スチールカメラ
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「カメラ」のその他の用法については「カメラ (曖昧さ回避)」をご覧ください。
一眼レフカメラ、ニコンF。 カメラ店に並ぶさまざまなカメラ(一眼レフカメラ、レンジファインダーカメラなど)。

カメラ(: camera、: Kamera)は、像を結ぶための光学系(レンズ等)を持ち、映像を撮影するための装置。写真機(しゃしんき、寫眞機)ともいう。なお、ドイツ語に近い形でカメラと呼ぶ場合が多いが、英語風にキャメラと呼ぶ場合もある。高機能な携帯電話などに搭載されるようになった動画・静止画撮影兼用の「カメラモジュール」等を指してカメラと呼ぶことも増えている。

もともとの語源であるラテン語のcameraは「小さな部屋」を意味し、これはのちに政治財政を司る「部屋」(官房国庫)などと意味が拡大した(官房学参照)。カメラの由来である「カメラ・オブスクラ」の「オブスクラ」(やはりラテン語で、obscura)は「暗い」という意味で、画家が風景画を描く際に用いた暗室に由来する(#歴史参照)。目次

1 構造

1.1 レンズ

1.2 絞り

1.3 ファインダー


2 歴史

3 種類

3.1 銀塩式とデジタル式

3.1.1 銀塩カメラ

3.1.2 デジタルカメラ


3.2 スチルカメラとムービーカメラ

3.2.1 スチルカメラ

3.2.2 ムービーカメラ


3.3 コンパクトカメラとレフカメラ

3.3.1 コンパクトカメラ

3.3.2 一眼レフカメラ

3.3.3 二眼レフカメラ


3.4 フィルムの大きさによる分類

3.4.1 小型カメラ

3.4.2 中型カメラ

3.4.3 大型カメラ

3.4.4 超小型カメラ


3.5 その他の分類


4 三脚・一脚

5 脚注

6 関連項目

7 外部リンク

構造

カメラは基本的に、遮光されたボディ(暗箱)に、
レンズ

シャッター

ファインダー

焦点調節装置(ヘリコイド)

撮像素子

を取り付けた物であり、レンズには通常、絞りが組み込まれている。
レンズ「レンズ」も参照

被写体からの光を集めて一点に像を結ぶようにするもので、カメラの基本的な要素部品である[1]
絞り「絞り (光学)」も参照

レンズからの光量を調節するための機構を絞りという[1]
ファインダー「ファインダー」も参照

カメラで写る範囲を確認するための窓をファインダーという[1]

撮影範囲を知るためのビュー・ファインダー(ファインダー)を、撮影用レンズと独立させて取り付けたものをビュー・ファインダー・カメラという。構造が簡単なため、安価なカメラに使用される。ファインダーには簡単なレンズが使用されることが多いが、ライカMシリーズのように、距離計と組み合わせて精密な焦点調節を可能にしているものもある。これらは距離計連動式カメラ(レンジファインダーカメラ)と呼ばれる。また、フィルムカメラにおいては、一眼レフカメラ・二眼レフカメラに対しコンパクトカメラと呼ぶ。

この形式の不可避の欠点として、撮影用レンズとファインダーが独立していることによるパララックス(視野の誤差)が生じるが、ほとんどの距離計連動式カメラにはパララックス補正装置が組み込まれている。またビュー・ファインダー・カメラは、その視差の為に極端な近接撮影には向かない。
歴史詳細は「カメラの歴史」を参照 レンズと鏡を用いた携帯式カメラ・オブスクラ。これがのちの写真機の原型になった

カメラの原理は、写真術の発明以前から知られていた。16世紀、画家が風景画を描く際、壁面に小さなを空け、反対側の壁面に外の景色が映し出されるという暗室(カメラ・オブスクラ)が利用された[1]。のちにカメラ・オブスクラには小穴の代わりにレンズが取り付けられ、より鮮明な像が得られるようになった[1]。さらに反射鏡によって箱の上面に像を結ばせるようにした小型のカメラ・オブスクラが作られた。これは絵画における遠近画法の確立に寄与したと言われている。

1824年ニセフォール・ニエプスが世界初の写真である「ヘリオグラフィ」を発明、携帯型カメラ・オブスキュラの画像が定着できるようになった。1839年8月19日にはルイ・ジャック・マンデ・ダゲールが初の実用的写真術「ダゲレオタイプ」を発表。その後のカメラは、写真とともに発展していった。

19世紀末までに、記録媒体として写真フィルムが普及し、コンパクトで手軽に写真が撮影できるカメラが大衆化する。1950年代まではイギリスドイツアメリカ合衆国が世界市場を牽引していたが、1970年代以降は、日本製のカメラが世界市場を席巻する。1963年昭和38年)には、露出を自動化したAEカメラが現れた。さらに1977年(昭和52年)には、オートフォーカス機構が実用化され、構図を決めてシャッターを押すだけで写真が撮れるのが当たり前の時代になった。

2000年平成12年)ごろから、従来の銀塩フィルム上の化学反応による撮影画像の記録ではなく、撮像素子(CCDなど)からの電気信号をデジタルデータ化して記録するデジタルカメラが普及し始める。その後デジタルカメラは勢力を伸ばし、ついには従来のフィルムカメラを駆逐する勢いとなって、それに伴いフィルムカメラ関連の事業は縮小していった。
種類
銀塩式とデジタル式
銀塩カメラ

フィルム印画紙などの感光材料を利用したカメラで、フィルム式カメラやインスタントカメラなどデジタルカメラ以外のほとんどのカメラが銀塩カメラにあたる[2]


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