スプリント_(企業)
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スプリント・コーポレーション
Sprint Corporation

種類消滅した会社
市場情報NYSE S
本社所在地 アメリカ合衆国
カンザス州オーバーランドパーク
設立2013年7月10日
事業内容携帯電話、長距離通信
代表者マルセロ・クラウレ(CEO)
主要子会社Sprint Communications, Inc.
クリアワイア
バージン・モバイル USA
ブースト・モバイル
関係する人物マイク・マレン
宮川潤一(元COO)
外部リンク ⇒http://www.sprint.com
特記事項:個々の記述は会社消滅時の過去データ
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スプリント・コーポレーション(Sprint Corporation)は、かつてアメリカに存在した携帯電話事業者。2020年4月1日に、T-Mobile USによる吸収合併は完了し、合併会社(事業会社)の名前は、T-Mobile,Incとなった。T-Mobile US,Incは、上場持株会社。

2005年にネクステル・コミュニケーションを買収し、社名はスプリント・ネクステル・コーポレーション(Sprint Nextel Corporation)となった。2013年7月に、ソフトバンク(現在のソフトバンクグループ)が216億ドルで買収し、78%の株式を取得。同時に、スプリントは、クリアワイアを100%子会社化し、社名は元のスプリント・コーポレーションに戻った。2020年にT-Mobile USに吸収合併された[1]。2019年9月末での加入者数は、5391万人[2]であった。目次

1 沿革

1.1 ルーツ

1.2 長距離通信会社

1.3 携帯電話へ

1.4 スプリント・ネクステル

1.4.1 ソフトバンクとディッシュ・ネットワークの買収合戦


1.5 ソフトバンク傘下に

1.6 ソフトバンクによるT-Mobile USの買収断念

1.7 T-Mobile USと合併へ


2 ネットワーク

2.1 概況

2.2 iDEN

2.3 CDMA

2.4 WiMAX

2.5 LTE

2.6 TD-LTE


3 AIRAVE

4 脚注

5 関連項目

6 外部リンク

沿革
ルーツ

今日のスプリント(旧名スプリント・ネクステル)のスプリント側のルーツは、1899年にクレイソン・ブラウンが、カンザス州アビレーンに設立したブラウン・テレフォン・カンパニーとされる。当時、アレクサンダー・グラハム・ベルの発明した電話の国内特許が失効したころであり、全米各地で、独立系地域電話会社が続々と設立されていたが、ブラウン・テレフォン・カンパニーも、そうした新興電話会社のひとつであった。ブラウン・テレフォン・カンパニーは、やがて、近隣の地域電話会社と合併を重ね、1925年には、テレフォン・アンド・エレクトリック(UT&E)を設置して、長距離通信にも進出した。これらは、1972年には、ユナイテッド・テレコミュニケーションズという会社になった[3]
長距離通信会社

この節の加筆が望まれています。

携帯電話へ

1993年に、FCCは、それまでのセルラーバンド(800MHz帯)だけでは、将来の携帯電話需要を賄えないとして、あらたに、PCSバンド(1900MHz帯)を携帯電話用にもうけ、1994年より、そのライセンスが数次にわたってオークションにかけられた。スプリントは、これに対応して、パートナー企業とともに入札し、ほぼ全国をカバーするライセンスを取得することに成功した[4]。スプリントは、最初にエアインタフェースとしてGSMを選択したが、ほどなく方針転換して、CDMA(IS-95)で、USで初めての全国レベルのオールデジタルの携帯電話ネットワークを構築した[5]。携帯電話子会社は、SprintPCS(NYSE:PCS)を名乗り、後にニューヨーク証券取引所に上場された。
スプリント・ネクステル

20世紀が終わる頃には、スプリントには、いち早く構築したオールデジタルの均質な全米ネットワークという利点があったが、21世紀の始まりとともに、携帯電話事業者同士の巨大合併が相次ぎ、ベライゾン・ワイヤレスとシンギュラーワイヤレスが誕生すると、加入者数では、4位に転落する有様であった。2004年に、シンギュラーワイヤレスが、AT&Tワイヤレスとの合併を完了したあとでは、スプリントが主導権をとれる合併対象の相手として残っている全国規模事業者は、4位のT-Mobile USAか、5位のネクステルだけであった。

結局、2004年12月にスプリントは、350億ドルでネクステルを買収することを発表し、2005年8月に買収手続きを完了した。存続会社は、スプリント・ネクステル(Sprint Nextel Corp.)を名乗り、レストン(バージニア州)とオーバランドパーク(カンザス州)の二本社制をとった[6]。また、2008年に、WiMAX技術をベースとした、ワイヤレスブロードバンドサービスを全国展開する計画であったが、2008年にサービスインできたのは、ボルティモアメリーランド州)だけだった。スプリント・ネクステルのWiMAX部門はクリアワイアと合併し、スプリント・ネクステルはクリアワイアに資本参加することになった。

2008年2月、レストン(バージニア州)とオーバーランドパーク(カンザス州)の二本社制をやめ、カンザスに本社を一本化することを決定[7]。なお、本業の携帯電話事業では、他の全国規模の事業者が順調に加入者数を増やしているのに、スプリント・ネクステルは、ネクステルとの合併以降しばらく加入者数減が続いていたが、2010年に入って、増加に転じた[8]
ソフトバンクとディッシュ・ネットワークの買収合戦

2012年10月15日に、ソフトバンク社長、孫正義とスプリント・ネクステルCEOのダン・ヘッセは東京で共同記者会見を行い、両社の取締役会が、ソフトバンクが201億ドル(約1兆5,000億円)でスプリント・ネクステルの株式70%を取得することを承認した、と発表した[9]

2012年12月17日に、クリアワイアの非スプリント保持分、残り49.6%の株式を、一株あたり2.97ドル、総額22億ドルで買い取ることで、クリアワイアと合意した、と発表した[10]

2013年1月28日に、米司法省連邦通信委員会(FCC)に中国企業との取引に安全保障上の懸念があるとして買収審査を保留するよう要請した[11]

2013年4月15日ディッシュ・ネットワークは、総額255億ドルで買収する提案を行った[12]

2013年6月10日、ソフトバンクは、スプリント・ネクステルに対する買収額を15億ドル上乗せして、216億ドルとし、78%の株式を買い取る買収案を発表した[13]

2013年6月13日、クリアワイアの取締役会は、ディッシュ・ネットワークによる買収案に応じるよう、株主に勧告した[14]

2013年6月20日、クリアワイアの取締役会は、スプリント・ネクステルが、株式買い取り価格を、US$3.40からUS$5.00に引き上げた[15]のをうけて、株主へ、ディッシュ・ネットワークではなくて、スプリントのオファーを受けるように、勧告した。この時点でのディッシュ・ネットワークの公開買付け価格は、US$4.40[16]


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