スクール・オブ・ロック_(ミュージカル)
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School of Rock
スクール・オブ・ロック
The Musical
作曲
アンドルー・ロイド・ウェバー
作詞グレン・スレイター
脚本ジュリアン・フェロウズ
原作スクール・オブ・ロック
by マイク・ホワイト
初演2015年11月9日 ? アメリカ合衆国ニューヨーク州ニューヨーク
ウィンター・ガーデン・シアター
上演2015年 ブロードウェイ
2016年 ウエスト・エンド
2017年 全米ツアー
2018年 メルボルン
受賞ローレンス・オリヴィエ賞音楽特別功労賞
ウェブサイト ⇒http://schoolofrockthemusical.com
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『スクール・オブ・ロック』(School of Rock)は、2003年の同名映画『スクール・オブ・ロック』を原作にしたアンドルー・ロイド・ウェバーの作曲、グレン・スレイターの作詞、ジュリアン・フェロウズの脚本によるロック・ミュージカル。失業中のロック歌手でギタリストのデューイ・フィンが名門のプレパラトリー・スクールにて5年生の臨時教師になりすます。生徒たちの音楽の才能に気付きバンドを結成し、コンテスト優勝を目指す。

2014年12月にミュージカル化が発表され、1年後の2015年12月6日に開幕した。2015年6月、ブロードウェイにあるウインター・ガーデン・シアターにて開幕に先んじてコンサートが行なわれた。2015年11月9日、プレビュー公演が開幕し、12月6日、本公演が開幕した。ローレンス・コナーが演出、ジョアン・M・ハンターが振付を担当し、アレックス・ブライトマンがデューイ・フィン役、シエラ・ボーゲスがロザリー・マリンズ役を演じた。2015年11月14日、ロンドンにあるギリアン・リン・シアターにてウエスト・エンド公演が開幕した。
背景

2003年の映画『スクール・オブ・ロック』を基にしている[1]。この映画は3,500万ドルで制作されたが[2]、全世界で興行収入1億3,100万ドルをあげた[3]。ノー・ヴェイカンシーというバンドを解雇されたロック歌手でギタリストのデューイ・フィンが[4]、名門プレパラトリー・スクールの臨時教師になりすます[5][6]。受け持つ5年生の生徒たちの音楽の才能を見出しバンドを結成し[7]、コンテスト優勝を目指す[8]

2013年4月、インタビューにてロイド・ウェバーはリチャード・リンクレイター監督の映画『スクール・オブ・ロック』の舞台化権を獲得し[9]、1963年のプロヒューモ事件を題材とするウエスト・エンド・ミュージカル『スティーブン・ウォード』が完成後、舞台化に取り掛かると明かした[10]。ロイド・ウェバーは「音楽が頭に浮かんできたが、そうではなく音楽がすでにそこにあった」とし[11]、政治ミュージカル『スティーブン・ウォード』から子供が音楽を演奏するミュージカルへと転換をはかることとなった[12]。2014年5月、イギリスよりアメリカの方が児童労働法が厳しくないことと、文化的にアメリカの方が合うためウエスト・エンドではなくブロードウェイでワールド・プレミアが行なわれることが明らかになった[13][14]。ウェバーは各地の音楽教育プログラム「スクール・オブ・ロック」に出向いて子役に適した人材を探し、ウエスト・エンドでの開幕も目指して同様のスクールがロンドンにも必要になった[15]。しかし予想より早く子役が見つかったため、予定より数ヶ月早くウエスト・エンド公演が開幕することができた。

2014年12月18日、2015年秋にブロードウェイでワールド・プレミアが行なわれることが正式に発表された[16]。ウェバーにとってウエスト・エンドではなくブロードウェイでワールド・プレミアが行なわれるのは1971年の『ジーザス・クライスト・スーパースター』以来44年ぶりとなった[17]。またウェバーにとってウィンター・ガーデン・シアターでの上演は『キャッツ』以来18年ぶりとなった[18]

ウェバーは作品について映画で描かれていたよりも生徒たちに焦点を当てると語った。音楽については単に映画のサウンドトラックを使用するのではなく、スティーヴィー・ニックスなど映画の象徴的な曲を残しつつ、より劇場向けの音楽を追加することとなった[14]

ダウントン・アビー』製作者ジュリアン・フェロウズが脚本を担当し[19]、ローレンス・コナーが演出として契約した[20]。ジョアン・M・ハンターが振付[21]、装置および衣裳デザインはアンナ・ルイゾス[22]、照明デザインはヒュー・ヴァンストーン、照明技術はロケット・ウォディが担当した。
あらすじ
第1幕

バンド「ノー・ヴェイカンシー」の演奏が行なわれる。ギタリストのデューイ・フィンは何度もリード・ヴォーカルより目立とうとする("I'm Too Hot for You”)。デューイの悪ふざけはバンド・メンバーの怒りを買い、解雇される。翌朝、長年の友人であるネッド・シュニーブリーとその気の強い恋人パティ・ディ・マルコと共に暮らす自室で目覚める。パティがデューイに家賃を取り立てる後ろでネッドは身を隠す。2人がいなくなると、デューイはスターになるため続けてきたバンドもレコード店の職もなくなり、1日をやり過ごす("When I Climb to the Top of Mount Rock")。デューイは名門ホレス・グリーン学院の校長ロザリー・マリンズから電話を受ける。ロザリーはネッドに週900ドルで臨時教師を募集していると伝えようとする。家賃をまかなえると考えたデューイはネッドになりすまして臨時教師の職を受ける。

ホレス・グリーンにて、ロザリーは生徒を送りに来る親たちに挨拶しつつ、全ての物事が無事に済むよう細心の注意を払う("Horace Green Alma Mater")。二日酔いで準備不足のまま遅刻してデューイが到着し、校長は「ネッド」に学院の校風を乱さぬよう警告する("Here at Horace Green")。教室に入り、「シュニーブリー先生」として自己紹介をする。全13名の生徒たちはデューイをいぶかしく思う。生徒の1人である神経質なサマー・ハサウェイがクラスの状況について説明し、デューイはそのお堅いシステムにうんざりする。二日酔いもおさまらず、デューイは生徒たちが騒ぐのも放置し寝て過ごす。

アパートにて、パティはネッドをジョギングに誘うが仕事が残っているとして断られ、1人で出掛ける。その直後、ネッドはこっそり音楽ゲーム「ギター・ヒーロー」をプレイし始める。デューイが帰宅してゲームに参加し、仕事や以前所属していたバンドのことなど様々な話をする("Variation 7”)。ゲームが終わるとデューイはネッドにスターになる夢を思い出させ、また共に音楽を再開するよう誘う("Children of Rock”)。パティが帰宅し、男たちの夢のセッションは終わる。パティはデューイにロックで成功などする訳もないのに夢ばかり見ていると説教し、30日以内に家賃を払わないと追い出すと最後通告する("When I Climb to the Top Of Mount Rock (Reprise)")。

翌日学校にて、デューイはほかの教師と議論していると、教室から音楽が聞こえてくる。デューイの生徒たちがロザリーの音楽の授業を受けており("Queen of the Night")、デューイは驚いて何の楽器を演奏しているのか尋ねる。


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出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)
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