スティグ・ヴィカンデル
人物情報
生誕 (1908-08-27) 1908年8月27日
スウェーデン ノルテルジュ
スティグ・ヴィカンデル(Stig Wikander、1908年8月27日 - 1983年12月20日)は、スウェーデンのイラン語学者。 1908年、ノルテルジュ
経歴
1983年、ウプサラで死去。
研究内容・業績
ヴィカンデルはまず第一に傑出したイラン学者であった。
加えて、『マハーバーラタ』などインド・イランの叙事詩に関するいくつかの重要な論文のために、現在ジョルジュ・デュメジルと並んで比較神話学の代表的な研究者とみなされている。ミルチャ・エリアーデと交流があったことも知られている。
注目される業績
1938年、博士号論文『アーリヤ人の男性結社』を提出。翌年同題でルンドから出版。
1941年、イランの風神ワユに関する著作『ワユ ―インド・イラン宗教史に関わるテキストと研究』を出版。
1942年、論文「アナーヒター女神とゾロアスター教の拝火儀礼」を発表。
1946年、『小アジアとイランの火の祭官』を出版。
1947年、デュメジルの三機能イデオロギーを取り入れた有名な論文「パーンダヴァ伝説と『マハーバーラタ』の神話構成」を発表。翌年、デュメジルはこれを高く評価し、自らの著作の中で紹介する(『ユピテル・マルス・クイリヌス』IV)。
1950年、『ミトラスの秘儀をめぐる研究』を出版、キュモン批判を行う。これは当時定説化していたフランツ・キュモンのミトラス教研究を初めて全面的に論駁したもので、研究動向に衝撃を与えた。
参考文献
スティグ・ヴィカンデル『アーリヤの男性結社』前田耕作監修・編
檜枝陽一郎・中村忠男・与那覇豊 訳、言叢社、1997年
脚注^ 当時のウプサラ大学には講師としてジョルジュ・デュメジルがいたが、このときすでに両者に面識があったかどうかは不明
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