む街での悪魔の発現に際し共闘する。
その他のヴィラン
ジェイソン・ウィン(Jason Wynn)
CIA本部に勤めるアルとテリーの上司。アルを殺すための策略を立て、チャペルを差し向けて殺させた。
ブルース・チャペル(Chapel)
アルの同僚。優秀だが人間性に問題がある男で、アルを暗殺した張本人でもある。
トニー・ツイスト(Tony Twist)
マフィアのドン。ウィンと繋がりがある。
オーバートキル(Overt-Kill)
マフィアのサイボーグ。イタリアンマフィアからトニー・ツイストに貸し出された。頭脳以外は全て機械化されており、過剰殺戮(オーバーキル)の異名を持つ。
ビリー・キンケイド(Billy Kincaid)
子供ばかりを狙う連続殺人鬼。スポーンによって無残な形で処刑された。
トレマー(Tremor)
元は人間の殺し屋だったが、トニー・ツイストに改造され怪物のような姿のサイボーグになった。家族を殺したトニーに復讐しようとしている。


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