スパルタ王(スパルタおう)は、古代ギリシアにおいてペロポネソス半島のラコニア地方にあった都市国家スパルタの君主の称号である。 スパルタは、始祖のエウリュステネスとプロクレスが双子だったことから、この二人の血統であるアギス家とエウリュポン家の二家の世襲の王を戴いていた。その一方で、監督官の存在によって王の権限は立憲君主制の君主のように大きく制限されていた。王の権利は軍の指揮権、会戦時に右翼に陣取って指揮する権利(右翼は最も危険な場所であり、その分そこを占めることは名誉とされていた)、祭事に関する諸権利などであった。
概要
スパルタ王の一覧
神話時代
レレクス
ミュレス
エウロタス
ディオン
ラケダイモン
アミュクラス
アルガロス
紀元前222年のセラシアの戦いでの決定的敗北によりクレオメネス戦争に敗れると、スパルタの国家制度は崩壊へと向かい、クレオメネス3世のエジプトへの亡命によって紀元前221年から紀元前219年の間スパルタは空位時代となった。アゲシポリス3世とリュクルゴスが紀元前219年に王位に就いたことによってこの混乱は収まったが、その後も混乱は続き、最後はナビスの死と共にスパルタはアカイア同盟に吸収され、独立を失った。
アゲシポリス3世(アギス朝最後の王) (紀元前219年-紀元前215年)
リュクルゴス(非王族)(紀元前219年-紀元前210年)
マカニダス(ペロプスの後見人)(紀元前210年-紀元前207年)
ペロプス(リュクルゴスの子)(紀元前210年-紀元前206年)
ナビス(紀元前206年-紀元前192年)
ラコニクス(紀元前192年)
関連項目