スズキ・フロンテ
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この項目では、セダンを基幹車種とする軽自動車登録のフロンテについて説明しています。

クーペ仕様については「スズキ・フロンテクーペ」をご覧ください。

普通自動車登録のフロンテについては「スズキ・フロンテ800」をご覧ください。

フロンテ (Fronte) は、鈴木自動車工業(現・スズキ)が生産していた軽自動車である。なお、本項目ではフロンテシリーズの基本形となるセダンを中心に記述し、フロンテハッチを含む商用モデルライトバン)についても記述する。

スズキ・フロンテ
6代目
概要
別名スズキ・スズライトフロンテ(初代)
スズキ・フロンテ360(2代目)
スズキ・フロンテ71/72(3代目)
スズキ・フロンテ7-S(4代目)
スズキ・アルト(5代目以降)
製造国 日本
販売期間1962年-1989年
ボディ
ボディタイプ2/4ドアセダン
3/5ドアハッチバック
駆動方式FF/RR
系譜
後継アルトに統合
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車名の由来

「フロンティア精神」の「フロンティア」(業界の先駆者)から[注釈 1]。初代モデルが採用した駆動方式のFFにも通ずる車名だが、それとは裏腹に2代目から4代目にかけてはRR(リアエンジン・リアドライブ)を採用。5代目以降は結果的にFFに原点復帰した。

「フロンテ」は社内公募によって命名されたもので、「フロンティアスピリット」とFF方式のクルマ、という意味が込められている[2]
概要

スズキから1955年 (昭和30年)に日本初の軽4輪乗用車スズライトが発売されながらも、当時はまだ軽乗用車の需要が少なく、2年後には商用バンのみにラインナップを整理したが、1958年 (昭和33年)発売のスバル・360が大ヒットすると、これに触発されたスズキは再び軽乗用車の市場投入を決意[2]

その結果発売された初代がレースでもポテンシャルの高さを示したことで、1960 - 70年代のスズキを代表するモデルへと成長[2]し、1979年(昭和54年)に派生車アルトが登場し大ヒットとなるまでは、長年にわたりスズキを代表する軽乗用車だった。フロンテが乗用モデル(5ナンバー)であったのに対し(後述のフロンテバン、フロンテハッチを除く)、当初のアルトはフロンテとプラットフォームを共用した商用モデル(4ナンバーの軽ボンネットバン)として発売された。

1989年平成元年)にフロンテはアルトに統合され、かつてのフロンテに相当する乗用車仕様は5ナンバーの「アルト(セダン)」、商用車仕様は4ナンバーの「アルトバン」となっている。

東京モーターショー2005では、フロンテ360をモチーフにしたスズキLCが出品された[3]
初代 TLA/FEA/FEA-II型(1962年 - 1967年)

スズキ・スズライトフロンテ(初代)
TLA/FEA型
FEA-II型
概要
販売期間1962年3月 - 1967年3月[2]
ボディ
乗車定員4人[4]
ボディタイプ2ドアセダン[5]
駆動方式FF[4]
パワートレイン
エンジン0.360 L 空冷2サイクル
直列2気筒横置き
燃料供給:キャブレター
最高出力FEA-II以外:21 ps/5,500 rpm[5]
FEA-II:22ps/5,500rpm[5]
最大トルクFEA-II以外:3.2 kgm/3,700 rpm[5]
FEA-II:3.1kg-m/3,500rpm[5]
変速機3MT[5]/4MT[5]
前前/後:横置きリーフスプリング[5]
後前/後:横置きリーフスプリング[5]
車両寸法
ホイールベース2,050 mm[5]
全長2,995 mm[5]
全幅1,295 mm[5]
全高1,380 mm[5]
車両重量500 kg(TLA)[5]
525kg(FEA&FEA-II)[5]
その他
新車時価格FEA-II以外:38万円[5]
FEA-II:38万3,000円[5]
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初代は、2代目スズライトをベースに開発されたが、スズライトがドイツのボルクヴァルトのロイトLP400をベースに開発されていたため、丸みを帯びた2ドアセダンボディを初め、盛り上がったフロントフェンダーや小径の丸型ヘッドランプなど、フロントの外観はロイトとよく似ており[2]、リアのサイドウィンドーもハンドルで昇降可能だった[2]

当時は主流ではなかったFFを採用したのも、ロイトを参考にしたためだが、フロンテには現在のクルマにも使われているボール型ジョイントが初採用されるなど、スズキの独自性も盛り込まれた[2]

価格は38万円で明らかに、スバル・360の39万円を意識した価格だったが、その牙城は崩せなかった[2]
年表

1962年(昭和37年)

1月[4]- 生産開始。

3月 - スズライトバンTL型(1959年9月登場)の乗用車版『スズライト・フロンテ』として登場。駆動方式はFF。エンジンは空冷2ストローク直列2気筒360 cc。


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出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)
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