スクール・ウォーズ2
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「スクールウォーズ」はこの項目へ転送されています。2012年発売のPlayStation Portable用コンピュータゲームについては「スクール・ウォーズ」をご覧ください。

『スクール☆ウォーズ』(School Wars)は、大映テレビ制作・TBS系で放送された学園ドラマである。

スクール☆ウォーズ ?泣き虫先生の7年戦争?(1984年10月6日 - 1985年4月6日)

スクールウォーズ2(続編、1990年9月4日 - 1991年1月8日)

スクールウォーズ・HERO(映画版、2004年9月18日)

概説

京都市立伏見工業高等学校ラグビー部とその監督で元ラグビー日本代表フランカー山口良治をモデルとして、作家馬場信浩が執筆したノンフィクション『落ちこぼれ軍団の奇跡』(おちこぼれぐんだんのきせき)を基に制作されたフィクションドラマである。

高校ラグビー界で無名の弱小チームが、ある一人の教師が赴任して以降、様々な困難を乗り越えつつ数年で全国優勝を果たすまでの軌跡を描いている。

「この物語は…」のナレーションで始まる、1980年代大映ドラマを代表する作品の一つ。伏見工業の所在地は京都府京都市であるが、本作では神奈川県の「川浜市」[注釈 1]という架空の地域[注釈 2]が舞台となっている。制作会社であった大映テレビは当時、東京都府中市・中河原にスタジオを構えていたため、ロケ地は川崎市に加えて府中市と多摩市がメインとなった。グランドの撮影は厚木市にある神奈川工科大学(当時は幾徳工業大学)のグランドで行われた。

初回放送年であった1984年は、日本で少年の非行校内暴力が社会問題になっていた時期であり、オープニング映像で校舎内の廊下をバイクで走ったり、窓ガラスを破るなどの場面に表現されている。

初回の視聴率は6.9%であったがその後は徐々に視聴率を上げ、後半では20%を超えることもあり、最終回の2日後(月曜日)に再放送(関東地区)が開始されるほどの人気作となった。その再放送でも、視聴率は20%台を記録した[1]

本作の影響もあって、1985年度の全国の高校ラグビー部の入部希望者数も増加、同年の新規登録チーム数も前年比1.5倍の増加率となった[1]。8年後の1993年においても、あるラグビー雑誌の調査で、高校の全国大会に出場した選手のうち36人が、本作をきっかけにラグビーを始めたという回答のデータが残っている[1]
制作経緯

大映テレビ取締役でプロデューサーでもある春日千春が、山下真司が演じた教師・滝沢賢治のモデルとなった山口良治の講演会を1983年8月にたまたまテレビで観た[2]。当時は校内暴力が社会現象化しており、校内暴力を根絶しようという意図でドラマの制作を思い立ち、1週間で企画を書いてドラマ化に至った[注釈 3]。この年(1984年)に50歳を迎えた春日は、本作を「50歳の記念に、自分のドラマ人生集大成としたい作品」と語っている[3]

仮タイトルは、原作のタイトルから「落ちこぼれ軍団の奇跡」だったが、TBS側から「"落ちこぼれ"軍団というのは差別的表現ではないか」と難色を示され、春日の考案により、ヒット映画シリーズ「スター・ウォーズ」をもじった「スクール☆ウォーズ」となった[4]

放送開始に先駆けて、本作のモデルとなった伏見工業高校を春日、荒川洋両プロデューサーが訪れ、同校関係者の前で第1話、2話の試写を行った。しかしオープニングで窓ガラスを割り続けたり廊下や校庭をバイクで走り回ったりなど、校内暴力などのシーンに同校校長らは絶句、原作から学校名や設定なども変えてよりフィクション化したにもかかわらず「これでは伏見工は不良の溜まり場だと誤解されかねない」として、同校での会議の結果、TBS側に放送を差し止めてもらうよう要求することを決め、後日同校校長、教頭がTBSを訪れたが、その日が放送開始4日前であったことからTBS側も「さすがにそういうわけにはいかない」として学校側の要求は通らず、予定通り放送が開始。これに同校ラグビー部OBが「あの熱血ぶりは(山口良治に)そっくりだ」などと好感的に反応し、5、6話進んだころには伏見工業の中でも本作に対する異論はなくなっていった[5]。第3話より、「一人の教師の記録」から「熱血教師たちの記録」へとナレーションが変わった。
スクール☆ウォーズ ?泣き虫先生の7年戦争?

スクール☆ウォーズ
?泣き虫先生の7年戦争?
ジャンル
学園ドラマ
原作馬場信浩『落ちこぼれ軍団の奇跡』
脚本長野洋
大原清秀
監督山口和彦
江崎実生
岡本弘
合月勇
出演者山下真司
岡田奈々
小沢仁志
宮田恭男
松村雄基


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