ステイプル・シンガーズ
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ザ・ステイプル・シンガーズ
1974年、ソウル・トレイン出演時。なお、左から2番目の人物はローバック"ポップス"ステイプルズであり、右から2番目の人物は当時の司会者であるドン・コーネリアス(英語版)である。
基本情報
出身地米国イリノイ州シカゴ
ジャンルゴスペルソウル
活動期間1948年?2000年
レーベルヴィージェイ・レコード
リバーサイド・レコード
エピック・レコード
スタックス・レコード
ワーナー・ブラザース・レコード

メンバーローバック"ポップス"ステイプルズ
クレオサ・ステイプルズ
メイヴィス・ステイプルズ
イヴォンヌ・ステイプルズ
パーヴィス・ステイプルズ

ザ・ステイプル・シンガーズ (The Staple Singers) は、米国ゴスペルソウル・グループ。1940年代後半にギタリスト/シンガーのローバック"ポップス"ステイプルズが、彼の子供たちと結成した。当初はゴスペル・グループであったが、60年代以降ポップスやロックなどの要素を積極的に取り入れ、成功を収めた。

メイヴィス・ステイプルズが「ローリング・ストーンの選ぶ歴史上最も偉大な100人のシンガー」において第56位にランクインしている。
来歴

ローバック"ポップス"ステイプルズ (1915年12月28日 - 2000年12月19日ミシシッピ州ワイノーナ出身) は、1936年にシカゴに住むようになってからトランペット・ジュビリーズというグループに参加し、教会でゴスペルを演奏していた。1948年頃、彼の娘のクレオサ (1934年4月11日 - 2013年2月21日[1])、メイヴィス (1939年7月10日 - )、息子のパーヴィス (1935年11月 - )と共に、ポップスはステイプル・シンガーズを結成、中西部の教会を中心に活動を展開するようになった。

1953年、彼らのレーベル、ロイヤルより「These They Are」でレコード・デビューを果たした。続いて翌年、ユナイテッドより「Sit Down Servant」をリリースした。1956年には、ヴィージェイ・レコードと契約し、「Uncloudy Day」や「Will The Circle Be Broken」などの名作レコーディングを残した。

1962年までヴィージェイに在籍した後、リバーサイドエピックと渡り歩いた。この頃から、ゴスペルにと留まらず、時代の流れを受けてフォーク的なアプローチを取ったり、ポップスやロック的な要素を積極的に取り入れたりと、そのサウンドは広がりを見せるようになる。また、公民権運動の盛り上がりと共に、彼らの歌もメッセージ性が強くなっていった。エピック時代には、バッファロー・スプリングフィールドのカバー「フォー・ホワット・イッツ・ワース」がヒット。

1968年、彼らはメンフィスのスタックス・レコードと契約。1970年には、パーヴィスが脱退するものの、ステイプル姉妹の一人イヴォンヌ (1938年10月23日 - )を加えて、活動を続けた。スタックス時代には計6枚のアルバムをリリース。「Respect Yourself」(全米12位)や「アイル・テイク・ユー・ゼア」(全米1位)、「イフ・ユーアー・レディ」(全米9位)など、数多くの大ヒットが生まれている。

1972年8月20日ロサンゼルス・メモリアル・コロシアムで行われたスタックス主催のコンサート「ワッツタックス」に出演。コンサートを撮影した映画『ワッツタックス/スタックス・コンサート』は翌年1973年に公開される。

1975年、スタックスが倒産したことにより、グループはカーティス・メイフィールドのレーベル、カートムへ移籍。同年10月、メイフィールドのペンによるシングル「レッツ・ドゥ・イット・アゲイン」を発表。シングルはビルボードのポップチャートとソウルチャートそれぞれにおいて1位を獲得した。同作品は同名映画(邦題『シドニー・ポワチエ / 一発大逆転』)の挿入歌であり、サウンドトラック盤も発売されている。

1978年4月に公開されたザ・バンドのドキュメンタリー映画『ラスト・ワルツ』に出演。1968年のアルバム『Soul Folk in Action』で取り上げていたザ・バンドの代表曲「The Weight」を演奏した。映画で使用されたステイプル・シンガーズの演奏シーンは、1976年11月に行われたコンサートからのものではなく、後日MGMのサウンドステージにて収録されたものである。彼らは、1994年のアルバム「Rhythm Country and Blues」でも、マーティー・スチュワートと組み、この曲を再演している。

1976年から1978年の間にはワーナー・ブラザース・レコードに在籍し、計3枚のアルバムをリリース。ワーナー時代は、グループ名から「シンガーズ」を落とし、「ザ・ステイプルズ」を名乗った。以降、20世紀フォックス、プライベートIなどのレーベルで作品をリリースし、1984年の「Slippery People」 (R&Bチャート22位)など、いくつかの小ヒットは生んでいるが、スタックス時代の成功を再現するには到っていない。

1999年ロックの殿堂入りを果たし、授賞式でのプレゼンターをローリン・ヒルが務めた。

2000年12月19日、ポップスが転倒による脳震盪で亡くなってしまい、グループは活動を停止した。メイヴィス・ステイプルズは、以後ソロで活動を続けている。

2005年グラミー賞の特別功労賞(Lifetime Achievement Award)を受賞。
ディスコグラフィー

1959年 Uncloudy Day (Vee-Jay)

1961年 Swing Low Sweet Chariot (Vee-Jay)

1962年 Hammer and Nails (Riverside)

1962年 Swing Low (Vee-Jay)

1962年 This Land (Riverside)

1962年 The 25th Day of December (Riverside)

1963年 Gamblin' Man (Riverside)

1964年 This Little Light (Riverside)

1965年 Amen! (Epic)

1967年 For What It's Worth (Epic)

1968年 Soul Folk in Action (Stax)

1970年 We'll Get Over (Stax)

1971年 The Staple Swingers (Stax)

1972年 Be Altitude: Respect Yourself (Stax)

1973年 Be What You Are (Stax)

1974年 City in the Sky (Stax)

1975年 Let's Do It Again (Curtom)

1976年 Pass It On (Warner)

1977年 Family Tree (Warner)

1978年 Unlock Your Mind (Warner)

1983年 Hold on to Your Dream (20th Century)

1984年 Turning Point (Private I)

1985年 The Staple Singers (Private I)

脚注[脚注の使い方]
出典^ “米ゴスペル歌手のクレオサ・ステイプルズさん死去”. 朝日新聞デジタル. (2013年2月23日). ⇒オリジナルの2013年3月4日時点におけるアーカイブ。. https://web.archive.org/web/20130304083213/http://www.asahi.com/obituaries/update/0223/TKY201302230166.html 2013年2月24日閲覧。 

外部リンク

ザ・ステイプル・シンガーズ
- オールミュージック (英語)

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