スターシップ・オペレーターズ
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スターシップ・オペレーターズ
ジャンル
スペースオペラ[1]
小説
著者水野良
イラスト内藤隆
出版社メディアワークス
レーベル電撃文庫
刊行期間2001年3月10日 - 2005年5月10日
巻数全6巻(未完)
その他メカニックデザイン:山根公利
漫画
原作・原案など水野良
作画内藤隆
出版社メディアワークス
掲載誌月刊コミック電撃大王
レーベル電撃コミックス
巻数全3巻
アニメ
原作水野良
監督渡部高志
シリーズ構成富沢義彦
脚本富沢義彦
キャラクターデザイン松本文男
メカニックデザイン山根公利
音楽川井憲次
アニメーション制作J.C.STAFF
製作テレビ東京読売広告社
SSO Project
放送局テレビ東京系列
放送期間2005年1月5日 - 3月30日
話数全13話
テンプレート - ノート
プロジェクトライトノベル漫画アニメ
ポータル文学漫画アニメ

『スターシップ・オペレーターズ』(Starship Operators)は、水野良による日本ライトノベル。イラストは内藤隆、メカニックデザイン山根公利が担当。電撃文庫メディアワークス)より2001年から2005年まで刊行された。6巻終了時点ではストーリーは未完であるが、2012年に作者の水野の公式ブログにおいて現状で新刊を出しても売上げが見込めず、執筆するだけの時間的余裕がないとの作者側判断から「電撃文庫より続刊は出さない」という発表が行われた。未完部分の「あらすじ」「構想」「設定」等はいずれ水野の個人サイトで公開したいとしている[2]

月刊コミック電撃大王』(メディアワークス)よりに内藤隆によるコミカライズが連載された。2005年1月から3月までテレビ東京系列でテレビアニメが放送された。
ストーリー

舞台は西暦2300年。人類が宇宙に進出し、数々の惑星国家が成立していた。惑星国家の一つである「キビ」所属の新造宇宙戦艦「アマテラス」は、航海実習で試験航海を行っていた。しかし、航海終了のとき、強大な軍事力を誇る「ヘンリエッタ星域惑星国家同盟」(王政ではないが軍事専制国家のため、敵対国からは「王国」と呼ばれる)が突如、キビに対して宣戦布告。その奇襲により護衛艦「マイヅル」を撃破され、事なかれ主義者が政権を握っていたキビは王国に対して即座に降伏する。アマテラスも王国に明け渡されることになるが、それに反発した訓練生たちは「銀河ネットワークをスポンサーとして、艦の運営費用を調達し、その代償に同盟との戦いを中継させる」ことを発案。惑星国家キビに独立と平和をとり戻すため、訓練生たちの戦いは続く。
世界観

この世界の宇宙戦艦は、非常に高価で維持費のかかるものであり、経済規模の小さい惑星国家では1隻建造するだけで国家予算を傾けかねないほどである。そのため、敵艦に沈められた場合は取り返しの付かない損失となる。

物語の舞台となるヘンリエッタ星域は地球から遠く離れた辺境であり、ほとんどの国は抑止力として惑星防衛用の宇宙戦艦1隻を保有するだけで実戦は全くといっていいほど起こっていなかったが、ヘンリエッタ星域惑星国家同盟(王国)は自前で3隻の宇宙戦艦を建造、周辺諸国の連合艦隊5隻を撃破することでそのバランスを崩すことに成功。防衛用戦艦を失った複数の惑星国家を一挙に勢力下に置く。その後、足並みの揃わない周辺国家を各個撃破し、自分の勢力に加えることで物語開始時には20隻もの宇宙戦艦を所有する大勢力へと成長した。地球の国連軍が所有する宇宙戦艦は50隻ほどなので、地球からも無視できない勢力となったが、惑星国家と違い地球は今も複数の国家が存在して統一されておらず、王国からの政治的働きかけもあり意思統一は難しい状態である。

敵役となる王国は特段「悪い国」というわけではなく、勢力に入った惑星国家に軍備放棄させ同盟への軍事費支払いの義務を課すものの、その負担金は独立国時代の軍事費よりも安価であり、各国の自治権も認めている。そのため、一般市民の中には王国の勢力に入ったことを歓迎する声もある。

