スターダストクルセイダース
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スターダストクルセイダース
ジャンル
アクション・アドベンチャー
漫画:ジョジョの奇妙な冒険 Part3
スターダストクルセイダース
作者荒木飛呂彦
出版社集英社
掲載誌週刊少年ジャンプ
レーベルジャンプ・コミックス
発表号1989年16号 - 1992年19号
発表期間1989年3月20日 - 1992年4月14日
巻数全17巻(12 - 28巻)
話数全152話
テンプレート - ノート
プロジェクト漫画
ポータル漫画

『ジョジョの奇妙な冒険 Part3 スターダストクルセイダース』(ジョジョのきみょうなぼうけん パート3 スターダストクルセイダース、JOJO'S BIZARRE ADVENTURE Part3 Stardust Crusaders)は、荒木飛呂彦による日本漫画作品『ジョジョの奇妙な冒険』のPart3(第3部)。単行本12巻 - 28巻に収録されている。今シリーズから「幽波紋」(スタンド)という設定が加えられ、以後、主な登場人物は皆スタンド使いである。

『スターダストクルセイダース』は後年に付けられた副題で、『週刊少年ジャンプ』連載当時の副題は「第三部 空条承太郎 ―未来への遺産―」。なお、画集『JOJO A-GO!GO!』にて発表された当初は「スターダスト トラベラーズ」という副題であったが、廉価版発行の際に現在のものに訂正されている。
あらすじ

Part2『戦闘潮流』から約50年後、1988年の日本から物語は始まる。
プロローグ
ある日突然「悪霊」にとりつかれたとして、周囲の安全のために留置場に自ら閉じこもった空条承太郎のもとに、祖父のジョセフ・ジョースターとその友人であるモハメド・アヴドゥルが訪れ、承太郎の「悪霊」の正体が精神エネルギーが具現化した「スタンド」というものだと説明する。これより数年前のこと、かつてジョセフの祖父・ジョナサンと戦った吸血鬼・DIOの棺が海底から引き揚げられていた。彼はジョナサンの首から下を乗っ取り、海底で100年もの間生き延びていたのである。復活してスタンド能力を得たDIOは、スタンド使いの配下を増やして世界を支配するという野望を再び巡らせていた。アヴドゥルは、「ジョセフや承太郎にスタンドが発現したのは、DIOが原因」だという推測を補足する形で、「DIOが奪い取ったジョナサンの肉体から血縁者同士の影響を受けた」のだと承太郎に告げる。
序盤
その数日後、早速承太郎はDIOに洗脳され転校という形で送り込まれたスタンド使いの刺客・花京院典明と保健室で戦闘になるが勝利し、洗脳支配から解放した。それから間もなく承太郎の母親・空条ホリィにもスタンドが発現するが、闘争本能が弱いホリィはスタンドを制御できず、ただ肉体を蝕まれるのみであった。ジョセフは承太郎に、彼女を救う方法は命が尽きるまでの推定50日以内にDIOを見つけ出して倒し、ジョナサンの肉体からの影響を断つことしかないと告げる。ジョセフの念写能力と承太郎のスタンド能力を合わせた調査[注 1]、それに加えて花京院の証言から、DIOがエジプトに潜んでいることを突き止めた承太郎たちはホリィの看病をスピードワゴン財団に任せ、道中で新たな仲間としてジャン=ピエール・ポルナレフを加えながら、DIOの潜伏するエジプトを目指して旅に出る。
中盤
一方でDIOはジョースター家との因縁に決着をつけるため、タロットカードの暗示を受けた刺客のスタンド使いたちを承太郎たちに差し向ける。敵は旅客機を墜落させ、無関係の一般人を犠牲にすることも躊躇しないため、承太郎たちは少人数で海路・陸路を行くことを選択する。香港島インドパキスタン紅海を経由して、エジプトに入った彼らは財団が連れてきたスタンド使いの犬・イギーを新たに仲間へ加えて戦力を増強するが、送り込まれる刺客もまたエジプト9栄神の名のカードを冠する強力なスタンド使いとなっていく。それらを撃退しながらアスワンルクソールギザを経由して北上していき、ついにカイロへと辿りつく。
終盤
ホリィの容態が急変し、残り時間も少ない状況で、ついに一行はカイロにてDIOの潜伏する館を発見する。DIOの側近のスタンドによってアヴドゥルとイギーを喪いながらも、一行はDIOのもとにたどり着く。だが、圧倒的な力を持っているDIOの「謎のスタンド能力」の前に、一時退却を余儀なくされてしまう。これを受け、一行は挟み撃ちの形を取るため承太郎とポルナレフ、花京院とジョセフの二組に別れて行動し始める。花京院の犠牲によって、DIOのスタンド能力が「時を止める」能力であることを察知したジョセフは、遅れてやって来た承太郎にその事実を伝えた。それにより闘いの中で、DIOとまったく同じ「時を止める」能力を会得した承太郎だったが、DIOよりも時を止める時間が短く、苦戦を強いられる。残ったジョセフとポルナレフも倒れて一騎討ちの激闘に陥った末、ついにDIOを撃破してホリィの救出にも成功する。ジョナサンの代から始まった、一族とDIOの100年にもわたる長き因縁に決着をつけたのだった。
登場人物

