ストーンオーシャン
[Wikipedia|▼Menu]
.mw-parser-output .pathnavbox{clear:both;border:1px outset #eef;padding:0.3em 0.6em;margin:0 0 0.5em 0;background-color:#eef;font-size:90%}.mw-parser-output .pathnavbox ul{list-style:none none;margin-top:0;margin-bottom:0}.mw-parser-output .pathnavbox>ul{margin:0}.mw-parser-output .pathnavbox ul li{margin:0}ジョジョの奇妙な冒険 > ストーンオーシャン

ストーンオーシャン
ジャンルバトルアクション
アドベンチャー
ハードボイルド
漫画:ジョジョの奇妙な冒険 Part6
ストーンオーシャン
作者荒木飛呂彦
出版社集英社
掲載誌週刊少年ジャンプ
レーベルジャンプ・コミックス
発表号2000年1号 - 2003年19号
発表期間1999年12月7日 - 2003年4月8日
巻数全17巻(64 - 80巻)
話数全158話
テンプレート - ノート
プロジェクト漫画
ポータル漫画

『ジョジョの奇妙な冒険 Part6 ストーンオーシャン』(ジョジョのきみょうなぼうけん パート6 ストーンオーシャン、JOJO'S BIZARRE ADVENTURE Part6 Stone Ocean)は、荒木飛呂彦による日本漫画作品『ジョジョの奇妙な冒険』のPart6(第6部)。スタンド(幽波紋)シリーズ第4弾。
概要

これまでのシリーズ以上に血縁や運命的な「人と人との繋がり」に重きを置いた物語構造が特徴。Part3にてDIOを倒した空条承太郎の直系の血統にあたる娘・空条徐倫と、DIOの残党・後継者との戦いが描かれており、Part1でのジョナサン・ジョースターディオ・ブランドーに始まり、1世紀以上続いてきたジョースター家の因縁に終止符が打たれる。

作中年代である2011 - 2012年は連載時点での近未来であり、刑務所を含むアメリカ国内が舞台となっている。Part4からスタンドと深く関わってきた「弓と矢」は本部には序盤で脇役的にしか登場せず、その代わりに物語の鍵となるのはスタンド能力を記録された「DISC」である。

副題は「第6部 空条徐倫 ―『石作りの海(ストーンオーシャン)』」。本作からサブタイトルが作品タイトルに追加され、本作の場合は『ジョジョの奇妙な冒険 Part6 ストーンオーシャン』となる。「ストーン」は石の牢獄、「オーシャン(海)」は女性の象徴。

単行本も新たに第1巻から刊行されたが、「1(64)」のように括弧表記でPart1からの通算巻数も表記されている。

主人公を女性にするという案は本作よりも前から出ていたが、考慮した上で取り下げられていた。Part6では荒木が女性案を押し、編集側は保守判断から反対案を出すも、最終的には女性主人公となった。

Part5『黄金の風』完結からPart6開始までは準備期間があり、『週刊少年ジャンプ』誌上での連載は休止していた。その間、フロリダ州マイアミの刑務所などへの取材が行われ、単行本1(通算64)巻には関係者への謝辞があり、また5(通算68)巻扉にはこの体験に関するコラムがある。

『週刊少年ジャンプ』連載時に誌面に付けられたアオリが特徴的とされ、単行本ではカットされたが、いくつかは『JOJOVELLER 3HISTORY』に再録された。作者とのやり取りにヒントを得て編集が考えて付けたことが明かされている。

2021年4月4日に開催されたオンラインイベント「ジョジョの奇妙な冒険 The Animation Special Event ?ジョースター 受け継がれる魂?」にて、アニメ化が発表された[1]。同年8月8日に開催された新情報解禁配信イベントにて、追加キャストおよび放送・配信時期などが発表された[2]
あらすじ

2011年のアメリカ・フロリダ州。空条承太郎の娘・空条徐倫(くうじょう ジョリーン)は轢き逃げ犯として、州立グリーン・ドルフィン・ストリート重警備刑務所(G.D.st刑務所)、通称「水族館」へ収監されてしまう。承太郎から差し入れられたペンダントに入っていた「矢」の破片によってスタンド能力に目覚めた徐倫は、なんとか目前の危機を乗り切る。だが、同刑務所は危険な犯罪者や厳重な警備で知られるだけでなく、とある目的からスタンド使いが何人も集められている場所でもあった。

面会に訪れた承太郎は、徐倫の収監がかつて自分が殺したDIOの残党によって仕組まれた陰謀であることを告げ、脱獄を促す。そこに謎のスタンド「ホワイトスネイク」が現れ、徐倫を庇った承太郎から「記憶」と「スタンド能力」をDISC化して奪い去る。徐倫は承太郎のDISCを取り戻すため、同刑務所内で出会った少年・エンポリオ・アルニーニョや他の囚人たちと共闘する。ホワイトスネイクもまた、DISCを狙う徐倫を迎え撃つべく刺客を差し向ける。

徐倫たちは承太郎のDISCを奪還し、ホワイトスネイクの素性がエンリコ・プッチ神父であることを知る。プッチの目的は、親友のDIOが探求していた「天国へ行く方法」を承太郎の記憶から得て、それを実行することにあった。DIOの遺骨から誕生した「緑色の赤ん坊」を吸収して新たな力を得たプッチは約束の地ケープ・カナベラルへ出発し、徐倫たちも彼を追って脱獄する。

