ストップ_(オルガン)
[Wikipedia|▼Menu]
.mw-parser-output .ambox{border:1px solid #a2a9b1;border-left:10px solid #36c;background-color:#fbfbfb;box-sizing:border-box}.mw-parser-output .ambox+link+.ambox,.mw-parser-output .ambox+link+style+.ambox,.mw-parser-output .ambox+link+link+.ambox,.mw-parser-output .ambox+.mw-empty-elt+link+.ambox,.mw-parser-output .ambox+.mw-empty-elt+link+style+.ambox,.mw-parser-output .ambox+.mw-empty-elt+link+link+.ambox{margin-top:-1px}html body.mediawiki .mw-parser-output .ambox.mbox-small-left{margin:4px 1em 4px 0;overflow:hidden;width:238px;border-collapse:collapse;font-size:88%;line-height:1.25em}.mw-parser-output .ambox-speedy{border-left:10px solid #b32424;background-color:#fee7e6}.mw-parser-output .ambox-delete{border-left:10px solid #b32424}.mw-parser-output .ambox-content{border-left:10px solid #f28500}.mw-parser-output .ambox-style{border-left:10px solid #fc3}.mw-parser-output .ambox-move{border-left:10px solid #9932cc}.mw-parser-output .ambox-protection{border-left:10px solid #a2a9b1}.mw-parser-output .ambox .mbox-text{border:none;padding:0.25em 0.5em;width:100%;font-size:90%}.mw-parser-output .ambox .mbox-image{border:none;padding:2px 0 2px 0.5em;text-align:center}.mw-parser-output .ambox .mbox-imageright{border:none;padding:2px 0.5em 2px 0;text-align:center}.mw-parser-output .ambox .mbox-empty-cell{border:none;padding:0;width:1px}.mw-parser-output .ambox .mbox-image-div{width:52px}html.client-js body.skin-minerva .mw-parser-output .mbox-text-span{margin-left:23px!important}@media(min-width:720px){.mw-parser-output .ambox{margin:0 10%}}

出典は列挙するだけでなく、脚注などを用いてどの記述の情報源であるかを明記してください。記事の信頼性向上にご協力をお願いいたします。(2013年8月)
ストップ

オルガン(パイプオルガン)におけるストップとは、オルガンの音色選択機構であり、これによってピッチや音色の異なる複数のパイプ列から発音するパイプ列を選択する。しかし選択機構だけでなく、それによって選択される音色やパイプ列そのものも「ストップ」と呼ぶことがある。

通常の状態ではオルガンの風箱からパイプへの空気の流入はパイプ列ごとにスライダーによって阻止された状態になっている。この状態では鍵盤を操作してパレットを開放しても音は出ない。ストップ操作部により、スライダーを動かして、スライダーに開けられた穴とパイプとの接続部の位置を一致させると、空気の経路が確保されパイプ列が発音可能となる。.mw-parser-output .side-box{margin:4px 0;box-sizing:border-box;border:1px solid #aaa;font-size:88%;line-height:1.25em;background-color:#f9f9f9;display:flow-root}.mw-parser-output .side-box-abovebelow,.mw-parser-output .side-box-text{padding:0.25em 0.9em}.mw-parser-output .side-box-image{padding:2px 0 2px 0.9em;text-align:center}.mw-parser-output .side-box-imageright{padding:2px 0.9em 2px 0;text-align:center}@media(min-width:500px){.mw-parser-output .side-box-flex{display:flex;align-items:center}.mw-parser-output .side-box-text{flex:1}}@media(min-width:720px){.mw-parser-output .side-box{width:238px}.mw-parser-output .side-box-right{clear:right;float:right;margin-left:1em}.mw-parser-output .side-box-left{margin-right:1em}}.mw-parser-output .listen .side-box-text{line-height:1.1em}.mw-parser-output .listen-plain{border:none;background:transparent}.mw-parser-output .listen-embedded{width:100%;margin:0;border-width:1px 0 0 0;background:transparent}.mw-parser-output .listen-header{padding:2px}.mw-parser-output .listen-embedded .listen-header{padding:2px 0}.mw-parser-output .listen-file-header{padding:4px 0}.mw-parser-output .listen .description{padding-top:2px}.mw-parser-output .listen .mw-tmh-player{max-width:100%}@media(max-width:719px){.mw-parser-output .listen{clear:both}}@media(min-width:720px){.mw-parser-output .listen:not(.listen-noimage){width:320px}.mw-parser-output .listen-left{overflow:visible;float:left}.mw-parser-output .listen-center{float:none;margin-left:auto;margin-right:auto}}ストップ操作が含まれる演奏。2:40, 4:10, 8:20頃にストップが操作され、音色が変化する。幻想曲とフーガ BWV542スタンフォード・メモリアル・チャーチのフィスク社・ナニー氏オルガン。ロバート・ヒュー・モーガンによる演奏。この音声や映像がうまく視聴できない場合は、Help:音声・動画の再生をご覧ください。

