この項目には性的な表現や記述が含まれます。免責事項もお読みください。
.mw-parser-output .hatnote{margin:0.5em 0;padding:3px 2em;background-color:transparent;border-bottom:1px solid #a2a9b1;font-size:90%}
「ナイトライフ」はこの項目へ転送されています。一般的な意味については「歓楽街」を、1999年に発表された音楽アルバムについては「ナイトライフ (ペット・ショップ・ボーイズのアルバム)」をご覧ください。
『ストロベリーポルノシリーズ』(英: Strawberry Porno Game Series[1])とは、1980年代後半に光栄マイコンシステムおよび株式会社光栄(現コーエーテクモゲームス)が8ビットパソコン向けに発売したアダルトゲームのレーベルである。本項では同レーベルよりリリースされた『団地妻の誘惑』(だんちづまのゆうわく、英: Temptation of Housing Complex Wives[1])・『オランダ妻は電気ウナギの夢を見るか?』(オランダづまはでんきウナギのゆめをみるか、英: Do Dutch Wives Dream of Electric Eels?[1])に加え、『ナイトライフ』(英: Night Life[1])の3作品について詳説する。 『団地妻の誘惑』・『オランダ妻は電気ウナギの夢を見るか?』の2作品がこのレーベルで発売された[2][3]。この2作品は、それ以前に発売されたアダルトソフト『ナイトライフ』と合わせて「光栄アダルト三部作」とも呼ばれている[3][4]。『ナイトライフ』に関しては、『ストロベリーポルノシリーズ』には含まれないとする者や[5]、『ストロベリーポルノシリーズ』が3部作構成であると紹介する者も存在し[6]、この点については意見が分かれている。実際、光栄の広告でも3作のうち一番遅くリリースされた『オランダ妻は電気ウナギの夢を見るか?』を 「ストロベリーポルノ第二弾」として掲載したことがある[7]が、上記3作をまとめて『ストロベリーポルノシリーズ』と呼称しているものもある[8]。 1987年に発売された[9][10]『ナイトライフ』をはじめ、1987年の[11]『団地妻の誘惑』などの作品は美少女ゲームの黎明期にリリースされた[12]。IGN Japan編集部の歐陽宇亮は、美少女ゲーム史におけるポルノ的要素の強かった時代の代表作としてその2つを取り上げている[12]。上記の3部作が発売された当時、襟川陽一が光栄のトップを務めていた[13]。襟川はこのシリーズの方向性を、「艶笑落語」のように下品にならずにクスッと滑稽なおかしみがこみ上げるゲーム、としている[14]。もっとも「株式の上場に際して相応しくない」という理由でこれ以上の続編は作られなかった[14]。 アダルトゲームを批評した書籍『超エロゲー』・著者の多根清史はこれらをまとめて「シブサワ・コウB面」と表現している[15]。『永久保存版 80年代マイコン大百科』の著者・佐々木潤によれば、2017年現在において、これら3作品を発売した事実は社史上封印されてしまったと言及されている[16]。その一方で、2000年にリリースされた書籍『美少女ゲームマニアックス』内では、光栄がこれらのアダルトゲームをリリースした過去を特に秘匿しておらず、PCゲーム雑誌『ログイン』などで触れられたことがあると指摘されている[17][注釈 1]。なお、光栄はこれら3部作の他にも、エニックスから発売された『ロリータ・シンドローム』の続編にあたるアダルトゲーム『マイ・ロリータ』を発売している[16]。 画像外部リンク
シリーズ
ナイトライフ
『ナイトライフ』・『団地妻の誘惑』の商品カタログ
『ナイトライフ』は、1987年4月に光栄マイコンシステムが発売したアダルトソフトである[9][10]。FM-7/8およびPC-8801版はカセットテープ媒体で、PC-9801版で8インチ2Dもしくは5インチ2DD媒体でそれぞれ販売された[10]。日本ファルコムによる『女子大生プライベート』やアスキーによる『Emmy』同様、美少女ゲーム黎明期にPCソフト製造企業がリリースした作品の1つである[9]。
いわゆる美少女ゲーム[19]、アダルトゲームの草分け的作品に位置付けられることもあり[16][1]、2000年にリリースされた歴代の美少女ゲームを収集し批評した書籍『パソコン美少女ゲーム歴史大全1982‐2000』[20]や『美少女ゲームマニアックス』[21]などで日本製アダルトゲームの元祖と紹介されている。