スプリガン_(漫画)
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スプリガン
ジャンル
サイエンス・フィクション
漫画
原作・原案などたかしげ宙
作画皆川亮二
出版社小学館
掲載誌週刊少年サンデー
週刊少年サンデー増刊
レーベル少年サンデーコミックス スペシャル
発表期間1989年 - 1996年
巻数全11巻
映画
原作たかしげ宙、皆川亮二
監督川崎博嗣
脚本川崎博嗣、伊藤康隆
キャラクターデザイン江口寿志
メカニックデザイン山根公利
音楽`島邦明
制作STUDIO 4℃
製作小学館、バンダイビジュアル
TBS東宝
配給東宝
封切日1998年9月5日
上映時間90分
アニメ
原作たかしげ宙、皆川亮二
監督小林寛
シリーズ構成瀬古浩司
脚本瀬古浩司
キャラクターデザイン半田修平
音楽岩崎太整
アニメーション制作david production
製作スプリガン Project
配信サイト配信:Netflix
放送:TOKYO MXほか
配信期間配信:2022年6月18日 -
放送:2023年7月8日 - 9月23日
話数全6話[1]
テンプレート - ノート
プロジェクト漫画アニメ
ポータル漫画アニメ

『スプリガン』は、たかしげ宙(原作)、皆川亮二(作画)による日本SF漫画超古代文明の遺産が国家などに悪用されないよう回収・封印する民間組織「アーカム」工作員の精鋭「スプリガン」達の活躍を描く[2]。『週刊少年サンデー』(小学館)で連載された。2021年3月時点でコミックスの累計発行部数は1000万部を突破しており、それを原作とするアニメ作品も制作・公開されている[3]
あらすじ

はるか超古代、現代を遥かに上回る科学力を持つ文明が存在した。深海から引き揚げられた金属板に、その超古代文明の人々からの警告が記されていた。「我々の残した遺産を、悪しき者より守れ」と。そのメッセージに従い、特殊組織を擁する巨大財閥アーカムは、彼らの遺産(オーパーツ遺跡、技術)をあらゆる権力から守り、封印するチームを結成した。

アーカムのS級エージェントは「スプリガン」と呼ばれ、腕利きのA級エージェントが束になっても敵わない圧倒的な戦闘力を持っており、仙道の達人である朧(おぼろ)や、獣人(ライカンスロープ)に変身できるジャン・ジャックモンド、魔術を駆使する魔女ティア・フラットといった特殊能力を持った腕利きのメンバーが揃っている。

主人公である最年少のスプリガン御神苗優は、圧倒的な物量と軍事力を駆使してくる米軍や国際的な軍事企業連合トライデント、ナチス・ドイツ残党などの特殊部隊を相手に、遺跡のオーパーツを守るべく果敢に立ち向かっていく。

やがてアーカムの内部で、オーパーツの情報を外部に漏らしている者がいることが判明し、内部分裂による造反が起こっていく。それと同時に、かつて優が拉致された米軍の特殊部隊COSMOSが、優の前に立ちふさがるのであった。
登場人物

「声 - 」はアニメの担当
声優を示す。第1作 / 第2作の順に記す。1人しか記載されていない場合は第2作でのキャスト。それ以外のキャストは別途記載。

第1作:SPRIGGAN スプリガン(1998年)東宝

第2作:スプリガン(2022年)Netflix


アーカム

T・F・アーカムが創設した巨大財閥。超古代文明からのメッセージに従い、超古代文明の遺産を封印しあらゆる権力から守護することを目的としている。超古代文明の研究により、「賢者の石」を触媒とした精神感応金属「オリハルコン」の精製や、通常の30倍以上の筋力を発揮させる防護パワードスーツ「A.M(アーマード・マッスル)スーツ」の実用化など数々のオーバーテクノロジーを実現しており、それらを遺跡保護任務に流用・応用している。
スプリガン

