スバル・レックス
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スバル・レックス
4代目 Z
概要
製造国 日本
販売期間1972年 - 1992年(軽自動車)
2022年 - (SUV)
ボディ
ボディタイプ2/4ドアセダン
3/5ドアハッチバック
系譜
先代スバル・R-2
後継スバル・ヴィヴィオ
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レックス(REX)は、SUBARU(旧・富士重工業)が製造・販売する自動車である。1972年から1992年まで軽乗用車として販売されたのち、2022年より小型クロスオーバーSUVとして車名が復活している。
概要

1972年R-2の後継として登場した軽自動車。それまでのスバル・360やR-2に比べると、凡庸なデザインの車であった。スズキダイハツ工業には及ばなかったが、オイルショック排ガス規制・2度の規格改正等の波を受けながらも、時代に応じた技術でエンジン形式や駆動方法など様々な改良を受けて代を重ね、1992年ヴィヴィオを後継として生産終了となるまで、一定の市場占有率を確保し続けて富士重工業の経営に貢献した。

2020年現在、SUBARU(富士重工業)が製造した軽自動車のうち、同一商標のままフルモデルチェンジを受けたモデルはレックスとサンバーのみである。

2022年11月、ダイハツからロッキーのOEM供給を受けるSUBARU初の小型クロスオーバーSUVの車名として用いられ、30年ぶりとなる商標(≒車名)復活を果たした[1]
初代 K21/22/24/44型(1972年 - 1981年)

スバル・レックス(初代)
K21/22/24/44型
360 4ドアカスタムL(2ストローク)
360バンスーパーL(4人乗り)
550 4ドアA II G
概要
製造国 日本
販売期間1972年 - 1981年
ボディ
乗車定員2-4人
ボディタイプ2/4ドア セダン
3ドア ハッチバック
エンジン位置リア
駆動方式後輪駆動
サスペンション
セミトレーリングアーム式
セミトレーリングアーム式
車両寸法
ホイールベース1,920 mm
全長2,995 mm
全幅1,295 mm
全高1,255 mm
車両重量500 kg
系譜
先代スバル・R-2
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1972年7月 - 発売。1971年に追加された水冷エンジン搭載のR-2をベースとし、駆動レイアウトはリアエンジン・後輪駆動(RR)を踏襲、当初は2ドアセダンのみの展開[注釈 1]。エンジンもR-2譲りの2サイクルだが、キャブレターの仕様により3種が設定されていた。車体デザインは前年発売のレオーネに似た、ウェッジシェイプを強調したもので、主に当時の若者層に対して売り込んでいた。後発となったバン・ワゴンを含む2ドアモデルでは、さらにアウタードアハンドルがヒドゥンタイプとなっている。しかし、軽自動車規格内でスポーティーなスタイリングに傾倒した結果、寸法不足でバンに後席が設定できなくなるなど、問題も抱えることとなった。グレード展開は、シングルキャブ32馬力仕様(上位からカスタムL、スーパーL、ラグシュリー、デラックス、スタンダード)、シングルキャブ35馬力仕様のTS(ツーリング・スポーツの略)、ツインキャブ37馬力仕様がGSRとなっていた。カスタムLとスーパーLには、2サイクルエンジン特有のアイドリング時のパラパラ音を抑えるスバルISVが装備されている[注釈 2]

1973年

3月 - 4ドアセダンを追加。ディビジョンバーのないリヤドアウインドウが特徴[注釈 3]。グレード展開はカスタムL、スーパーL、ラグジュアリーの3種。同時に、シングルキャブ32馬力仕様全車にスバルISVを拡大設定。

10月 - マイナーチェンジ。公害対策のため、エンジンをEK34型2ストロークエンジンからEK21型4ストロークエンジンに変更。このときスポーティーグレードはカタログ落ち。最上級グレードであるカスタムLにフロントディスクブレーキと4輪ディスクホイールを採用。


1974年

2月 - カスタムLに5速MTとタコメーターを装着したカスタム5と、2人乗りバンを追加。

9月 - マイナーチェンジ。同時にワゴンを追加。ベースモデルはバンスーパーL。バン発売時から4人乗り仕様の要望が高かったが、後席のヘッドクリアランスを稼ぐため背もたれを寝かせた結果、荷室長が減少、乗用登録のワゴンとなった。同時にナンバープレートの大型化に対応(バン360の画像参照)。軽自動車初のブレーキモニターをセダンカスタムL・カスタム5・スーパーL・ワゴン・バンスーパーLに採用。


1975年

3月 - バン4人乗りを追加。当初のスタイリングコンセプトを捨ててハイルーフを採用、後席のヘッドクリアランスを確保した上で後席の背もたれを立たせ、要件上必要な荷室長を捻出している。ボンネットタイプのモデル(乗用・商用ともに)でハイルーフをカタログ上で謳ったのはレックスが国産初[注釈 4]。4人乗りの発売に伴い、バン2人乗り、ワゴンを廃止。

12月 - 既存の360 cc 4サイクルエンジンで51年排出ガス規制適合(SEEC-T)。同時にラインナップを一新、ディスクブレーキ付の廉価版を設定。


1976年5月 - 軽自動車の規格改定に伴い、500 ccに排気量をアップ(EK22型エンジンに変更)するとともにボディを拡幅。このモデルは「レックス5」と称される。

1977年5月 - 53年排出ガス規制に適合、同時にフルスケールの550 cc(EK23型エンジン)になった。このモデルは「レックス550」と称される。

1978年3月 - 2ドアセダンにリヤガラスハッチを装備した「スイングバック」を追加[注釈 5]

1979年10月 - スズキ・アルトの対抗車種として、バンの装備を省いて48万円に値下げした「ファミリーレックス」を追加。

1980年3月 - 電磁粉体クラッチを用いたクラッチペダル無しの「オートクラッチ」を追加。


360バン リア

360バンのトランクルーム

360バンの荷室とエンジン

550 4ドアA II G リア

2代目 KM1/KM2/KN1/KN2型(1981年 - 1986年)

スバル・レックス(2代目)
KM1/KM2/KN1/KN2型
前期型レックスセダン 5ドアSX
前期型レックスコンビ(貨物)3ドアFLフロント
前期型レックスコンビ(貨物)3ドアFLリヤ
概要
別名スバル・ジャスティ(初代)
中国 : 貴航雲雀(中国語版)
製造国

日本
富士重工業・群馬製作所 中国
?州云雀汽?有限公司
販売期間日本 : 1981年 - 1986年
中国 : 1992年 - 2002年
ボディ
乗車定員4人
ボディタイプ3/5ドア ハッチバック
駆動方式前輪駆動/四輪駆動


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