複数のストップを同時に作動させることによって、音色を合成することができ、単体のストップ音色にはない音色を多彩に生み出すことができる。特に異なるピッチのパイプを同時に鳴らすことによる倍音構造の合成が重要である。またストップの違いによって、音色の変化をもたらすだけでなく、鍵に対する発音高を変えて、限られた鍵盤の鍵数よりも広い音域を網羅することもできる。
呼称

英語においてはorgan stop、ドイツ語ではRegister、イタリア語ではregistro、フランスではjeu d'orgueと呼ぶ。これを操作することにより、各種一連のパイプ列へ送風を供給するのを遮断したりそれを解除したりするものであるため、塞閉器の意味でstopと呼ぶようになった。日本においては、これによって風路に栓をして送風の供給を止めることから、「音栓」とも訳されている。
ストップの操作部
ストップ
ドロー・ノブ形

伝統的な引き出し式のノブによるもので、正統派のパイプ・オルガンにおいて最も採用されているものである。あるストップの音を鳴らすときはノブを引き出し、鳴らさない場合には奥に押し込む。先端の中に仕込まれている電球が点灯して、教会などの暗闇でも目視確認がしやすいようになっているものもある。

昨今の新しいパイプ・オルガンにおいては、コンビネーションを使用した切り換えによっても、実際にドロー・ノブが自動で出入りすることにより、ストップの使用状況が目視確認ができるようになっているものもある。それは、TuttiボタンやCancelボタンを押した時や、クレッシェンド・ペダルを踏んだ時においても同様のことが言える。

電子オルガンに採用されることは、コストの面から敬遠されている。教会向けを意識した電子オルガンには視覚的な効果からドロー・ノブが装備されているものの、そのほとんどはプラスチック製であり、バネと電球とを使用した簡易的なものであって、コンビネーションを切り換えてもドロー・ノブが自動で出入りすることがないのが普通である(例:ヴァイカウント「Cuntics」シリーズ,コンテント「Pastorale」シリーズ)。アーレン社の電子オルガンではドロー・ノブは木製で、コンビネーションを切り替えると実際に出入りする。
レバー形

突き出た棒を上下または左右に動かすことによって入・切が入れ替わる方式も伝統的な方式である。上下動のものは下方に、左右動のものは演奏者側の内側に動かすとストップが作動する。
タブレット形

一般的には、幾分斜め向きに設置されており、上部と下部とを指で押すことによって入・切が切り替わるが、その際に、タブレットの奥に仕込まれている電球が点灯してプラスチック製のタブレットそのものが光ったり、LEDが付いていることによって、教会などの暗闇でも目視確認がしやすいようになっていることが多い。
タンブラー(舌)形

斜めに突き出て並んでいる舌状スイッチの下部を指で下げたり上げたりすることによって入・切が切り替わるものである。上部などにLEDが付いていることによって、教会などの暗闇でも目視確認がしやすいようになっていることもある。
点灯押しボタン形

一度指で押すと入になり、もう一度押すと切になるようにできている。目視確認のため、電球やLEDにより点灯する。
コンビネーション(音栓操作記憶装置)
フリー・コンビネーション(自由記憶制御装置)それぞれのストップの横に、記憶セットするための別個のストップ(スイッチ)が数列配置される。鍵盤下などに、多くはローマ数字のI、II、III、IV などと表記された、記憶選択スイッチが並ぶのが普通。記憶機能は少ないが、演奏途中で簡単に変更可能。また、記憶状態が可視される。

