スター・ウォーズ_エピソード4/新たなる希望
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「スター・ウォーズ」はこの項目へ転送されています。シリーズ全般については「スター・ウォーズシリーズ」を、その他の用法については「スター・ウォーズ (曖昧さ回避)」をご覧ください。

スター・ウォーズ
Star Wars

監督ジョージ・ルーカス
脚本ジョージ・ルーカス
製作ゲイリー・カーツ
製作総指揮ジョージ・ルーカス
出演者マーク・ハミル
ハリソン・フォード
キャリー・フィッシャー
アレック・ギネス
ピーター・カッシング
アンソニー・ダニエルズ
ケニー・ベイカー
ピーター・メイヒュー
デヴィッド・プラウズ
ジェームズ・アール・ジョーンズ
音楽ジョン・ウィリアムズ
撮影ギルバート・テイラー
編集ポール・ハーシュ
マーシア・ルーカス
リチャード・チュウ
製作会社ルーカスフィルム
配給20世紀フォックス
公開 1977年5月25日
1978年6月24日(先行上映)
1978年7月1日
上映時間121分
製作国 アメリカ合衆国
言語英語
製作費  $11,000,000[1]
興行収入

$775,398,007[1] 61.3億円[2]
配給収入

43億8千万円[3]10.0億円(特別版)[4]
次作スター・ウォーズ/帝国の逆襲
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『スター・ウォーズ エピソード4/新たなる希望』(原題: Star Wars: Episode IV A New Hope)は、1977年アメリカスペースオペラ映画。公開時のタイトルは、『スター・ウォーズ』(Star Wars)。監督、脚本はジョージ・ルーカスが務め、マーク・ハミルハリソン・フォードキャリー・フィッシャーピーター・カッシングアレック・ギネスらが出演する。「スター・ウォーズ」オリジナル三部作の第1作目であり、シリーズで初めて製作された作品で、「スカイウォーカー・サーガ」の第4作目にあたる。

ジョーズ』(1975年)を抜いて世界歴代興行収入記録を更新し、『E.T.』(1982年)に抜かれるまで記録を保持していた。現在、インフレーションを調整した興行収入ランキングでは、アメリカで歴代2位、世界では歴代4位である。
概要

公開当初のタイトルは『スター・ウォーズ』(Star Wars)だった。「新たなる希望」(A New Hope)という副題は1976年脚本の最終稿に見えていたが、公式に付けられたのは1980年の『スター・ウォーズ 帝国の逆襲』公開前のリバイバル上映からで、オープニング・クロールに加えられるようになったのはVHS版からであった[5]。元々「大河ドラマの一部」という前提で製作された(3年に一度続編を作ると言われていたが実際には無理だった)ための便宜上の副題であったがシリーズ化に成功、更に1999年に前日談となる『スター・ウォーズ エピソード1/ファントム・メナス』が公開されて以降、各作品を区別するため正式なタイトルとして「エピソード4」(Episode IV)も付け加えられた。

後に制作される『スター・ウォーズ エピソード3/シスの復讐』から19年後[6]の物語にあたり、ルーク・スカイウォーカーがかつて自身の父を弟子にしていたオビ=ワン・ケノービとの出会いを切っ掛けにジェダイとしての道を進み始める経緯と、帝国軍と反乱軍との戦いに関わっていく経緯が描かれる。

1997年の《特別篇》公開、2004年のDVD版や2011年のブルーレイ版の発売に際し、その都度最新のデジタル技術などを用いて一部内容の修正・変更が行われている。1997年以降に公に公開された作品はすべて「特別編」をベースに上乗せ・修正されたものとなっている。

特撮シーンの評価も高かったが、第一次第二次世界大戦の記録映像を研究して作り上げられた戦闘機の空中戦シーンとその編集、ベン・バートが制作した既成の音源に頼らないユニークな効果音やキャラクターの声をもそれまでに無い新しさを印象付ける一助となり、アカデミー賞を得ている。

