アドレス(英:Address)とは、スズキが製造販売しているスクータータイプのオートバイである。排気量やエンジン型式ごとに様々なモデルが存在する。 車名であるAddressの由来は、「加える」という意味のaddと「衣装」という意味のdressを併せた造語。「メットインスクーター」が画期的であった1980年代中頃に登場したモデルであり、パーソナルスペースに衣装を入れていろんな場所で自分自身を演出できることから、この名前がつけられた[1]。 アドレスチューン
車名の由来
モデル一覧
Address50/V50
2ストロークモデル
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基本情報
排気量クラス原動機付自転車
メーカースズキ
車体型式A-CA1CA
エンジン49 cm3 強制空冷2ストローククランクケースリードバルブ単気筒
内径×行程 / 圧縮比41 mm × 37.4 mm / 7.6:1
最高出力7.0ps / 7,000rpm
最大トルク0.75kg・m / 6,500rpm
車両重量65 kg
詳細情報
製造国
製造期間 1988年 - 1989年
タイプ スクーター
設計統括
デザイン
フレーム アンダーボーン
全長×全幅×全高 1,675 mm × 635 mm × 1,015 mm
ホイールベース 1,190 mm
最低地上高 90 mm
シート高
燃料供給装置 キャブレター
始動方式 セル・キック併用
潤滑方式 分離方式
駆動方式 ベルトドライブ
変速機 無段変速
サスペンション 前 ボトムリンク
後 ユニットスイング
キャスター / トレール
Address50(AD50)は1987年11月に発売された。2ストロークエンジン50ccスクーターの上級モデルとして位置付けされ、スズキとしては初めてシート下にヘルメット収納スペースを持つスクーターであった。標準価格は139,000円。CMキャラクターには本木雅弘が起用された。1988年4月にはフロントディスクブレーキを装備し、最大出力をアップしたスポーツ仕様であるAddressTune(アドレスチューン)も発売された。
1990年にフルモデルチェンジを行いAddressV50(AG50)と車名を変え、これも1991年にはスポーツ仕様のAddressV50Tuneを発売している。だが、やがてAddressV50の名前でTune仕様に一本化されて販売されるようになった。
1998年に新設計のフレームを採用したAddress(UG50)を発売。総合的な性能向上を図った新型フレームと12インチホイール、上位クラスを思わせる外観と積載性能が特徴であった。当時の最新型としてフレームを共用する110版と同時発売されたが、既存モデルから20kg以上も増えた車両重量と、50ccスクーターとしては破格の販売価格(税込実売価格20万円前後)がネックとなり、発売からわずか2年ほどでカタログから姿を消した。 アドレスV50 詳細情報
4ストロークモデル
基本情報
排気量クラス原動機付自転車
メーカースズキ
車体型式JBH-CA4BA
エンジンA409型 49 cm3 強制空冷4ストローク単気筒
内径×行程 / 圧縮比39.0 mm × 41.8 mm / 10.7:1
最高出力3.0kW 4.1ps / 8,500rpm
最大トルク3.7N・m 0.38kg・m / 6,500rpm
車両重量73 kg
製造国 日本(豊川工場)
製造期間 2006年 - 2015年(JBH-CA44A)
2015年 -(JBH-CA4BA)
タイプ スクーター
設計統括
デザイン
フレーム アンダーボーン
全長×全幅×全高 1,670 mm × 620 mm × 1,005 mm
ホイールベース 1,150 mm
最低地上高 105 mm
シート高 710 mm
燃料供給装置 燃料噴射装置
始動方式 キック・セル併用
潤滑方式
駆動方式 ベルトドライブ
変速機 無段変速
サスペンション 前 テレスコピック
後 ユニットスイング
キャスター / トレール
ブレーキ 前機械式リーディングトレーリング
後機械式リーディングトレーリング
タイヤサイズ 前80/90-10 35J
後80/90-10 35J
最高速度
乗車定員 1人
燃料タンク容量 4.8 L
燃費 (WMTC)53.8 km/L
カラーバリエーション
本体価格 144,400円(税抜)
備考 スペックは2015年式のもの。
先代 スズキ・アドレス50
後継
姉妹車 / OEM
同クラスの車 ホンダ・ディオ、ヤマハ・ジョグ
2017年 2BH-CA4BA A409型エンジン
最大出力 2.7kW 3.7ps/8,500rpm
最大トルク 3.4N・m 0.35kgf・m/7,000rpm
車両重量 74kg
本体価格 162,000円(税抜)
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2006年3月にAddressV50の車名を復活させてフルモデルチェンジを行った。このモデルはAddressV125譲りの軽量構造車体に、レッツ4のエンジンを発展させたフューエルインジェクション、4ストロークエンジンを搭載しており、当初は上級装備車として盗難抑止アラームを搭載したAddressV50Gも発売されていた。
燃費のメーカー公表値(30km/h定地燃費)は76.0km/Lであるが、実際には一般的な街乗りの場合でおおむね40km/L程度とされる。当初のエンジン馬力出力は5.2psで、2007年9月の排ガス規制後における原付としての最高馬力を有する車種となっていたが、2010年のマイナーチェンジで4.5psにデチューンされた。