スナッチャー
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スナッチャージャンルコマンド選択式アドベンチャーゲーム
ロールプレイング(SDスナッチャー)
対応機種PC-8801mkIISR以降 (PC88)
MSX2
PCエンジンSUPER CD-ROM2 (PCE)
メガCD (MCD)
PlayStation (PS)
セガサターン (SS)
開発元コナミ
発売元コナミ
プロデューサー桐田富和
春木豊
ディレクター小島秀夫
デザイナー小島秀夫
シナリオ小島秀夫
プログラマー足立敏哉
音楽碇子正広
美術木下富晴
太田良彦
人数1人
メディア5"2Dフロッピーディスク×5枚組
発売日PC88
198811261988年11月26日
MSX2
198812131988年12月13日
MSX(SDスナッチャー)
199004271990年4月27日
PCE (PilotDisk)
199208071992年8月7日
PCE (CD-ROMantic)
199210231992年10月23日
MCD
199412151994年12月15日
199412151994年12月15日
PS
199602161996年2月16日
SS
199603291996年3月29日

対象年齢CERO:D(17才以上対象)
コンテンツ
アイコン暴力
その他型式:RA304
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『スナッチャー』(SNATCHER)は、1988年コナミから発売されたアドベンチャーゲーム。1988年にPC-8800シリーズ(PC-8801mkIISR以降の機種)およびMSX2用のパソコンソフトとしてリリースされ、後に派生作品や移植版が発売された。
概要

架空の近未来を舞台に展開される「サイバーパンク・アドベンチャー」である。後に『メタルギアソリッド』シリーズで有名となる、当時コナミに籍を置いていたゲームデザイナー・小島秀夫がシナリオと企画を担当した。PC版は松井直樹(MSX版『グラディウス2』の企画者)が率いたゲーム開発チーム「TEAM METALSLAVE」が制作した[1]

映画『ブレードランナー』をモチーフとした(小島本人の口から明言されている[2]サイバーパンク世界が舞台となっている。小島作品としては、映画的演出を導入した最初のゲームであり、そのゲーム設計や表現は後に発売された『ポリスノーツ』の原型ともなった。

当時のコマンド選択式アドベンチャーゲームにおいて主流であった「単純なコマンド選択」だけではなく、謎解きとしてキーワード入力を求めたり、ストーリー進行に併せて簡単なガン・シューティングシーンを取り入れるなどの演出が施されている。

物語の展開やバックに流れるダークなイメージなど、硬派なアドベンチャーゲームと言われている。一方、中だるみをほぐす為や緊張を和らげる効果を目的として中盤にギャグを点在させる為に女性キャラを使ったとの事。

SNATCH(スナッチ)とは、英語で「ひったくる」「強奪する」という意味。SNATCHERとは、人間の体を乗っ取る何者かのことを指す。スナッチされた人は、見た目は普通の人間と見分けが付かないが、正体はロボットのように機械化している。[3]

PC版は諸般の事情(本項#開発を参照)によりストーリーが未完のままリリースされており、後にMSX2で最終章のストーリーを補完し完結させてジャンルをロールプレイングゲームに、キャラクターをディフォルメしたリメイク的作品『SDスナッチャー』(以下『SD』と略記する場合あり)がリリースされた。本項ではこちらについても簡単に解説している。さらにPC版をベースに『SD』のストーリーもプラスし「完全版」的な内容にした版がいくつかの家庭用ゲーム機に移植されている(詳細については、本項#他機種版を参照)。
ストーリー

2042年、人類は危機に直面していた。謎のバイオロイドの出現である。彼らはスナッチャーと呼ばれ、人を殺害し、密かに本人とすり替わり、社会に浸透していった。それに対し人類は、対スナッチャー用特殊警察を編成。人は彼らをジャンカーと呼んだ。ネオ・コウベ・シティ(神戸港を埋め立ててできた架空の都市)を舞台に、人間を殺しその人物と入れ替わって潜伏している正体不明のアンドロイド・「スナッチャー」と、それを追う捜査官(ジャンカー、JUNKER)である主人公・ギリアン・シードとの戦いを描く。[4]
用語
スナッチャー
正体・目的が一切不明のアンドロイド。人間を殺害し、殺害した人間とすり替わる(スナッチ)ことからスナッチャーと呼ばれる。素体は金属製の人体
骨格標本のような形状をしている。すり替わった人間の性別・体型をはじめとした身体的特徴をすべて似せられる(血液型まで同じにできる)ため、一旦すり替わってしまうとスキャニング以外の手段でスナッチャーと判断することは非常に困難である。しかし、筐体のサイズ限界があり、子供や老人、また背が極端に高い人間といった身体的に極端な特徴を持つ人間はスナッチできない。骨格はチタンをはじめとする超硬金属製であり、ランナーやバウンティ・ハンターが所持するブラスター以外で破壊することは不可能に近い。力が強く、口腔奥にブラスターガンを装備。頭部に主要機器が集中しており、額部にある装甲の薄いスリット部分が弱点。
JUNKER
西暦2042年8月、警視庁所属チーム対スナッチャー特殊班と政府諜報機関Rug・hunt(ラグ・ハント)とが合併、政府直属機関としてJUNKER(ジャンカー)が設立される。[3]Judgement Uninfected Naked Kind & Execute Ranger (スナッチされていない純粋な人間かどうか判断し処理する特捜隊)[3]の略であり、一般人に紛れたスナッチャーを特定し、処理することが任務の政府直属の特殊警察を指す。


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出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)
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