1977年公開当時、1978年公開の映画『未知との遭遇』などとともに世界的なSFブームを巻き起こし、それまでマニアックな映画としてしか認識されていなかったSF作品を誰でも楽しめるエンターテインメントへと評価を完全に変えた。アメリカ国内のみでの総合興行収入インフレーション調整版)は歴代2位(世界歴代興行収入上位の映画一覧参照)。

1989年には、アメリカ議会図書館フィルム保存委員会により永久保存映画に選定された[7]。同年から始まった当制度のリストに登録された最初の作品の一つで、その中で最も新しい作品だった。
ストーリー

遠い昔、はるか彼方の銀河系で…。

ジェダイ騎士団と旧銀河共和国が滅亡して久しい時代、かつて平和だった銀河系銀河帝国による圧政下にあった。

そんな中、銀河帝国の支配に抵抗する反乱同盟軍が秘密基地より奇襲を仕掛け、その戦いの最中に反乱軍のスパイが、帝国軍が完成させたばかりの宇宙要塞であるデス・スター設計図のデータを盗み出すことに成功した。皇帝の弟子であるシスの暗黒卿ダース・ベイダーは、設計図奪還と反乱軍の本拠地の早期発見を命じられる。

反乱軍の指導者の一人レイア・オーガナ姫は、惑星オルデランへ帰還の途上だったが、帝国軍のスター・デストロイヤーに襲撃され、輸送船は拿捕される。激しい戦闘の最中、レイアは養父ベイル・オーガナ元老院議員の友人のオビ=ワン・ケノービに助けを求めるべく、ドロイドR2-D2に救援メッセージとデス・スターの設計図を託し、R2は相棒のC-3POと共に船から脱出することに成功する。

R2-D2とC-3POは、砂漠の惑星タトゥイーンに漂着する。原住種族のジャワに捕獲されて売りに出された2体は、農場の主人オーウェン・ラーズベルー夫妻と甥の農場手伝いの青年ルーク・スカイウォーカーに購入された。ルークによって整備されたR2は、ふとした拍子にレイアのメッセージを再生してしまう。R2は夜中にラーズ家を抜け出し、単身でオビ=ワンにそのメッセージを届けようとするが、後を追ったルークらと共に危険な原住種族サンドピープルの襲撃に遭う。しかし、近所に住む老人ベン・ケノービに助けられる。

実はベンこそが、名を変えて隠遁していたジェダイの騎士のオビ=ワンであった。彼はルークらを自宅へ招くと、ルークに彼の父の形見であるライトセーバーを渡し、銀河共和国の守護者であったジェダイ騎士団について、自身と同じく騎士だったアナキンについて、ジェダイの騎士の力の源たるエネルギーのフォースについて、そして皇帝の側に付いてジェダイ騎士団を裏切り、アナキンはじめ多くのジェダイ達を殺害した元弟子ベイダーの過去を話す。そしてオビ=ワンは、レイアのメッセージを受けて、彼女の故郷の惑星オルデランへの旅へルークを誘うが、彼は叔父が許してくれないと断り、オビ=ワンを近くの町まで送ろうとする。その途中、ルークらはドロイドを売ったジャワたちが帝国軍に襲撃された現場を見て家の危機を察知し農場へ駆け戻るが、時既に遅く、オーウェンとベルーはストームトルーパーによって惨殺され、農場は焼き払われていた。もはやタトゥイーンに留まる理由を無くしたルークは、父のようにジェダイの騎士になることを誓って、オビ=ワンとオルデランへ行くことを決意する。一行はモス・アイズリー宇宙港で密輸業者のハン・ソロチューバッカを雇い、彼らの宇宙船ミレニアム・ファルコンで帝国軍の追跡を振り切ってハイパースペースにジャンプし、オルデランへ向かう。

同じ頃、帝国軍に囚われの身であったレイアは、ベイダーによる執拗な尋問にも頑強に抵抗していた。業を煮やしたデス・スター司令官ターキン総督は、反乱軍の秘密基地の所在を吐かねば故郷オルデランを破壊すると脅し、レイアはやむなく既に放棄された反乱軍の基地の所在を教えるが、ターキンは反乱軍への見せしめとして、オルデランをデス・スターの究極兵器であるスーパーレーザーで破壊してしまう。その瞬間、ファルコンの中でルークにフォースを教えていたオビ=ワンは、フォースに異常な乱れが起きたことを感じた。彼らが到着した時には既にオルデランは星屑と化しており、付近にあったデス・スターを衛星だと勘違いしていた一行は、トラクター(牽引)ビームによって捕らえられてしまう。