地球の人々は自分たちから見えない辺境で進行するヘンリエッタ星域の戦争を他人事のように感じており、それが王国が邪魔をされずに勢力拡大を出来た理由の一つであるが、銀河ネットワークが(脚色を交えつつ)アマテラスの戦いを放送するようになり、これによって今まで戦争に無関心だった一般市民層がアマテラスのファンになり王国批判に回るという現象が起きた。しかし同時に、肝心の地球諸国は、ありふれた覇権国家でしかない王国よりも、むしろアマテラスの方を未知なる脅威と見なして敵視・無視するという皮肉な現象が生じている。
主な登場人物

キビは日本が開発した惑星なので、アマテラスの乗組員は日系人である。
アマテラスクルー・第一艦橋
香月 シノン(こうづき シノン)
- 伊藤静[3]主人公の艦長補。父親譲りの天才肌で、TVのクイズ・ゲーム(シミュレーション)等で多額の賞金を稼いで、家に仕送りしている。任官しないで多国籍企業に就職(更には寿退社)を希望しており、宇宙戦闘に必要な学科は取らなかった為、結果的に成績は振るわない。当初は王国との戦いに反対していたが仲間を見捨てることができずアマテラスに残る。王国との戦いに勝つために様々な作戦を考案してアマテラスを勝利に導いたことから、「提督」(艦長より格上)の渾名がある。当初は異性への興味がなかったが、機関長の榊原コウキからの告白で付き合うことになる。
氷坂 アレイ(ひさか アレイ)
声 - 渡辺明乃[3]主任通信員。年齢どおりの入学(防衛大学進学者はエリートであり、ほとんどは2-3年飛び級している)である為、他のクルーより年上。寡黙でクールだが感情的になることもある。不良だった自分を引き取って育ててくれた養父を男性としても密かに慕っており、彼が乗っていたキビの護衛艦マイヅルが沈められ、その敵討ちのために王国と戦うことに賛同した。
秋里 ミユリ(あきさと ミユリ)
声 - 浅野真澄[3]主任観測員。シノンとは親友。天文学が好きで光学観測機器「南十字」(サザンクロス)を使う為にアマテラスに残り、常に星を見ている。潜航艦「アブキール」との戦闘の際には、サザンクロスを駆使して同艦を発見・撃沈することに大きく貢献した。
神崎 キスカ(かんざき キスカ)
声 - 小尾元政[3]艦長。「エリートが行くから」という理由で防衛大学を選び、首席を取りやすい学科を選ぶことで首席を得ている机上のエリートタイプ。当初は首席合格したシノンを敵視していたが、シノンの成績が振るわなくなると温和に対応するようになった。アマテラスで王国との戦いを発案した一人。事務処理・情報処理能力は極めて高いが、とっさの判断は必ずしも得意とはしない。惑星国家シュウでの一件以来、リオと付き合い始める。リオからは自分が政治家になった時の秘書にしたいと思われている。
アマテラスクルー・第二艦橋
若菜 サンリ(わかな サンリ)
声 -
能登麻美子[3]射撃管制員。若菜レアメタルの令嬢で、副艦長の桐生タカイに思いを寄せ、タカイと同じ科目を取ることが多い。また、任官しないで実家に就職するつもりの為、宇宙空間での実技系資格(爆発物取扱免許等)も取得している。父親を経由して、首謀者以外は処罰しないと投降を促すことで艦隊の分裂を狙った王国による心理作戦の際、タカイへの告白を全乗組員および銀河ネットワークで生中継させて頓挫させ、アマテラス乗員が戦闘継続の決意を固めるきっかけにもなった。
神谷 イマリ(かみや イマリ)
声 - 甲斐田裕子[3]遠距離防御管制。姉御肌。タカイに思いを寄せるサンリの世話を焼く。女性陣で最高身長・最大パワー。
七瀬 ユキノ(ななせ ユキノ)
声 - 新井里美[3]近距離防御管制。あまり深く考えずに何事にも前向きに捉えている。第二艦橋=イロモノを最も端的に表すキャラクター。
桐生 タカイ(きりゅう タカイ)
声 - 加藤将之[3]副艦長・射撃管制砲術長。細かいことを気にしないように見えるが、射撃の腕はかなりのもの。サンリからの告白への答えは待ってもらっている状態。
アマテラスクルー・第三艦橋
摩耶 アキホ(まや アキホ)
声 -
榎本温子[3]第三艦橋副航宙士。天然ボケキャラ。王国との戦いにも危機感を持っていない様子であったが、後に起こったレンナの死によって、危機感を新たにする事になる。


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