スキャナーズ
Scanners
監督デヴィッド・クローネンバーグ
脚本デヴィッド・クローネンバーグ
製作クロード・エロー
製作総指揮ピエール・デヴィッド
ヴィクター・ソルニッキ
出演者スティーヴン・ラック
『スキャナーズ』(Scanners)は、1981年のカナダの映画。
デヴィッド・クローネンバーグ監督・脚本による、超能力者達の闘いを描いた SFホラー映画である。 クローネンバーグの出世作で、ディック・スミスの特殊メイクは各方面で賞賛された。低予算でCG合成以前の映画のため、超能力者の戦いに派手なシーンは少ないが、ストーリー序盤の頭部を破裂させるシーンと終盤の対決シーンは有名。“カナダのジャック・ニコルソン”とも呼ばれたマイケル・アイアンサイドが、狂気に満ちた悪役を演じ、当たり役となった。 無口な浮浪者ベイル(スティーヴン・ラック レボックは、かつてスキャナーゆえの混乱から自己破壊的になり自ら眉間に穴を開け、その傷跡が残っているのが特徴の男である。その後、更に破壊的になった彼は、コンセックのスキャナー公開実験に単身潜入し、その席上でレボックにスキャンを試みたスキャナーに対して逆にスキャンし返し、頭部を内部から破裂させて吹き飛ばし、彼を取り押さえようとした銃を持った屈強なガードマン達をも次々と操り、易々と現場から逃走した、他を圧倒する強大な力を持つスキャナーであった。 ルース博士によって、スキャナーとしての能力を覚醒させたベイルは、各地のスキャナー達に会いに出かけるが、レボックの意に従わない者には既に魔の手が伸びていた。彼の手下によって、続々とスキャナー達は殺害され、難を逃れたベイルは若い女性スキャナーのキム(ジェニファー・オニール)と逃走する。ベイルとキムの元へ現れた刺客が携帯していた薬物「エフェメロル」から、レボック追求の手がかりが、製造元の生化学研究所にあると突き止めたベイルは、工場に潜入する。そこでは、レボック指揮のもと、コンピュータ管理で大量のエフェメロルが生産され、コンセックとつながりがあることを知る。キムと共にコンセックへ駆けつけたベイルは、ルース博士にその事を語り、コンセックの中に裏切り者がいると告げるが、ルース博士はその裏切り者によって射殺される。コンセックからも命を狙われるはめになった2人は逃走し、公衆電話から電話回線を通じてコンセックのコンピュータをスキャンし、システムの破壊に成功したものの、突如現れたレボックによって捕獲されてしまう。 レボックの拠点で「自分はベイルの兄である」ことと、「ルース博士は自分たちの父親で、スキャナーを生み出した張本人である」ことを告げ、共闘を持ちかけられるが、ベイルはこれを拒否。共闘を断念し、ベイルをスキャンして己の身体に取り込もうとするレボックとの間で、壮絶なスキャン対決が展開される。 目を覚まし、ベイルを捜すキムが見たものは、苦悶の表情を浮かべながら横たわる灰と化した一体の焼死体であった。呆然とするキムに、部屋の隅で外套に身を包む男から声がかかる。声はベイルだが、外套を取ったその男の顔はレボックで、眉間の傷は消えていた。彼は訝しがるキムに「僕達は勝ったんだ」と語りかける。 スキャナーとは、本作に登場する超能力者達の総称で、登場人物のルース博士曰く「生来の能力奇型で、 ESPの一種」「神経細胞をかく乱するテレパシーの持ち主」。 相手の神経系統と結合し行動や身体機能をコントロールすることが可能で、この事をスキャン(走査)と称したことからこの名で呼ばれる。
概要
ストーリー
スキャナーとは