スプーンおばさん_(アニメ)
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『スプーンおばさん』は、1983年4月4日から1984年3月9日まで、NHK総合テレビジョンで放映されたテレビアニメ[1]

原作は、ノルウェーの児童文学作家アルフ・プリョイセンによる童話シリーズ Teskjekjerringa (「ティースプーンおばあさん」[2]: teaspoon lady[3]の意)。この原作は英語圏では Mrs. Pepper Pot のタイトルで出版されており[3]、『胡椒瓶おばさん』と紹介されることもある。

放送時間は月曜日から金曜日までの17:50 - 18:00(帯番組)で、1話の時間はオープニングやエンディングを含めて10分。全130話[1]
キャラクター
人間
スプーン・ビヨルン(スプーンおばさん)
- 瀬能礼子主人公。いつもスプーンを首にかけており、周囲からはスプーンおばさんと呼ばれている。突然小さくなり、また突然元に戻ってしまう特異体質の持ち主。小さくなったときは動物と会話ができる。明るくさばさばした性格で、小さくなってもほとんど動じず、自分のペースで小さくなったことを生かし、困難を乗り越えたり困っている人を陰で仲間たちや動物たちと力を合わせ助けたりする。しかし予期せぬときに小さくなることが多いため、本人も困っている。「あら、あらあらあらあら、まあ?こんなときに限って」が小さくなった時の毎回の口癖。小さくなる時は衣服もそれに合わせて小さくなるが、スプーンだけは元の大きさを保っているため、背負うように身につける。
ポット・ビヨルン(ご亭主)
声 - 八奈見乗児スプーンおばさんの夫。職業はペンキ屋。悪い人ではないが、やや短気で頑固。また動物が嫌いであり、たびたびおばさんとは対立する。内心はおばさんのことはかけがえのない存在で大事に思っており、物語後半でおばさんの秘密を知ることになる。おばさんのことは「スプーン」と呼び捨てで呼ぶ。
ルウリィ
声 - 島本須美森に住む不思議な少女。おばさんと大の仲良し。おばさんの秘密を最初から知っていた。車より速く走る、一瞬で消えるなど、不思議な力を持っており、人間ではないことを示唆するような描写があるが、どんな存在であるか明言されてはいない。また動物が好きで、いつもミンクのルウを首に巻いている。8歳。アニメオリジナルキャラクターで、名前は放映に先駆けて行われた公募により決定した。
バケット
声 - 井上瑤近所に住む悪戯っ子3人組の1人。活発で好奇心旺盛な性格で、グループのリーダー格。
リトルボン
声 - 横沢啓子悪戯っ子の1人。雑貨屋の息子。メガネをかけていて頭脳的で、言葉遣いも丁寧。作中で「アルフ」という偽名を名乗るシーンがあることから、作中に登場する作者自身の姿と考えられている[要出典]。
キャパ
声 - 丸山裕子同じく悪戯っ子の1人。おっちょこちょいな性格だが、優しい心の持ち主。
パセリ
声 - 大和田りつ子近所に住む少女でチップの姉。顔にそばかすがある。3人組とは仲が良いが、悪戯をおばさんにいいつけることも。
チップ
声 - TARAKOパセリの弟。よく泣く。
ヤン
声 - 井上和彦郵便屋の若者。パリに留学している幼馴染みのオリリンが好きだが、妄想癖があっていつも空回りしている。
プリョイセン先生
声 - 井上和彦医者。なぜか注射が大好きで、すぐに悪戯っ子3人組に対して注射をしようとする。
カール・ベーコン
声 - 郷里大輔木こり。
サーラ・ベーコン
声 - 井上瑤カールの妻。
動物
ブービィ
声 - 郷里大輔おばさんの家の犬。体色は白。のんびりした性格でなまけものだが、その気になれば力は強い。
ゴローニャ
声 -
千葉繁おばさんの家のネコで体色は紫。よくおばさんにゴマスリをする。ナルシストで、しゃべりは女性的な口調。
トンガル
声 - 山田礼子おばさんの家のニワトリ。何かと文句が多い。パー(声 - 横沢啓子)とピー(声 - 井上瑤)という子どもがいる。
ビヨンハルケン
声 - 玄田哲章バイキング船に乗っていたネズミの子孫。おばさんの家に一家で住んでいる。おばさんと仲良くなり、先祖にまつわる宝をあげたことも。誇り高い性格。
ウンセント
声 - 山田礼子ビヨンハルケンの妻であり、ネズミ一家の奥さん。夫婦にはダン(声 - 大和田りつ子)、ヂン(声 - 横沢啓子)、ヅン(声優 - 花咲きよみ)、デン(声 - 島本須美)、ドン(声 - TARAKO)という五つ子がおり、それぞれ縫い針の剣とボタンの盾を持っている。
ルウ
声 - 横沢啓子ルウリィのペットのミンク。おとなしい性格。
アプアプ
声 - 千葉繁蜂。情報屋だが、おばさんからの信頼は薄い。
オリーナ
声 - 平映子カラス。おばさんからいつも餌をもらっており、空を飛べることを活かして協力する。
ミッケル
声 - 緒方賢一島田敏森に住むキツネ。悪役的な役回りも担うが、間抜けな性格。
キングジョー
声 - 郷里大輔狼。老齢な上、実は臆病なのでいつも獲物にありつけず、痩せている。
スタッフ

