スタイリングライフグループ
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スタイリングライフグループとは、統括持株会社である株式会社スタイリングライフ・ホールディングスと、その傘下企業である下記のリテール事業(小売事業)2社と2社内カンパニーにより構成される企業グループである。

プラザスタイル カンパニー(旧ソニープラザ、輸入雑貨販売、スタイリングライフ・ホールディングスの社内カンパニー)

BCL カンパニー(旧B&Cラボラトリーズ、化粧品製造販売、スタイリングライフ・ホールディングスの社内カンパニー)

ライトアップショッピングクラブ(旧ソニー・ファミリークラブ通信販売

CPコスメティクス(サロン):B&Cラボラトリーズから新設分割

ソニーグループにおいて、1966年から1979年に創業者の盛田昭夫のもとで事業多角化の一環で立ち上げたリテール事業5社(後の会社分割により6社)が、2006年MEBOによりソニーグループから独立する形で、現在のグループになった(2008年7月時点のソニーの持分比率は23%)。
リテール事業群のソニーからの独立

これら6社の事業については、ソニーの中核事業とは直接関係がなく、1980年代には盛田会長自身が見直しを指示していた。しかし、盛田会長の立ち上げた事業ということで、長年見直しは行われないでいた。2005年のソニーショックと呼ばれる経営不振に伴い、経営トップがハワード・ストリンガー会長CEOに交代したことから、経営資源を不振のエレクトロニクス事業を中心とする中核事業に集中させるために、ソニーグループから独立させることとなった。

独立の方法は、日興コーディアルグループ日興プリンシパル・インベストメンツ株式会社主導で、リテール事業会社の経営者と従業員による買収(MEBO、management employee buy-out)という形で行われる。具体的には、リテール事業を統括する持株会社を設立し、その株式の51%を日興プリンシパル・インベストメンツに売却。売却額は約550億円になる見込み。ソニーは、当初は49%の株式を保有するものの、順次出資比率を下げる。日興プリンシパル・インベストメンツは、取得した株式の一部をリテール事業群の経営陣、従業員及び従業員持株会に譲渡するとともに、株式上場後に残りの株式を売却することで利益を得る。

2006年2月27日に、ソニーと日興プリンシパル・インベストメンツの間で基本合意。日興プリンシパル・インベストメンツが設立した子会社(アジアリテール ホールディングス有限会社)が、2006年6月1日に持株会社の株式を取得して、事実上ソニーグループから独立した。

ソニー・ファミリークラブ、B&Cラボラトリーズ、CPコスメティクス、ライフネオの4社は、非音楽系事業の統括会社である株式会社ソニー・カルチャーエンタテインメントの傘下企業であった。そこで2006年5月17日に事業独立の前提として、ソニー・カルチャーエンタテインメントをリテール事業群統括の会社(スタイリングライフ・ホールディングス)とその他の事業統括の会社(新ソニー・カルチャーエンタテインメント)に分割している[注釈 1]。このリテール事業統括会社が、買収対象の持株会社になった。
持株会社概要

株式会社スタイリングライフ・ホールディングス
StylingLife Holdings Inc.
本社の入居する新宿フロントタワー
種類株式会社
市場情報非上場
略称SLH
本社所在地169-8333
東京都新宿区北新宿二丁目21-1新宿フロントタワー
設立2006年5月17日
法人番号6010401087893
事業内容持株会社としての経営・財務・組織人事戦略の立案等
代表者代表取締役 沼尻 政芳
資本金1億円
売上高475億5600万円
(2023年3月期)[1]
営業利益26億5600万円
(2023年3月期)[1]
経常利益29億6700万円
(2023年3月期)[1]
純利益17億6200万円
(2023年3月期)[1]
純資産233億7700万円
(2023年3月期)[1]
総資産343億6800万円
(2023年3月期)[1]
従業員数22人(2008年3月現在)
決算期3月31日
主要株主株式会社TBSホールディングス 51%
J.フロント リテイリング株式会社 48.5%
主要子会社#グループを構成する事業会社参照
関係する人物盛田昭夫
外部リンク ⇒http://www.stylinglife.co.jp/
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グループの持株会社である株式会社スタイリングライフ・ホールディングス(SLH)は、リテール事業の統括持株会社として、ソニー・カルチャーエンタテインメント(SCE)から分割してできた会社である。下記の事業会社2社と2社内カンパニーを傘下にもつ。

MEBOを実施する目的で、2006年6月1日、日興プリンシパル・インベストメンツ株式会社(NPI)の完全子会社であるアジアリテール・ホールディングス有限会社(ARH)がソニーより株式の51%を取得して子会社化する形で、ソニーグループから独立した。当初は、ソニーは49%の株式は保有していたが、2006年12月5日に、三井物産に15%、東急電鉄に8%、千趣会に3%を売却し、ソニーの持分比率は23%となっている。三井物産と小売・サービス事業で包括提携している。

2008年7月29日に、株式会社東京放送(現:TBSホールディングス)、NPI、ARHの3社で、ARHが保有するSLHの株式すべて(51%)をTBSが取得することで合意。7月31日に株式が譲渡され、同社の連結子会社となった[2][3]

2011年2月25日3月28日J.フロントリテイリング株式会社が株式の取得を発表、3月30日付でソニー、三井物産、東急電鉄、千趣会から合計48.5%の株式を取得し持分法適用会社とした[4][5]

2023年9月27日、J.フロントリテイリングは「(自社グループの)百貨店などとの相乗効果が乏しかった」として、同日付で全ての株をSLH(自社株買い)並びに投資ファンドであるSLHパートナーズ投資事業有限責任組合に売却したと発表した[6]
グループを構成する事業会社・社内カンパニー
プラザスタイル カンパニー(旧ソニープラザ)

1966年に日本で初めての輸入雑貨専門店「ソニープラザ」を銀座ソニービル地下にオープン。「ソニープラザ」「ミニプラ」などの事業を行う。ソニーグループより独立することになり、社名を従来の株式会社ソニープラザからプラザスタイル株式会社に変更。店舗名のソニープラザも2007年3月15日に「プラザ」に変更になった。

2010年5月1日にスタイリングライフ・ホールディングスへ吸収合併され、同社の社内カンパニー「プラザスタイル カンパニー」となった[7]。これに伴いスタイリングライフ・ホールディングスは純粋持株会社から事業持株会社へ移行した。

商号 株式会社スタイリングライフ・ホールディングス プラザスタイル カンパニー(旧・プラザスタイル株式会社)

本社所在地 東京都新宿区北新宿二丁目21-1新宿フロントタワー

創業 1966年2月11日

事業内容 輸入生活雑貨小売業、パートナーショップ営業、ミニプラ営業、ライセンス営業、自社オリジナル商品企画、飲食(カフェ)ビジネス運営、フラワービジネス運営

代表者 カンパニーオフィサー プレジデント 沼尻政芳

スタイリングライフ・ホールディングス傘下になる前(ソニーグループ時)の親会社(株主) ソニー株式会社、ソニー企業株式会社(ソニーの完全子会社)


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