スポーク
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この項目では、車輪の部品について説明しています。同名の食器、及びそれに由来するインターネットスラングについては「先割れスプーン」をご覧ください。
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出典検索?: "スポーク" ? ニュース ・ 書籍 ・ スカラー ・ CiNii ・ J-STAGE ・ NDL ・ dlib.jp ・ ジャパンサーチ ・ TWL(2011年12月)
木製のソリッドスポークホイール(中心から放射状に伸びる棒状部品がスポーク)自転車用のワイヤースポークホイール(中心から放射状に伸びる線状部品がスポーク)アルミニウム合金によって一体整形された、自動車用ソリッドスポークホイール鉄道車両の例。水掻き状のリブのついたスポーク動輪が特徴。(国鉄C55形蒸気機関車

スポーク(spoke)とは、輻(や)とも呼ばれる、車輪を構成する部材のひとつである。
概要

外周部分を支えているリムと、車輪の中心にあるハブをつなぐ。基本的にはハブから放射状に伸びている。ただし鋳造・射出成形などの一体成形後に生ずる過大な熱収縮応力を逃がす為、わざと斜めや渦巻き状にする事は珍しくない。

スポークを持つ車輪をスポークホイールと呼ぶ。スポークに相当する部分が円板状になっている車輪も存在し、こちらはディスクホイールなどと呼ばれる。ディスクホイールの中には、通風や重量軽減あるいは意匠のためにディスク面に穴を開けたものがあり、穴の形状によっては残った部分がスポーク様を示す場合があり、両者の境界はかならずしも明確ではない。

車輪に類する歯車滑車などにも、スポークを持つものがある。

スポークという名は、木工で使われるある種の棒状の木材から来たもので、初期のスポークホイールが木製であったことからこの名がついた。同様に梯子の段や、椅子の部材の一部もスポークと呼ばれる場合がある。またの操縦に使われる陀輪の外周に並ぶ棒状の取っ手も、輪の内側のスポークの延長としてスポークと呼ばれる。
車輪にスポークを与える意義

木材のように
素材機械的性質に方向性がある場合、力の加わる方向と材の強さの高い方向を合わせることで、車輪の強度、耐久性を高めることができる。

無駄な部材を削減でき、重量の軽減が可能になる。

スポークの隙間に通風を得ることができるため、自動車ではブレーキ装置などの冷却性の向上が期待でき、自転車オートバイでは横風による走行安定性への悪影響が低減する。特に、重量が小さく、車両の大きさに対して車輪径が大きい自転車においては影響が大きい。

スポークの隙間に視界を得ることができるため、保守点検などが容易になる。

スポークの配置や形状に意匠を凝らすことで付加価値を高めることができる。乗用車用のホイールにおいて顕著。

種類

車輪に加わる加重を圧縮力として受ける形式であるソリッドスポーク(solid spoke)と、張力として受ける形式であるワイヤースポーク(wire spoke)がある。それぞれに材質や形状の異なる物がある。両者の中間的な形式もあるが、現在盛んに使われてはいないため割愛する。
ソリッド・スポーク

古代より存在した木製のスポークホイールでは、車軸の下側に位置するスポークが、車体の重量を主に圧縮力として支える。後に鉄道車両・自動車・オートバイなどのために開発された、他の部分と強固に一体整形されたものおよび、各部材がなんらかの手段で強固に接合されて構成されたものでは、曲げ力張力も複合的に作用するが、一般的にはこちらに分類される。用途によっては金属のほかにプラスチック製のものや繊維強化プラスチック製のものもある。
ワイヤー・スポーク