ゼッツアー・コンビネーション(前置記憶制御装置)前記の装置とは異なり、記憶させるには予め、ストップを選択し、記憶セットスイッチ(S)と記憶番号スイッチと同時に押す。それぞれの記憶番号には選択されたストップが記憶される。記憶解除には記憶番号スイッチと解除スイッチ(C)を同時に押す。オルガンによっては、セットスイッチを押す度に選択番号は自動的に割り振られる。順次記憶呼出スイッチによって記憶順にストップが選択される。逆順選択スイッチも設置された機種もある。0(ゼロ)スイッチは全てのストップを元に戻す。Tスイッチは Tutti 、全ストップではなく、オルガン最大音量。Pスイッチは Pleno 、プリンチパル系のストップに組まれた音色にセットされる。記憶機能は多いが、演奏途中の記憶変更は不可。記憶状態は不可視。現在の大型オルガンに多く設置されている。

フェステ・コンビネーション(固定記憶制御装置)予め選択されたストップが記憶されている。pp、mp、mf、f、ffなどと表記された記憶選択スイッチが並ぶ。基本的に記憶の変更はできない。

手元ボタン
近代の演奏台において、予めコンビネーションを記憶させたり、それを記憶させて準備するためのボタン類は、多くが手鍵盤の直下に横一列に並んでいることが多い。但し、そこだけの場合は、演奏中に助手が手を伸ばすには支障が大きいため、手鍵盤の脇にも用意されていることがある。また、各手鍵盤の間にも横一列にボタン類が並べられているものも見られるが、奏者が演奏中に触れてしまうという事故が頻繁に発生するため、多くのオルガニスト達からそれらは敬遠される。多くは、記憶させたコンビネーション番号を指定するための数字ボタンと、順送り(例:→)・順戻し(例:←)ボタン、そして、セットする際のSボタン、キャンセルする際のCまたはO(ZERO)ボタン、そしてトゥッティ用のTボタンがある。
足ピストン
両手が演奏で塞がっている際には、足によってストップ操作がなされるように配慮されて、足ピストンが足鍵盤の上部壁に設置されている。一般的にそれは、操作上の制限からもあり、2列に留められている。これは、手鍵盤周辺のように全ストップを個別に操作するためのものは用意されていない。主にフリー・コンビネーションの切り換え用であり、記憶させたコンビネーション番号を指定するための数字ボタンと、順送り(例:→)・順戻し(例:←)ボタン、そして、セットする際のSボタン、キャンセルする際のCまたはO(ZERO)ボタン、そしてトゥッティ用のTボタンがあり、その他カプラーとペダル・カプラーのものも一般的に設置されている。
パイプ
パイプの発音方式金属製フルー管木製フルー管リード管
フルー管

フルー管(英: flue pipe)は、エアリードにより発音する管群である。発音原理的にはリコーダーに等しい。オルガンのパイプの主流を占める。

フルー管はパイプの末端が開かれているか閉じているかによって、開管と閉管に分けられる。開管に対して、閉管では奇数次高調波の多い音質となり、同ピッチを得るためのパイプ長は開管の1/2となる。両者の中間的な性質を持つ半閉管パイプもある。

狭いスケール(パイプの太さ)のパイプは倍音が強くなり弦楽器的な音質となる。逆に広いスケールのパイプは倍音が少なく純音に近くなる。

スペース節約のために直角曲げを施したパイプもあり、曲げても、総パイプ長の音が出る。
リード管

リード管(英: reed pipe)は、リードにより発音する管群である。クラリネットサクソフォーンなどと同様の発音原理による。

底穴から風が入ると真鍮製のリードが振動して発音する。共鳴管は音響インピーダンスを整合し放射効率を高めると共に倍音を整える。円錐形の共鳴管は完全な倍音列を強調し、円筒形の共鳴管は奇数次の倍音を強調する。リード管のピッチは共鳴管の長さと、リードの長さ、質量、剛性によって決定される。条件が同じであればより長いリードはより低いピッチを与える。固有振動数に基づいた共鳴管の長さは、円錐形の場合は概ね開管フルー管の長さに相当し、円筒形の場合は閉管フルー管の長さに相当するが、音質上の理由などからそれに従わない長さで作る場合もある。レガール類のリード管はピッチに対して非常に短い共鳴管を持つ。


次ページ
記事の検索
おまかせリスト
▼オプションを表示
ブックマーク登録
mixiチェック!
Twitterに投稿
オプション/リンク一覧
話題のニュース
列車運行情報
暇つぶしWikipedia

Size:38 KB
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)
担当:undef