の項はドラマCD版 / OVA版 / Part3対戦型格闘ゲーム版 / ASB版 / テレビアニメ版の順。アニメ版以降のゲームや客演などは、すべてアニメ版のキャストに準じている。

スタンドパラメータは『JOJO A-GO! GO!』より。タロットの番号はウェイト版に準拠する。
ジョースター一行
空条 承太郎(くうじょう じょうたろう)
声 -
梁田清之 / 小杉十郎太 / 梁田清之[1] / 小野大輔[2] / 小野大輔[3](小学生時代 - 高森奈津美)Part3の主人公。17歳。ジョセフの孫である高校生。DIOが復活したことにより生命の危機に陥った母・ホリィを救うため、幽波紋(スタンド)「スタープラチナ」を駆使してジョセフらと共にエジプトへ向かう。詳細は「空条承太郎」を参照
ジョセフ・ジョースター
声 - 内海賢二(1巻・3巻)、納谷悟朗(2巻) / 大塚周夫 / 大川透[1][4] / 杉田智和[2] / 石塚運昇[3]承太郎の祖父で、Part2の主人公。69歳。DIOが復活した影響で念写能力を持つスタンド「ハーミットパープル」が覚醒する。その能力によりDIOの復活を知り、DIOの野望を阻止するため、娘のホリィを救うため、承太郎たちと旅に出る。相変わらずの頭脳の冴えと思考の柔軟性を見せる。詳細は「ジョセフ・ジョースター」を参照
モハメド・アヴドゥル
声 -
大塚明夫 / 小林清志 / 江川央生[1][5] / 江原正士[2] / 三宅健太[3]ジョセフが第3部本編の3年前に知り合った友人。年齢は20代後半[6]。身長188センチメートル・体重90キログラム。職業は占星術師で、生まれつきのスタンド使い。真面目な性格で揺るぎない意志を持つ反面、短気かつ頑固な部分も目立つが、これは本人も自覚している。性格上、柔軟なジョセフとはベストパートナーと評される。承太郎と出会う4か月前にDIOとカイロで遭遇したが、ジョセフから事前にDIOのことを聞かされていたおかげで、難を逃れた。道中の地理文化やスタンドに関する知識も豊富[注 2]。旅の途中、インドでホル・ホースに頭部を撃たれて死亡したと思われたが、変装して潜伏したまましばらく別行動を取り、紅海の小島で合流した。復活以降は頭部に弾丸の傷跡が残ったが、地中の敵に向けて連れ小便を見舞ったり、トイレの災難に巻き込まれたりと、豪快で乗りのいい一面を見せるようになる。エジプトではジョセフと共に強力なスタンド使いを撃破するも、最期はDIOの館でヴァニラ・アイスの奇襲からポルナレフとイギーを庇って死亡した。彼の肉体はスタンドの暗黒空間に飲み込まれ、粉みじんに分解された。死後、ヴァニラ・アイスを倒したポルナレフの前にイギーと共に幻影として現れ、天に昇っていく描写がなされている。OVA版でも同様に一時戦列を離れるが、再会した場所が原作と異なる。また、DIOの館へ突入した後のエピソードも敵キャラクターが一部登場しないために変更されており、DIOの棺桶を開けたことで彼の攻撃を受け(DIOの能力描写のためのヌケサクの役割が振られている)、駆け寄ってきたポルナレフを庇ってクリームの亜空間に飲み込まれた。プロフィールによると好物は寿司であり、テレビアニメ版では日本の茶道に興味を持ち、嗜む面も描かれているなど、日本の風習に関心を持っていることが描かれている。名前の由来はアメリカのアーティスト兼振付師の「ポーラ・アブドゥル[7]


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