ストームトルーパー_(スター・ウォーズ)
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ストームトルーパー(Stormtrooper)は、アメリカ合衆国SF映画『スター・ウォーズ』シリーズに登場する銀河帝国軍の機動歩兵ダース・ベイダーヨーダR2-D2C-3POなどと並ぶシリーズのシンボル的なキャラクターである。

一般的には同タイプの装甲服や武装を装備した帝国軍の歩兵全体を指し「ストーム・トルーパー」と呼称することが多いが、厳密には各戦局に応じた様々な派生部隊に分類されている。
概要ストームトルーパーが使用しているE-11ブラスター

元は『スター・ウォーズ エピソード2/クローンの攻撃』に登場する“銀河一の賞金稼ぎ”と言われた「ジャンゴ・フェット」の遺伝子を元に、生産性向上のために成長を倍加させたクローン兵士「クローン・トルーパー」が前身であることが明らかにされている。ただし、後述の通り、ストーム・トルーパー自体は徴兵や志願にて銀河中から集められた非クローンである人間の男女で構成されている。

『エピソード4・5・6』の劇中では、あくまで銀河帝国軍の戦闘員として描かれるのみで、詳細については殆ど明らかにされていない。各兵士がヘルメットの中の素顔を見せるシーンもなく、人間らしさを唯一感じさせるシーンは『エピソード4/新たなる希望』の劇中で、オビ=ワン・ケノービがデス・スターの内部にあるトラクター・ビーム発生装置を遮断するために隠密活動を行った際、警備中の2人のトルーパーが雑談をするシーンのみである。この会話へのオマージュとして『スター・ウォーズ/フォースの覚醒』でも、銀河帝国軍の残党が結成して設立した組織の『ファースト・オーダー』に所属しているストームトルーパーが似た内容の会話をしているほか、『エピソード4/新たなる希望』の前日譚である『ローグ・ワン/スター・ウォーズ・ストーリー』でも、ストームトルーパーが同様の会話をするシーンがある。

他に『エピソード4・5・6』作中でストームトルーパーに関する会話は、『エピソード4/新たなる希望』で主人公のルーク・スカイウォーカーがストームトルーパーに変装して、デス・スターの内部にある独房に収容されていたレイア・オーガナを救出しに行った際、レイアが「ストームトルーパーにしては小柄ね」とストームトルーパーに変装したルークを評するシーンが存在する(身体基準があるらしい)。

『エピソード1・2・3』の公開でトルーパーに関する設定が正式に決定する以前の、『エピソード4・5・6』公開当時のストームトルーパーの中の姿に関する資料としては、1990年代前半に日本で開催された『ジョージ・ルーカス展』で販売されたパンフレット「THE GEORGE LUCAS EXHIBITION」内で、スカウトトルーパーの初期デザイン段階のラフスケッチ(P.107)として、髭面の男性が描かれていた。これは、同書において、賞金稼ぎ「ボバ・フェット」の初期デザイン設定に「アーマーの下の素顔」として描かれた男性のラフスケッチ(同P.68)と似た人物として描かれていた。
ストームトルーパーとクローン・トルーパーの違い

ディズニーの買収劇後に新たに制定されたカノン(正史)の設定では、クローン・トルーパーとストームトルーパーは別の存在であり、クローン軍はクローン戦争終結後ほどのなくして解散・退役、ストーム・トルーパーは徴兵や帝国アカデミーを卒業した非クローンの人間の男女で構成されている設定となっている[1][2]。ただし、帝国軍内においても一般的には認知されていないほど少数ではあるが、銀河内乱(エピソード4)以降も軍部に在籍していたジャンゴのクローンの存在が確認されている描写もある。映像作品では『スターウォーズ 反乱者たち シーズン2』にて、クローン・トルーパーは『エピソード4』より5年前の時点では全員退役済みになっていることが明かされる。

レジェンズ(非正史)では当初、ストームトルーパーの中身はクローン人間であるという表記がなされており、媒体ごとに設定のばらつきも見られた。作品の中にはストームトルーパーはクローンと人間の混成部隊であり、特にベイダー配下の部隊はクローンのみで構成されている設定も存在した[3]。ディズニー買収後に設定が一新された現在は、クローン大戦当時のジャンゴ・フェットのクローンは全員退役している設定に変更され、映画公開当時、クローンとして設定集に紹介されたストームトルーパーは非クローン人間の男女に設定が変更されている。

