スペースハリアー
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スペースハリアー
『スペースハリアー』筐体(ローリングタイプ)
ジャンル3Dシューティングゲーム
対応機種アーケード
開発元セガ・AM2研
発売元セガ
プロデューサー中山隼雄
ディレクター鈴木裕
デザイナー鈴木裕
プログラマー三船敏
音楽川口博史
シリーズスペースハリアーシリーズ
人数1人
メディア業務用基板
(1.54メガバイト
稼働時期 198512131985年12月13日
INT 1985121985年12月

対象年齢 CERO:A(全年齢対象)
ESRBE(6歳以上)
PEGI:7
OFLC:G
デバイス操縦桿
4ボタン
筐体コクピット式可動筐体
CPUMC68000(@ 10 MHz) x2
Z80(@ 4 MHz)
I8751
サウンドYM2203(@ 4 MHz)
Sega PCM (@ 31.25 kHz)
ディスプレイラスタースキャン
横モニター
304 x 224ピクセル
60.05Hz
パレット6144色
テンプレートを表示

『スペースハリアー』(Space Harrier)は1985年にセガ・エンタープライゼス(のちのセガ)が発売したアーケードゲームである。ジャンルは擬似3Dシューティングゲーム。公式略称は『スペハリ』[1]。キャッチコピーは「さあ、ファンタジーゾーンへ。[2]
概要

開発者は鈴木裕。『ハングオン』に続くセガの体感ゲームシリーズ第2弾。可動機構を備えた「ローリングタイプ」と、可動機構の無い「シットダウンタイプ」がある[3]。ローリングタイプはプレイヤーが操縦桿を操作をすると、筐体全体が機械仕掛けによりダイナミックに可動する(ローリングタイプの出荷価格は当時166万円)。

映像的には発色数32,000色による鮮やかな画面や、メインCPUにMC68000を2個、サブCPUにZ80を搭載し巨大なキャラクターを表示できる圧倒的なハードスペックを使い、地平の3D表現・多重スクロール・高速スクロールなどの高いプログラミング技術を導入、ゲームの技術進化を率先して取り入れたものとなっている。サウンドはヤマハの音源チップ・YM2203(OPN)を駆使し、PCMによるベースドラムスを加えたBGM(作曲は川口博史)を取り入れている。

アーケード版が登場して以来、多くのパソコンやコンシューマー機器用ソフトとして移植され、アレンジ製作や販売もされている。
基本操作

操縦桿で主人公「ハリアー」を操作(航空機と同様、操縦桿を手前に引くと上昇、奥に倒すと下降する)し、発射ボタン(操縦桿に2つ、操縦桿の左右に1つずつあるが、どれも共通)で弾を撃ち、全18ステージで構成される幻想的な異世界で敵や障害物などを破壊したり避けながら突き進む。
設定
ストーリー

遥かな宇宙の果てにある平和なドラゴンランドは、凶悪な魔生物の襲撃により、今や魔生物や破壊マシーンの巣窟と化していた。

ドラゴンランドの守護龍ユーライアからの救援の声をキャッチした若き超能力戦士ハリアーは、ドラゴンランドの危機を救うべく、超能力キャノンを手に単身ドラゴンランドへと突入していったのである。
ステージ構成

全18ステージのうち、5と12はボーナスステージとなり、ユーライアにハリアーが飛び乗って、障害物を破壊して、壊した数によってボーナス点が入る様になっている。

ステージステージ名ボスボスBGMタイトル備考
1MOOT(ムート)スケイラSQUILLA
2GEEZA(ギーザ)アイダIDA
3AMAR(アマー)ゴダーニGODARNIファミコン版ではボスが、アイダ(顔面石像)が2体現れ、数回攻撃してくるものに変更されている
4CEICIEL(セイシェル)ドム(緑)WIWI JUMBO
6OLISIS(オリシス)ローリーズWIWI JUMBO
7LUCASIA(ルケイシア)テトラWIWI JUMBO
8IDA(アイダ)シュラSYURA
9REVI(レビ)ドム(青)WIWI JUMBO
10MINIA(ミニア)トモスWIWI JUMBO
11PARMS(パームス)サルペドンGODARNIファミコン版ではボスはステージ3と同じ
13DRAIL(デュレイル)オクトパスWIWI JUMBO
14ASUTE(アシュート)バーバリアンSYURA
15VICEL(ビセル)バルダVALDAファミコン版ではボスが登場し、専用BGMが収録されているにもかかわらず、BGMが変更されている。
16NATURA(ナチュラ)スタンレイSTANRAY
17NARK(ナーク)ウイウイジャンボWIWI JUMBO
18ABSYMBEL(アブシンベル)ゴダーニ→バーバリアン→スケイラ→アイダ→サルペドン→シュラ→バルダそれぞれのボスBGMボスキャラクターとの連戦となる。マスターシステム版等ではそれらのボスの後に最終ボスハヤオーと対戦し、倒すとゲーム終了。