チーフディレクター:
早川啓二

補佐:長谷川康雄

企画:古岡滉(当時の学研社長)

プロデューサー:原正次、神保まつえ、森島恒行

NHK担当プロデューサー:丹泰彦

アニメーションプロデューサー:伏川政明

文芸担当:馬場民子・坂本雄作

キャラクターデザイン、オープニング・エンディングアニメーション:南家こうじ

総作画監督:古瀬登山内昇寿郎

美術監督:中村光毅

撮影監督:若菜章夫

撮影:スタジオぎゃろっぷ

音楽監督:あかのたちお

音楽制作:ビクター音楽産業

録音監督:斯波重治

効果:石田秀憲

調整:桑原邦男

録音スタジオ:新坂スタジオ

編集:森田清次、宮内季美子

現像:東京現像所

タイトルデザイン:杉澤英樹

制作担当:平井寛(鈴木五郎)、金子泰夫

制作デスク:坂口建次

設定進行:伯耆原深幸、川崎智子

アニメーション制作:スタジオぴえろ

製作:学研

企画・制作:NHK(※再放送はノンクレジット)

主題歌
オープニングテーマ - 夢色のスプーン
作詞 -
松本隆 / 作曲 - 筒美京平 / 編曲 - 川村栄二 / 歌 - 飯島真理オープニングでは、映像に合わせて途中にベルの音が入る。
エンディングテーマ - リンゴの森の子猫たち
作詞 - 松本隆 / 作曲 - 筒美京平 / 編曲 - 川村栄二 / 歌 - 飯島真理

※入手可能なCDはオムニバスの『ニルスのふしぎな旅/スプーンおばさん』(VICL-60427)、飯島真理『CD FILE』(VDR-25033)、『flying DOG コレクション テーマソング・アーカイブ 80’s PartI』、松本隆『新・風街図鑑』
各話リスト

全てが新作ではなく、後半には再放送が時々入るようになり、最終回は再放送のみとなっていた。こうしたオンエア形態は、『コラルの探検』『バーバパパ』など帯番組アニメによく見られる。

話数サブタイトル脚本コンテ演出作画監督
1あらら小さくなっちゃった馬場民子早川啓二山内昇寿郎
三原武憲
2なくなったぼうし照沼まりえ長谷川康雄古瀬登
千葉順三
3ドッキリいちごとりあけどようこ矢沢則夫佐藤博暉近藤宏幸
松崎郁江
4ハチャメチャペンキぬり十品薫立場良網野哲郎昆進之介
5こんにちは森の女の子なかはらまき平田敏夫早川啓二平田敏夫
6子ウサギいたずら作戦馬場民子早川啓二阿部司
7おもちゃの大スター十品薫野田作樹長谷川康雄山崎隆生
8バイキングとの対決なかはらまき吉田健次郎藤原万秀
9忘れん坊バケット坂本雄作矢沢則夫長谷川康雄吉原彰雄
10赤ちゃんとデート高木良子山田まや佐藤博暉平村文男
11ルウリィの誕生日坂本雄作野田作樹長谷川康雄古瀬登
石井邦幸
12ミッケルのさいなん長谷川康雄網野哲郎昆進之介
13ナイスデーはハート型富田義明矢沢則夫佐藤博暉白川忠志
14ふしぎオルガンの名演奏十品薫吉田健次郎岸義之
15もくげき者がいた松島利明出崎哲橋本直人小和田良博
16べんりな宝もの富田義明
17かいぶつゲントウダー照沼まりえ矢沢則夫長谷川康雄朝倉隆
18トンガルがかえしたタマゴ十品薫佐藤博暉小川博司


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