アーカムの擁する特殊エージェント。超人的な戦闘力・特殊能力を持っている者が多い。名前の由来は財宝を守る妖精スプリガンから。
御神苗優(おみなえ ゆう)
声 - 森久保祥太郎(少年時代 - 牟田将士)/ 小林千晃[4](幼少期 - 藤原夏海)本作の主人公。本業は高校生で、学校に通いながら世界中を飛び回って遺跡の封印に尽力している。各種白兵戦とサバイバル技術の達人で、A.Mスーツとオリハルコン製のナイフを愛用している。単独での脅威度はA+クラス、A.Mスーツとオリハルコン製のナイフを装備した場合にはSクラスと評価されている。終盤に朧と戦って以降、A.Mスーツを着ないほうが「戦いの流れ」を感じ取れるようになり、以降は作中においてはA.Mスーツを着用していない。
生い立ち
幼少期にアーカムに所属していた両親が虐殺され、その凄惨な現場を目撃してトラウマとなる。その後、引き取り先が見つかるまでしばらくいた養護施設において、後にカーネル大学の言語学教授職になる山菱理恵と出会う。その後、叔父である御神苗隆によって引き取られて従姉の秋葉と共に暮らしていたが、アーカムへの制裁行為としてアメリカによって拉致され、米軍の特殊実験部隊COSMOSにおいて実験兵士No.43として扱われる。数年後、12?13歳になった優はCOSMOSの訓練時において先のトラウマが刺激されたことで錯乱し、COSMOSの上官や兵士たちを相手に大量虐殺を行い、COSMOSから逃亡して御神苗秋葉の元に戻される。本来の明るかった性格は消え去っていたが、叔父で冒険家である御神苗隆の尽力によって、COSMOSで受けた洗脳から立ち直って感情も取り戻した。その後、アーカムの訓練に参加して鍛えられることになるが、「殺人兵器としての自分」を嫌悪しており、追い詰められて反射的に行使してしまう場面を除いては、その底知れないポテンシャルを発揮できないままでいた。近接格闘戦については朧にも師事しており、朧との対戦は全敗を喫しているが、作中最強として描かれている朧曰く「本来のポテンシャルを発揮できれば対等以上になる」と言わしめている。
学生生活
一応、アーカムが資金提供している私立高校に通っている高校3年生である。高校1年生の4月に突然編入して以来、アーカムの任務の依頼が頻繁に入ってくることもあり、欠席・遅刻・早退が多いため出席日数は留年ギリギリになっている。しかし、学校行事に限っては出席率90%以上になっている。スポーツ万能で語学力は抜群で、その他の成績も平均を維持している。休み明けの登校時には必ずと言っていいほど怪我をしており、身体中が傷だらけなのが同級生の間でも噂になっている。修学旅行では舞子をナンパしたり、夜中に部屋を抜け出してゲームセンターに行ったり、露天風呂を覗いたり、寺の銅像の首を壊したり……と、同級の男子生徒とハメを外していたところを染井芳乃(後述)に写真に撮られて脅されている。高校卒業後は考古学専攻の大学生となっており、授業中は相変わらず寝ていることが多い。相変わらずバイト(任務)で多忙のため、文化人類学の単位を落としそうになっており、大学でも留年ギリギリになっている模様。
ジャン・ジャックモンド
声 - 子安武人 / 阿座上洋平[5]スプリガンの一人。長い金髪を後ろで結んでいる。気性の荒い性格で、優とコンビを組むことが多い。フランススラムで拾われ、義弟マークと共に娼婦マリアに育てられるが、軍部との諍いでマリアとマークが殺害された後、スプリガンとしてティアにスカウトされた。超古代文明の遺産である獣人(ライカンスロープ)の子孫で、通常の状態でも人間離れした基礎能力を誇るが、自分の血を見ると理性を失って獣人化し、身体能力が更にアップする。朧との戦いにおいて、獣人化し理性を失った点を突かれて敗北し瀕死の重傷を負ったことから、その後は獣人化せず、正常な思考を保ったまま純粋な身体能力を使いこなすことを心がけるようになった。
朧(おぼろ) / ロン
声 - 子安武人[6]中国武術気功の達人。朧という名は「朧げな存在」という意味で周囲が付けた名で、本名は不明。外見は物静かで礼儀正しい青年である。仙人になることを目指している世界最高の氣法師で、重装備の軍隊と単身相対して無傷で切り抜け、一撃のみで相手のの流れを乱し戦闘不能にするほどの実力を誇る。その強さはラムディをして「人間が到達できるレベルの頂上にいる」とまで評されている。優の格闘術の師匠でもあり、稽古では一度も優に負けたことがない。その一方、人間としての潜在能力を十二分に発揮するためのA.Mスーツに頼らない戦い方を諭すなど、優に対しては非常に目をかけていた。遺跡の保護や遺産の悪用防止よりも、自らの鍛錬・修行に重点を置いている様子が見られる。物語終盤、トライデントに加担して一対一でジャンを倒したのち優と真剣勝負を行い、潜在能力を使いこなせるようになり初めて自分を追い詰めた優に対し、封印していた秘技「軽氣功」を用いて状況を逆転する。しかし軽氣功を使ってしまった自分の未熟さを恥じて優に勝ちを譲った後、修行のため山に籠ると言い残して優の前から姿を消した。その後、ヘンリー・ガーナムの命によりアーカムの南極基地に控えていた増援部隊を御神苗隆と協力して制圧し、去って行った。


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出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)
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