キャラクター
主人公と仲間
ハリアー
ゲーム主人公。超能力戦士という設定は、体を自在に空中浮遊させるところからきている。武器は連射式キャノンのみ。
ユーライア
ハリアーに味方する平和を愛する白い竜。ボーナスステージでハリアーを乗せた時にはユーライアを操作する事になる。最終ステージのゲームクリア時にはハリアーを迎えに来てくれる。グラフィックをよく見ると雄であることがわかる。
敵キャラクター

敵キャラクターは浮遊岩石を除いて、出現した瞬間にそれぞれ固有の効果音を出すのが特徴で、例えばムカデンスの場合は独特の電子音を発する。
浮遊岩石
浮遊している岩石。弾は撃ってこない。ステージ15では上下にも動きながら向かって来る。
ムカデンス
複眼のような機首の戦闘機で、移動パターンが多い。名前の由来なのか、ムカデ競走のように数珠つなぎのように出てくる時もある。
トモス
3体一組で登場する黒い球体。花弁のような殻によって本体をガードし、殻を開いて弾を撃ってくる際に攻撃しないと破壊出来ない。3回弾を撃つと画面奥へ逃亡する。
アイダ
人面岩。只地上にいるもの、地上から浮き上がるもの、遠方で空中を時計回りに円運動しつつハリアーに向かって炎弾を吐くもの、の3種類に分かれる。
スケッグ
ステージ2にのみ登場する緑色の怪物。ムカデンスに近い動きをする。
カナリー
ステージ3に登場する昆虫のような羽根を持つ怪物。前方上空から飛来し、炎弾を吐く。
ルーパー
ステージ3などに登場する、クラゲに似た姿の怪物。波を描くようにしてハリアーに迫ってくる。ステージ14ボスのバーバリアンの回りも囲っている。
ビンズビーン
正二十面体の宇宙船で、破壊不可能(ボーナスステージを除く)な無敵キャラ。ステージ4、9、12、14、17に登場する。白、オレンジ、緑、深緑(点滅)の4種類がおり、このうち深緑はステージ14にのみ登場し、超高速で迫ってくる。基本的に上、下の順で決まって現れるので対処はしやすいが、ステージ14では超高速の深緑のビンズビーンが迫ってくるので、あらかじめ先読みしないと回避は不可能に近い。
ドム
重機動ロボット。緑、黒、赤、青という4種類がおり、緑は2?4、黒は3機編成でバズーカ弾を撃ちながら迫り、赤は主にバズーカ弾の超高速連射。青は後方空中から現れる他、正面から飛行しながら3機編隊で襲ってくる時もある。後年の移植作では名称を変更しているものがある。
ジェット1
先が二股に分かれたジェット機。前方から横へ旋回しつつ弾を撃つ。
ジェット2
3機編隊で現れて弾を撃つジェット機。
パーコーメン
ステージ6と7に登場する戦闘機。前方から編隊で羽ばたくように接近し、弾を撃つ。後述のボス、スタンレイに似たフォルム。
障害物等

破壊不可能なものにはハリアーの撃った弾が当たると弾き返される。
低木
ステージ1などに登場。破壊可能。走っている状態で当たるとハリアーが転ぶが、ミスにならない。

ステージ1などに登場、破壊可能。当たるとミス。ステージ2などでは葉を落とした木も登場する。
インカ柱
ステージ2などに登場する円柱で、破壊不可能。

ステージ2などに登場。破壊可能だが当たるとミス。
ピーナッツ
ステージ3などに登場。破壊可能だが当たるとミス。
キノコ
ステージ3などに登場。破壊可能だが当たるとミス。
まつたけ
ステージ3などに登場。破壊不可能(ボーナスステージを除く)の柱。
タワー
メカニカルな障害物。ドームタワー、コントロールタワー、住居タワー、ソードタワーの4種がある。破壊不可能(ボーナスステージを除く)。
マンモス
ステージ7のみに登場する単眼の
マンモス。性質は木と同じ。タイトル画面ではドムと共に映っている。

ステージ7のみに登場。マンモスなど3種類がある。マンモス同様、ステージ7のみに登場。こちらの性質は低木と同じ。
ボスキャラクター

ステージ最後にはボスが待ち受ける。ステージ1、2、3、8、11、14、15、17のボスは倒さないと先には進めず、また、ステージ17のボス以外は最終ステージにも再登場する。

永久パターン防止として、ステージ4、6、7、9、10、13、16のボスは一定時間が過ぎると逃亡し、その他のボスは吐く炎弾が早くなり、最後は回避が出来ない程に弾のスピードが上がる。
ステージ1「スケイラ」
細長い
ドラゴンで、体節一つ一つに脚が生えているため、ムカデのように脚が沢山ある。画面手前から奥を行き来して炎を連発してくる。


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出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)
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