例として、「エピソード4」にてデス・スターでハン・ソロたちによってストームトルーパーに変装するために気絶させられた「TK-421」は、2002年発売の「Star Wars Trading Card Game」にてクローンと紹介されていた。しかしディズニー買収後のカノン設定では一般的な人間男性として紹介されており、2017年に発売された小説集『ある視点から見た物語』(原題:From a Certain Point of View)では高級将校と同性愛の関係だったこと、ハン・ソロに装甲服を奪われる際に殺害されていたことが明かされている[4]。また、ジャンゴ・フェットやクローンの癖である『ドアに頭をぶつける』シーンで有名な「エピソード4」のストームトルーパーも非クローンの人間男性に設定が変更され、『ある視点から見た物語』ではタトゥイーンでベン・ケノービにマインドトリックをかけられたTD-110と同一人物であることが明かされている。また、ドアに頭をぶつけた理由は「何故、タトゥイーンで老人を調べもせずに行かせてしまったのか」について思案していたという理由に変更された。彼は銀河内乱を生き残り、30年後にはファースト・オーダーの指揮官の一人となっている[4]

他の違いとして、クローン・トルーパーは軍務中でもヘルメットを取ることを許可されており、作中でも素顔を晒しているシーンが多い。また、それぞれが髪形や装甲服をカスタマイズしており、認識番号ではなく名前で呼ばれることを好んでいた。そして、お互いのことを「兄弟」と呼び、仲間の命を救うために命を懸ける一面も描かれている。訓練の過程でも負傷兵を置き去りにした班は即失格となり訓練中止となるほど、クローン同士の絆は強固であった。一方で、ストーム・トルーパーは軍務中にヘルメットを取ることは許可されておらず、装甲服も基本的に統一されていたほか、アカデミー入学以降は軍務に就いて以降も名前ではなく認識番号で呼ばれていた。また、アカデミーの厳格な訓練により、個性を排除して仲間の犠牲も厭わず戦い続けるようプログラムされた。このように、同じ遺伝子を持ち、一見して個性のないように見えるクローン・トルーパーが個性を求めた一方で、ストーム・トルーパーたちは人間でありながら個性を廃したドロイドに近い存在として描かれることもある。

また、装甲服に関してもクローン兵のレックスはストーム・トルーパーのアーマーの脆弱性を指摘しており、「クローン・アーマーとは比較にならない粗悪品」と評している。クローンとストーム・トルーパーは訓練課程にも違いがあり、クローンは生まれてから成人するまでの10年間を訓練に費やすほか、その訓練教官をマンダロリアンを中心とした傭兵たちが務めていた。一方で、ストーム・トルーパーは一般からの志願・徴兵制のため訓練期間は短く、帝国アカデミーにて専門の軍事教官から訓練を受ける一般的なスタイルがとられていた。これは、クローン軍を製造したカミーノアンが軍事知識に乏しかったことからクローンの元となったジャンゴ・フェットが紹介したことが訓練の傭兵起用に繋がっている。詳細は「クローン・トルーパー」を参照
帝国軍のストームトルーパー(Imperial military's Stormtrooper)

基本的には、同シリーズの銀河共和国軍のクローン・トルーパーと同様の扱いで、黒い温度調整ボディ・グローブの上に、全部で18個のパーツから構成される簡易宇宙服を兼ねた白い装甲服を着用し、ブラスター・ライフルおよびブラスター・ピストルで武装している。白い装甲服はどんな環境でも生き延びられるサバイバル装備や温度調節機能を備えている[5]。劇中ではこの装甲服でブラスターの光弾を防げているような描写は見当たらず、撃たれて次から次へと倒されている。エピソード6『ジェダイの帰還』ではイウォーク族の石斧や投石や弓矢といった原始的な武器に対する身の守りにすらなっておらず、少なくとも劇中の描写に関する限り防御性は皆無といってよい。エピソード4『新たなる希望』でストームトルーパーに変装したルークのセリフによればヘルメットの視界はかなり悪いようである。またエピソード7『フォースの覚醒』におけるフィンのセリフによれば、ファーストオーダー時代のストームトルーパーのヘルメットについて毒ガスは防げず、このマスクで防げるのは煙だけとされる。平均身長は1.83メートル[5]

腰のユーティリティー・ベルトには、ブラスターの予備用パワーパックや、フックとケーブル、濃縮食糧、緊急用バッテリー、小型サーマル・デトネーター、予備用コムリンクといった高性能かつ規格化された装備品が搭載されている。

この特徴的な装甲服のデザインには銀河帝国の市民を威圧する効果もあり、恐怖支配の象徴として扱われていた。しかし一方で、ストームトルーパーはグランド・モフ・ウィルハフ・ターキンの掲げるターキン・ドクトリンに基づき、犯罪組織の討伐や治安維持活動に従事する存在として衆目の前に姿を現す事も多く、それを構成する兵士達もクローン・トルーパーの頃とは異なり一般市民から徴兵や志願により兵士となった者たちで構成されている点も重なって、帝国の一般市民の間では尊敬の対象となる事も多かった。


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