スバル・ステラ
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スバル・ステラ
概要
別名
ダイハツ・ムーヴ(2代目以降)
製造国 日本
販売期間2006年-2024年
ボディ
ボディタイプ5ドア軽トールワゴン
駆動方式FF/4WD
系譜
先代スバル・プレオ(初代・乗用モデル)
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ステラ(STELLA)は、SUBARU(旧・富士重工業)が販売する軽トールワゴンである。初代モデルは自社製、2代目以降はダイハツ工業製。
概要

ステラはプレオの後継車に近い存在として発売されたが、ステラ発売後もしばらくプレオは併売された[注釈 1]。「楽しい関係空間」をコンセプトとし、広い室内空間を実現した。従来の走りやプレミアに重点を置いた路線から、メインターゲットを女性にシフトして1000名以上からアンケートをとり、乗り心地の向上に加え「ベビーカーの乗せやすさ」「後席への乗りやすさ」「チャイルドシートへの乗せやすさ」「後席赤ちゃんへのアクセス」などに重点をおいて開発された。

衝突安全性と実燃費の向上も図られ、NASVA発表の衝突安全性総合評価では運転席5星、助手席6星の評価を受けている。また、2008年5月発売の特別仕様車にはカタログに新燃費計測基準であるJC08モード走行燃費を併記。NAの2WD車で21.0km/L(JC08モード)を実現し、平成27年度燃費基準をガソリン車として初めて達成した。

また、同社の660cc軽自動車全て(OEM車両を除く)に搭載されていた直列4気筒エンジン[注釈 2]、4輪独立懸架式サスペンション前:マクファーソンストラット式、後:パラレルリンクストラット式)が採用され、フルタイム4WDモデルも存在した。

プラットフォームはR2とほぼ共通。内装やエンジンルーム、メーターパネルなどにベースとなったR2の面影が残る。プレオの陳腐化と、R2がメーカーの公算ほどヒットしなかった事から急遽開発が指示され、設計開始から発売までわずか11か月[注釈 3]という異例の早さで開発された車種である。

なお、プレオでいうスマートルーフ車の様な仕様は存在せず、どのグレードも機械式立体駐車場(制限高1550mmまでの一般的なもの)へは入庫できない。

また、2009年6月4日には電気自動車「プラグイン ステラ」が正式発表された(後述)。R2、R1の生産・販売終了後は、同社で自社生産している唯一の軽乗用車であったが、初代モデルは2011年4月末にオーダーストップ、および生産を終了。そして同年5月下旬をもって販売を終了した。初代モデルの販売終了直後に販売を開始した2代目モデルはダイハツ工業からのOEMモデルとなり、2014年12月にベース車のムーヴのフルモデルチェンジに合わせてフルモデルチェンジを行い3代目となった。なお、自社生産を行っていた初代から現行の3代目まで乗用モデルのみの設定となっており、商用モデル(軽ボンネットバン)は設定されていない。
初代 RN系(2006年 - 2011年)

スバル・ステラ(初代)
RN1/RN2型
ステラ
カスタム
リベスタ
概要
販売期間2006年6月 -
2011年5月
ボディ
乗車定員4人
ボディタイプ5ドア軽トールワゴン
駆動方式FF/ビスカス式フルタイムAWD
パワートレイン
エンジンEN07 DOHC16バルブ 直列4気筒 AVCS
EN07 DOHC16バルブ 直列4気筒 ICSC(LS・RS・リベスタS)
最高出力

54ps(NA)64ps(スーパーチャージャー)
変速機5MT/i-CVT
サスペンション
L型ロアアーム・ストラット式独立懸架
デュアルリンク・ストラット式独立懸架
車両寸法
ホイールベース2360mm
全長3395mm
全幅1475mm
全高1645mm
車両重量830 - 930kg
その他
生産台数約20万台[1]
系譜
先代スバル・プレオ
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ラインナップ

2006年発売開始当初のラインナップは標準モデル(L・LX)とカスタム(R・RS)の2系統でスタートしたが、2011年3月の段階では標準モデル[注釈 4](L・LS)、カスタム(R・R Limited・RS)、リベスタ(-・S)の3系統だった。生産は群馬製作所本工場が担当。

タイプグレード標準カスタムリベスタ

自然吸気
エンジン基本(GUP[注釈 5]含む)L??
中級?カスタムR?
上級?カスタムR Limitedリベスタ

SC付き
エンジン基本(GUP含む)LS??
上級?カスタムRSリベスタS

内装色は、基本的に標準モデルがベージュ、カスタムがブラック、リベスタがブロンズ色加飾付ブラックを採用。外装は、標準モデルはシンプルなデザイン、カスタムは専用のグリルやバンパー、4灯式プロジェクターヘッドライト、大型フォグランプを採用してデザイン面で差別化を図っている。リベスタはカスタムのデザインをベースに、専用バンパー、フロントグリル、ブルーリフレクターヘッドライトなどインテリア、専用シート表皮などを採用。また、C型よりカスタム[注釈 6]、リベスタにクールなインテリアを演出する青色LED間接照明付きオーバーヘッドコンソールが設定された。

タコメーター、マフラーカッターはLを除く全車に標準装備[注釈 7]。トランスミッションはi-CVTと5速MT(Lグレードのみ選択可[注釈 8])であり、エンジンは全車直列4気筒DOHC16バルブ。ヘッドライトは、標準モデルのハロゲンタイプが2灯式マルチリフレクター、HIDタイプが2灯式プロジェクター、カスタムとリベスタが4灯式プロジェクターとなっている。

動力性能を向上させたLS、カスタムRS、リベスタSには、インタークーラー付きスーパーチャージャーフロントスタビライザーが搭載され、更にスポーツ色を強めたカスタムRS、リベスタSにはi-CVTの変速プログラムに加速性能を向上させた「スポーツモード」[注釈 9]、独立3眼エレクトロルミネセントメーターが標準装備されている。使用燃料はすべてのグレードでレギュラーガソリン仕様である[注釈 10]
年表
2006年6月14日
発表・発売(A型)。キャッチフレーズは「楽しい関係空間」で、CMソングには小泉今日子の「なんてったってアイドル」が起用[注釈 11]された。発売後1週間の受注台数は5,438台となり、月販目標の5,000台をわずか1週間で達成した。
2006年11月1日
カスタム「R」をベースに、アイボリー色の撥水機能付専用シート表皮、UV&IRカットガラス(フロント・フロントドア)、インテグレーテッドMD+CDプレーヤー&AM/FMチューナー、14インチアルミホイールを装備した特別仕様車「R Ivory Selection(アイボリーセレクション)」を発売。
2007年1月
東京オートサロンに「ステラカスタムSTIコンセプト」と「ステラカスタム・リベスタ」を出品。ステラカスタムSTIコンセプトはカスタムRSをベースに「STIパフォーマンスミニ」をキーワードにSTIがチューニングを行い、エンジンはリショルムタイプのスーパーチャージャーを装着して最高出力は108ps(80kW)を誇った。他にローダウンに15インチホイール&ローターで固めた足まわり、Defi製の3連メーター、専用フロントバケットシートを装着。


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