スパイダー パニック!
Eight Legged Freaks
監督エロリー・エルカイエム
『スパイダー パニック!』(Eight Legged Freaks)は、2002年にアメリカで製作されたモンスター・パニック映画。 舞台はアリゾナ州のとある田舎町・プロスパリティ。かつて金山として栄えた町も今は廃れていた。そんな中、産業廃棄物[2]を運搬中のトラックが誤って積荷を池に落としてしまう。 現場に程近い家には「外来クモ牧場」を名乗って数百匹[3]に及ぶ世界の多種多様な蜘蛛を飼っている蜘蛛マニアの男、ジョシュアが住んでいた。そして彼は、産業廃棄物で汚染されたコオロギをそれとは知らず採取して、自分の蜘蛛たちに餌として与えてしまっていた。やがて蜘蛛たちは有害物質によって巨大化し、飼い主ジョシュアを殺害して飼育場から脱走、次々と町の人達を襲い始める。 異変に気づいた婦人保安官サムは、町の人々を安全なショッピングモールへと集まるようインチキラジオパーソナリティ・ハーランが務めるフリーダムラジオを使い呼びかける。 命からがら集まった人々はモールにある道具を手に取り、小さな町を救うため大きなクモ達に立ち向かうのだった。
あらすじ
作品内で巨大化したクモ
オニグモ
本作の字幕や吹き替え脚本では「オニグモ」(ソフト用吹替ではコガネグモ)と和訳されているが、日本のオニグモとは全く別種。ジョシュアによれば税関を買収して密輸したとのことで、チリ産である。劇中「オス」だとされている個体は実在のコガネグモのメスの姿をしていて坑道内に多数出現。マイクの姉・アシュリーの部屋に侵入したが、サムの銃撃で倒された。一方、「メス」はその3倍の体格を持つが、実在のコガネグモのオスのような褐色の体色を持ち、地上潜窟性である。実在のコガネグモの雌雄の姿と丁度逆になっている。雄蜘蛛は雌蜘蛛に捧げる為、人間や動物を繭に包んで拉致する。彼らは廃坑内に巣を作っており、このクモの「コンスエラ」と名付けられていたメスが全てのクモたちのリーダー的存在である。
ナルボンヌコモリグモ(Lycosa narbonensis)
ゴケグモ
オオツチグモ(Eurypelma sp.)
いわゆるタランチュラ。1頭しか登場しない。バスを横転破壊させ、人間達の立て籠もるモールのシャッターをぶち破るほどの体躯と力を持つ。