ルークたちはファルコンの密輸用の二重床に隠れて捜索をやり過ごし、ストームトルーパーの装甲服を奪って変装すると、管制室へ潜入する。R2にデス・スターのコンピューターから情報を引き出させ、トラクタービームは複数の電源のうち1つを切るだけで停止することを知ると、オビ=ワンは一人で電源を切りに向かった。その後、R2の解析により、レイアがここに監禁され、処刑を待っていることが分かり、ルークはソロとチューバッカを説得し救出に向かう。帝国軍の猛追を受けながらも、3人はレイアの救出に成功し、ファルコンへと急ぐ。トラクタービームの電源を切ったオビ=ワンは、ファルコンの目前でベイダーと再会、ライトセーバーを交える。ファルコンへ乗り込もうとするルークたちを見たオビ=ワンは、何かを悟ったかのように笑みを浮かべ、ライトセーバーの構えを解く。直後、ベイダーのライトセーバーがオビ=ワンの胴体を切り払うが、彼の肉体は消滅した。

TIEファイターの追撃を振り切り、ファルコンはレイアの案内で反乱軍の基地のあるヤヴィン第4衛星へたどり着く。設計図を解析した結果、「デス・スターの武装は艦隊戦を想定したものであり、小型宇宙戦闘機であれば砲火を掻い潜れる」ほか、「反応炉の排熱口が外面に直結している」という構造上の弱点が判明し、その排熱口よりプロトン魚雷を反応炉まで撃ち込み、連鎖反応で要塞そのものを破壊する作戦が立案される。その頃、ファルコンに追跡装置を仕掛けた上でわざと逃がしていた帝国軍は、ついに基地の位置を突き止め、デス・スターの圧倒的な力をもって星ごと破壊せんと進撃する。ルークはスクランブルする反乱軍のレッド中隊に加わり、R2を相棒にパイロットとしてXウィングに乗り込み戦場へ向かうが、礼金を受け取ったソロとチューバッカが早々に基地を立ち去ろうとする姿を見て幻滅する。

反乱軍のパイロットたちは、果敢にデス・スターに攻撃を挑むも、対空砲火を掻い潜っての直径2メートルしかない排熱口への攻撃は困難を極め、ベイダー自ら率いるTIEファイター部隊により、次々と撃墜されていく。デス・スターの攻撃開始が迫る中、遂に最後の攻撃担当となったルークは、内なるオビ=ワンの声に従って自動照準装置に頼らず、フォースの導きにより目標を捉えようとする。しかし背後から迫るベイダーにより僚機を失い、R2も攻撃で損傷、デス・スターはヤヴィン第4衛星を射程に捉え、絶体絶命と思われたその時、突如TIEファイターが撃破された。立ち去ったと思われたソロがファルコンで戻ってきたのであった。これに慌てたベイダーの僚機がフォーメーションを乱して接触、勢いでベイダーは要塞の外へ弾き出される。危機を脱したルークは見事プロトン魚雷を排熱口に撃ち込み、スーパーレーザーが発射される寸前にデス・スターは大爆発、宇宙の藻屑と消えた。大戦果を成し遂げたルークに、オビ=ワンが常にフォースが共にあることを語りかける。

戦いの後、反乱軍の勝利式典が開かれ、ルーク、ソロ、チューバッカの3人はレイアから勲章を授与され、英雄として万雷の拍手と賞賛を受けた。
キャスト

ルーク・スカイウォーカー - マーク・ハミル

ハン・ソロ - ハリソン・フォード

レイア・オーガナ - キャリー・フィッシャー

ダース・ベイダー - デヴィッド・プラウズ(演)&ジェームズ・アール・ジョーンズ(声)


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