スタートレックに関する日本語資料一覧
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スタートレックに関する日本語資料一覧(スタートレックにかんするにほんごしりょういちらん)は、アメリカのSFテレビドラマシリーズ『スタートレック』に関して日本語で利用可能な資料の一覧である。なお、各節毎に発売順とし、特記しない限り日本国内で発売・発行されたものである。
概説

スタートレックに関する日本語資料の増減は日本でのスタートレックシリーズの放映・公開と相関している。

なお、製作スタッフやファンによって映像作品(テレビ・エピソードと劇場映画)が「正史(canon)」と呼ばれることがあり[1]、その場合、小説・コミックやゲームは「正史」に含まれない。ちなみに、1999年版を最後に新版が発行されていない『スタートレックエンサイクロペディア』の前書きには「パラマウント社の方針によって非公式とされているアニメ・シリーズは(本書では)扱わない」とあるが、アニメ・シリーズのDVD版発売後、 ⇒公式サイトにアニメ・シリーズのデータが反映されるようになった。
1970年代まで

日本では映画『スター・トレック』(TMP) が公開されるまでは、日本語のものとしては時々テレビ放映される「正史」『宇宙大作戦』(TOS) のドラマ以外には、ジェイムズ・ブリッシュが著したノヴェライズを早川書房が訳出するものがほぼ唯一であった。それ以外の日本語の情報源としては1978年よりツルモトルームから発行された雑誌『STARLOG』のみといってよい。ただし、1975年にはスターフリートベース京都系統のファンクラブが成立しており、同人誌という形での日本語資料は存在した。
1980年代

日本ではTMPが1980年に公開されている。その頃には早川書房以外からの出版もみられるようになった。徳間書店からはオリジナル小説が2点訳出されている。また同じく徳間書店からは他に『TOWN MOOK』増刊として『スーパービジュアルマガジン スタートレック大研究』1-3が発行された。この『大研究』は、1995年頃からジャパン・ミックスやぶんか社が「ガイド」本を発売するようになるまでの十数年間は他に類似のものが存在しなかった。一方、早川書房は継続してノヴェライズを出版しており、『スタートレックII カーンの逆襲』(ST2) の公開時期である1982年には『マッドの天使たち』を除きすべてのノヴェライズが訳出された。以後、早川書房ではオリジナル小説の訳出を行っていく。

映像面では、1980年代中頃には家庭用ビデオデッキの普及があり、ST2のビデオ化と同時期にTOSのビデオ化が行われている。最初にビデオ化されたのはST2の元となったエピソード「宇宙の帝王」で、1984年に発売された。

新スタートレック』(TNG)については1988年に『スタートレック'88 新・宇宙大作戦』と題されビデオが発売されている。早川書房がTNGのノヴェライズを出したのは翌年の1989年であった。
1990年代

TNGの日本でのテレビ放映は1992年から各地域で始まった。多くが深夜帯の放送であったが徐々にファン層を拡大して行き、ジャパン・ミックスとぶんか社が1995年から各種ガイド本を刊行した。早川書房は1990年代中頃まではTOSのオリジナル小説を訳出していたが、それ以降はTNGのオリジナル小説を訳出するようになった。

1990年代後半には各地域で『スタートレック:ディープ・スペース・ナイン』(DS9) の放映や衛星放送でのTNG放映などが行われるようになり、それ以前に比べ「正史」の視聴機会が増加した。各種周辺本も1990年代後半に出版されたが、「大研究」シリーズやエンサイクロペディアの訳出をしたジャパン・ミックス社は1998年に倒産している。

ビデオ以外にLDにより順次TOS、TNGのエピソードが発売されるようになるが、TOSは1シーズン毎、TNGは半シーズン毎の BOX セットで売られたため価格的に入手しにくいとの声があった。また、TOS、TNG に続き DS9、『スタートレック:ヴォイジャー』(VOY) も LD-BOX 化され順次発売された。しかし、DS9 と VOY はどちらも7シーズン放映されたが、LD から DVD にメディアの主流が急激に変化したため、両シリーズとも後期の2シーズン分の LD-BOX は発売されなかった。
2000年代

「正史」については衛星放送での放映が地上波のテレビ放映より先行する状況になった。また衛星放送では特殊撮影部分を新規に処理したオリジナルシリーズのデジタルリマスター版の放映も行われた。

この時期にはデータハウスビーグルがパソコンのソフトウェアという形で「スタートレック キャプテンズチェア」などを日本語化している。

2000年から2001年にかけて、DS9と VOY のノヴェライズ及びオリジナル小説が角川書店から角川スニーカー文庫内で刊行されている。早川書房は劇場版のノヴェライズとTNGのオリジナル小説の訳出を継続しており、更に『スタートレック:エンタープライズ』(ENT) のノヴェライズとオリジナル小説の訳出も行うようになった。「ガイド本」の分野には2001年にダイエックス出版が参入しエンサイクロペディアの新版などを訳出している。

また2003年からはデアゴスティーニにより「週刊スタートレック ファクトファイル」が発行された。これは市場調査のためまず宮城県で先行発売したのち全国展開された。当初100号で完結の予定であったが、314号での完結に延長された。
未翻訳の書籍

スタンダードタイムライン系の映像シリーズは『ENT』で終了したが、「スタートレック」におけるこのシリーズは小説に発表の場を移して継続されており、日本語に未翻訳の作品が多数ある。『Star Trek: Titan』、『Star Trek: New Frontier』、『Star Trek: Klingon Empire』などや、複数のシリーズにまたがる連作小説(詳細はen:List of Star Trek novels#Mini-series参照)も存在する。^ 例えば『スタートレックパラマウント社公認オフィシャルデータベース』(岸川靖、ぶんか社、1998年、ISBN 978-4-8211-0570-0)の 22 頁には「本章ではTVと映画の両シリーズ(ただしアニメ版は除く)の設定上の歴史を、STの正史として解説を行っていく。」と記述されている。

映像

以下は日本語による字幕又は吹替えがある映像資料の一覧である。

各エピソードの邦題は(劇場版を除き)原題とあまり関係ないものであることが多い。
シリーズ全般
LD
ヒストリー・オブ・スタートレック1/30 Years and Beyond
パイオニアLDC、2000年、日本語字幕あり
ヒストリー・オブ・スタートレック2/INSIDE STAR TREK
パイオニアLDC、2000年、日本語字幕あり
ヒストリー・オブ・スタートレック3/The Space of TNG
パイオニアLDC、2000年、日本語字幕あり
宇宙大作戦
テレビシリーズ

VHSでCICビクタービデオより第1シーズン分が日本語吹替版で発売された。


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