激しい追跡劇を経て復活した承太郎も参戦したケープ・カナベラルでの最終決戦中、プッチはスタンドを進化させ、世界中の時を加速させる能力「メイド・イン・ヘブン」を獲得する。その力に翻弄された徐倫たちは、エンポリオを除いて全滅する。

その後も時は無限に加速して宇宙は終焉を迎え、特異点を経て再び2011年が訪れる。その世界ではあらゆる運命があらゆる生命体の魂に記憶されており、「天国」の条件はほぼ満たされつつあった。プッチは唯一生き残った「逃れる運命」にあるエンポリオを殺そうと、時が一巡する少し前に時の加速を止め、襲いかかる。追い詰められたエンポリオは、死んでいった者たちの遺志を受け継いでプッチに戦いを挑み、辛くも勝利する。宇宙の一巡が完成しないままプッチが死亡したため、「天国」は未完成のまま崩壊する。そして、それまであった世界とも異なる新しい世界として再構築された。

新世界での孤独の中、エンポリオは旧世界での仲間たちの面影を残す人々と出会い、徐倫によく似た女性・アイリンに名前を尋ねられる。アイリンの背中に徐倫と同じ痣を見たエンポリオは嗚咽混じりに自らの名前を告げ、物語の幕は下りる。
登場人物

スタンドのパラメーターは、各単行本と『JOJOVELLER』より。

担当声優はゲーム『ジョジョの奇妙な冒険 オールスターバトル』(ASB) / 『ジョジョの奇妙な冒険 アイズオブヘブン』(EoH)および『ウルトラジャンプ』テレビCM / テレビアニメ版の順に表記。一人しか記載がない場合は、テレビアニメ版でのキャスト。またテレビアニメ版以降に発表されたゲーム作品では、テレビアニメ版に準じたキャストが起用されている[注 1]
主人公
空条 徐倫(くうじょう ジョリーン)
声 -
沢城みゆき / 同左 / ファイルーズあい[3]囚人番号:FE40536 / 罪状:殺人、死体遺棄、窃盗(刑期:15年+脱獄未遂5年)Part6の主人公。Part3『スターダストクルセイダース』の主人公・空条承太郎の娘で、Part2の主人公・ジョセフ・ジョースターの曾孫。シリーズ初の女性主人公である。1992年生まれの19歳。身長174センチメートル、体重57キログラム(シーンによっては約54キロと描写されている[4])。通称「ジョリーン」。作中では英字綴りはJolyne Cujohと記載されている。これは後に発売された『オールスターバトル』および『アイズオブヘブン』の北米版も則っている。承太郎とは「空条」部分の綴りが異なる(承太郎はヘボン式ローマ字表記のKujo)。名前の「徐」は「ゆっくりと、静かに」、「倫」は「人の守るべき道、なかま」という意味[5]。アメリカで結婚した承太郎の子供。イギリス貴族のジョースター家、イタリア人の曾祖母スージーQ、日本の空条家の血を引いている(承太郎が日米混血のため、日本人の血は1/4となる)。ジョースターの一族の遺伝に則り、背中には「星形の痣」がある。お団子頭と三つ編みという髪型が特徴的で、左腕にはタトゥーがある。またジェイルハウスロック戦以降はへそに星形のピアスを付けている。承太郎と母が離婚したことで母子家庭で育ったが、現在も空条の姓を名乗る。母からは「ジョジョ」の愛称で呼ばれているが、彼女以外からそう呼ばれることを激しく嫌っている。作中ではたびたび酷い目に合っているが、持ち前の明るさとポジティブさで乗り越え、精神面で著しい成長を見せる。一方、「やれやれだわ」「オラオラ」といった口癖、そして冷静で的確な状況判断力は、承太郎譲りのものである。物語を通して「ジョースター家」は重要なキーワードにはなっていないものの、承太郎も納得するほどジョースター家の血統を受け継いでいる。荒木曰く、エリナ、スージー・Q、広瀬康穂という歴代ジョジョのヒロインと比べると、「徐倫はポップではつらつとして」いるキャラクターである[6]。他にも徐倫については、「思い入れはあります。女性にパンチを食らわしたり、腕を切られたり、そういうバイオレンス描写ができるようになったのはやっぱり徐倫からなので。それまではなかなかできなかったですからね。」とも語っており、『ジョジョの奇妙な冒険』を連載する前の1986年に映画『エイリアン2』が公開された当時、シガニー・ウィーバー演じるリプリーが強い女性で格好良いと思い漫画を描こうと挑戦したものの、女性が殴られたりするのは少し残酷に感じて描けなかったことを明かしている。本人曰く、「それから15年近くたつと時代も変わって、女の子がパンチを食らったりするシーンを描いても平気な感じになった。これならちゃんとタフな女の子が描けると思って、第6部は徐倫を主人公にしたんです」とのこと[6][7]。荒木はコミックス1巻(単行本64巻)の著者コメントでも、ジョジョの主人公には「顔面にパンチをくらってもヘコたれないタフさが必要」だと語り女性には少し厳しい設定であるとした上で、「でもそのギャップが逆に考えてみるとおもしろいかもと思った。


次ページ
記事の検索
おまかせリスト
▼オプションを表示
ブックマーク登録
mixiチェック!
Twitterに投稿
オプション/リンク一覧
話題のニュース
列車運行情報
暇つぶしWikipedia

Size:122 KB
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)
担当:undef