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を参照してください。(2010年5月)スケバン(助番[1]、スケ番)は、中学校、高等学校において不良行為をする女子生徒のこと。不良少女、ヤンキー、ツッパリの事を指す俗語。1970年代初頭?1980年代後半、不良行為少年の態様の一つとして使用された言葉である。 スケバンという言葉の由来は幾つかあるが、「スケ
概要
不良少女・不良女子学生を指し、ツッパリ(不良少年)と共に行動したり、女子学生間における番長的な存在(女番長)であった[3]。また、ツッパリ、番長(不良少年のリーダー格)の彼女である場合もあった。女性により構成された暴走族グループはレディースと呼ばれ、スケバンが構成員である場合もあった[4]。
スケバンという言葉の普及は、映像作品や漫画による部分が大きく[5]、1970年代の東映映画「女番長シリーズ」や、実際にスケバンだったと公言している和田アキ子を主役に据えた日活映画『野良猫ロック』シリーズ、1980年代には漫画の『スケバン刑事』及び、それを実写化したテレビドラマシリーズが人気を博した。 "スケバン"という言葉を映像作品で用いたのは、東映の『女番長』シリーズ第1作『女番長(すけばん)ブルース 牝蜂の逆襲』(1971年10月27日公開)で、"すけばん"と平仮名表記で用いられたのが最初の使用例[6][7][8]。封切り時の映画ポスターに「女番長」の下に"すけばん"とルビが振られている[9][10][11]。本作の監督・鈴木則文が当時の取材中に耳にしたすけばんという言葉の鮮度は捨てがたいと女番長と書いてすけばんと読ませることを発案し[8]、岡田茂プロデューサー(のち、同社社長)が付けたタイトル『牝蜂の逆襲』に「女番長(すけばん)ブルース」という言葉をくっつけて、ここで初めてすけばんという言葉が映像作品で使用された[6][7]。すけばんという言葉はそれまでまだ一般的には知られていなかったという[6]。ところが、映画界を引退していた『女番長ブルース 牝蜂の逆襲』の助監督で脚本も担当した皆川隆之が2016年『日本不良映画年代記』(洋泉社)でのインタビューで、「新宿にツナギを着てオートバイに乗る集団がいると聞いて取材し、脚本を書き上げた。しかしタイトルが決まらないので、東京で『不良番長』をやっていたので『女番長』にして、そのまま読んでも語呂が悪いと、いろいろ考えて『スケコマシ』の『スケ』を使って『スケバン』にした」「鈴木(則文)さんもよく知らないから、このあたりは。ぼくの造語なんです」と話し、『スケバン』という言葉を作ったのは自分と述べている[12]。 すけばん"が片仮名表記の"スケバン"に変更されたのは、同シリーズ三作目の『女番長(スケバン)ゲリラ』(1972年8月公開)だった[13][14]。日活の『野良猫ロック』シリーズなど、他社の『女番長』シリーズの方が、東映の『女番長』シリーズより早く始まったが、第一作の『女番長 野良猫ロック』(1970年5月2日公開)は、"女番長"と書いて"スケバン"と読まず、"おんなばんちょう"と読んだ。第二作以降は『野良猫ロック+サブタイトル』で統一し、スケバンと読むことはなかった。他社の『女番長』シリーズも同様に"おんなばんちょう"と読んでいた。 "スケバン"という言葉は一気に波及した。1972年7月に前原大輔が現実の女番長グループに取材しその生態をルポ。
造語
波及