スチール・ギター
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スライドバーとフィンガーピックを使って演奏されるリゾネーター・ギター

スティール・ギター(steel guitar)は、ギターの演奏方法の一種である。また、その演奏方法向けに作られたギターの一種でスチールギターとも言う。ギターを水平に置き、指もしくはスライドバーを押さえ、その反対側の手で持ったピックで弾いて演奏する。ギターを正面に構えて持つ一般的な奏法に比べて演奏が難しいと言われている。

膝の上に載せる小型のタイプはラップ・スティール・ギター(lap steel guitar)と呼ばれる。ラップ・スティールギターの種類には、ラップ・スライド・ギター、リゾネーター・ギター、エレクトリック・ラップ・スティール・ギターがある。また、ボリュームペダル、弦の調を変えるためのペダル、ニーレバー(膝レバー)で音程を調整するベンド機構を備えた大型のスタンドタイプをペダルスティール・ギター(pedal steel guitar)という。エレクトリック・コンソール・スティール・ギターも存在する。
目次

1 概要

2 世界のスティール・ギタリスト

3 日本のスティール・ギタリスト

4 スティールギターの調律(チューニング) 例

4.1 6弦の例

4.2 10弦の例

4.3 12弦の例


5 関連項目

6 脚注

7 出典

概要

元々はリゾネーター・ギターなどのアコースティック・ギターを水平に置いて演奏したのが始まりといわれ、19世紀から20世紀にかけてハワイで広まった。ハワイアンカントリーの主要楽器として目覚ましい発展を遂げ、簡素なラップスティールから、テーブル型スティール、ペダルスティールに至っては複雑な機構を備え、幅広いジャンルの演奏に対応できるようになった。現在のスティール・ギターは基本的にエレクトリックギターと同様にピックアップがあり、アンプにつないで音を出す仕組みになっている。

弦の数は6弦、8弦、10弦、12弦などがあり、チューニングは演奏する曲のジャンルや演奏者ごとに異なる。ネックが2本のものもあり、それぞれを使い分けることで各種の調に対応できるようにチューニングしている。

弦を指できっちり押さえずにバーを使って滑らせながら弾くスティール・ギターの演奏法をボトルネック奏法といい、ブルースなどでは通常型のギターで演奏される。
世界のスティール・ギタリスト

ジェリー・ダグラス

ジェリー・バード

バディ・エモンズ

John Fahey

Santo & Johnny

ジョン・フォガティ

Paul Franklin

ジェリー・ガルシア

Jon Graboff

Martin Harley

サント&ジョニー

ラスティ・ヤング

ロバート・ランドルフ[1]

日本のスティール・ギタリスト

日本ではハワイアン音楽の分野で広く使われ、ペダル・スティール・ギタータイプやスタンド型のラップ・スティール・ギタータイプを主に用いた。先駆者バッキー白片率いる戦前のアロハ・ハワイアンズ(その後バッキー白片とアロハ・ハワイアンズ)、その門下にあたる和田弘とマヒナスターズ和田弘、大橋節夫とハニーアイランダースの大橋節夫、その門下にあたるダニー飯田とパラダイス・キングダニー飯田が有名、ザ・スパイダース大野克夫もその初期と、以前在籍したゲイリー石黒&サンズ・オブ・ザ・ウエストで担当した。小坂忠とFour Joe Half、はちみつぱいで活動した駒沢裕城は現在も数多くのレコーディングに参加している。


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