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車軸の上側に位置するスポークが、車体の重量を主に張力として支える。このため「テンション・スポーク」と表現することもできる。鋼鉄を細く引き伸ばして作られたワイヤー(ワイヤ)が、比較的小さな質量で大きな抗張力を発揮することに着目し、自転車の車輪の重量を軽減する手段として開発されたもので、1870年代ごろから盛んに使われるようになった。若干の弾力性を有するため振動・衝撃の軽減にも効果がある。自動車やオートバイにも広く使われた時代があるが、車両の高速化や大型化への対応に不利であるため、現在4輪車では例外的なものとなり、オートバイでは小形のものや、衝撃吸収性を求められるオフロード車、クラシカルな意匠を求められる製品などに限られるようになっている。しかし自転車においては現在でも圧倒的に多数を占めている。
ワイヤー・スポークの配置

ワイヤースポークは単独では曲げや圧縮に対してはほとんど抵抗力が無いため、車輪に加わる縦・横・斜めのあらゆる力を張力に変換して受けられるよう、その配置には工夫が凝らされている。
おちょこ

一般的なワイヤースポークホイールでは、リム内周に並ぶスポークを交互に左右に振り分け、ハブの両側にある程度間隔をあけて並ぶフランジに接続する。これによって隣接する左右のスポークは、リムを頂点とし、ハブの左右フランジを結ぶ線を底辺とする三角形を構成し、一種のトラスとなる。これが全周にわたって配置されることで、ワイヤースポークホイールは横方向、斜め方向の荷重に対して抵抗力を得る。

上記の三角形が車軸を中心に描く回転体(回転面)は、二枚のを向かい合わせに張り合わせたような形となる。これを盃の一種である猪口に例えて「おちょこ」と表現し、車輪の中心面から各フランジまでの、もしくは左右スポークのリム側中間線と左右フランジの中間線とのオフセットの大きさを「おちょこ量」と呼ぶ。
ラジアル組みとタンジェント組み

ハブへ正に放射状にスポークが接続する形式をラジアル組みと呼ぶ。最初に実用化されたワイヤースポークホイールはこの形式であった。スポークの長さが最短となるため重量は軽くなるが、トルクを受けた際のスポークへの負担が重くなるため、駆動輪や、ハブ側にブレーキ装置を持つ車輪には使われなくなった。リム側にブレーキ装置を持つか、ブレーキ装置を持たない競技用自転車の前輪のほか、乳母車などの軽荷重用車輪などに残っている。

ハブへ接線状にスポークが接続する形式をタンジェント組みと呼ぶ。トルクの伝達を無理なくおこなえるほか、荷重の分散に優れており、耐久性、衝撃吸収性が高い。一般的に広く用いられており、多くのバリエーションが存在する。

両者を組み合わせた特殊な形式の製品も存在する(例:カンパニョーロのG3スポーク)。
スポーク・ニップル

ワイヤースポークの一端にはねじ山が設けられており、ここにスポーク・ニップルと呼ばれる特殊な形状のナットをねじ込む。その締め加減でスポークの有効長を変化させることができ、それによってスポークにあらかじめ適当な張力を与えることで、車輪の撓みを防ぐとともに、各スポークの長さを微調整することで、ホイールの真円度を出す。この作業を「振れ取り」と呼ぶ。ニップルの締め・緩めための工具をニップルレンチまたはニップルまわしと呼び、英語では spoke key または spoke wrench と呼ぶ。近年、米国資本の自転車用工具メーカが日本国内においてスポークレンチという名称を用いているが、日本では古くからニップルレンチと呼ばれてきた。特にオートバイ業界ではニップルレンチが多数派である。
規格

一般的な用途に用いられる汎用品の自転車用スポークおよびスポークニップルには、日本工業規格(JIS)内の、JIS D9420「自転車用スポーク」において、材質、寸法[1]、品質の規格が定められており、互換性、強度、耐久性の基準となっている。

自転車用スポークおよびニップルのねじについては、JIS B 0225「自転車ねじ」において規定されている。
金属製スポーク

材質は硬鋼線材が基本的なもので、錆びをふせぐために亜鉛めっきが施されたものが多く、一部にクロムめっきとしたものも有る。近年ステンレス鋼を用いたものが、主としてスポーツ用自転車に多く用いられている。


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