スパルタスロン
スパルティにある優勝者の名が刻まれたモニュメント
開催地 ギリシャ・アテネ - スパルティ間
開催時期9月下旬頃
種類ウルトラマラソン
距離246km
創立1983年
主催者国際スパルタスロン協会
公式サイトwww.spartathlon.gr/en/
スパルタスロン(英: Spartathlon)は、ギリシャのアテネからスパルティ(スパルタ)まで246kmを走るウルトラマラソン大会。毎年9月下旬頃に開催。主催は国際スパルタスロン協会。 アテネのアクロポリス前を午前7時に出発し、ゴールであるスパルティ(スパルタ)のレオニダス像前までの246kmを、翌日午後7時までに、即ち制限時間36時間以内に走破する[1]。 ランナーは日中の酷暑、夜の寒さに加え、山岳地帯のトレイルランニングにも対応しなければならない。標高は海抜0mから1200mまであり、舗装路だけでなく足場の不安定な道も走らなくてはならない[2]。コースには75のチェックポイントがあり、それぞれ閉鎖時刻に遅れた場合は失格となる。 山岳地帯を含む246kmのレースにおいて36時間の制限時間は気象条件によっては非常に厳しく、例えば暑さに見舞われた2012年は完走率が23.3%であった[3]。 スパルタスロンは、紀元前490年のマラトンの戦いに由来する。歴史家ヘロドトスが記した『歴史』によると、アテナイの将軍がペルシア人の助けを求めるためフィリッピデスをスパルタへ送り、翌日に到着したと伝えている。 1982年、イギリス空軍中佐で長距離ランナーでもあったジョン・フォーデンは、実際にアテネからスパルタまで1日と半日で完走できるかどうか、他の4名の同僚と共に試した[4]。その結果3名が完走。ジョン・フォーデンは37時間37分、ジョン・ショルテンスは34時間30分、ジョン・マッカーシーは39時間0分であった。 翌1983年、イギリス・ギリシャ商工会議所に拠点を置く英国人・ギリシャ人や他国籍の支持者が最初のオープン国際スパルタスロンを企画し、第1回大会を開催した。第1回大会では、12ヶ国から男子44名、女子1名が参加した[5]。 氏名タイム国開催年年齢
概要
起源
大会記録
男子イアニス・クーロス20時間25分00秒 ギリシャ1984年28歳
女子パトリシア・ベレズノウスカ24時間48分18秒 ポーランド2017年41歳
日本人優勝者
男子
大滝雅之 - 2000年
關家良一 - 2002年、2009年
石川佳彦 - 2018年[6]
女子
能登貴美枝(英語版
沖山裕子 - 2000年
坂本明子 - 2003年、2007年
稲垣寿美恵
脚注[脚注の使い方]^ “スパルタスロン2022大会要項”. 国際スパルタスロン協会日本支部. 2022年4月9日閲覧。
^ “コース”. 国際スパルタスロン協会日本支部. 2022年4月9日閲覧。
^ “2012Race General Information”. スパルタスロン. 2022年4月10日閲覧。
^ “スパルタスロンのご紹介”. 国際スパルタスロン協会日本支部. 2022年4月9日閲覧。
^ “Spartathlon Part 2 (1983) ? The First Race”. Ultrarunning History. 2022年4月9日閲覧。
^ “スパルタスロン2018:日本の石川佳彦が優勝・大会史上3人目の日本人優勝者に”. GreeceJapan.com (2018年9月30日). 2022年4月9日閲覧。
関連項目
アテネクラシックマラソン
マラソン
外部リンク
公式サイト(英語)
国際スパルタスロン協会 日本支部(日本語)