2008年のミュージカルについては「風と共に去りぬ (2008年のミュージカル)
」をご覧ください。「スカーレット (小説)」とは異なります。
スカーレット
Scarlett
風と共に去りぬ
Gone With The Wind
作曲ハロルド・ローム
作詞ハロルド・ローム
脚本菊田一夫(日本語版); ホートン・フート(英語版)
原作マーガレット・ミッチェルの小説『風と共に去りぬ』
上演1970年、東京
1972年、ウエスト・エンド
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スカーレット (英語: Scarlett) は、ハロルド・ロームの作詞・作曲による1970年のミュージカル。1966年に菊田一夫が日本語版の脚本を執筆し、ホートン・フートが英語版の脚本を執筆した。東京プロダクションはアメリカ合衆国の演出家および振付師のジョー・レイトンが担当し、その後ロンドンのウエスト・エンド・プロダクションの演出も担当した。1974年にブロードウェイ・プロダクションが計画されたが、ロンドンのプロデューサーであるハロルド・フィールディングはこれを中止し、以降ブロードウェイでは上演されたことがない。
マーガレット・ミッチェルのベストセラー小説『風と共に去りぬ』を基にし、南北戦争以前からレコンストラクションの時代のサザン・ベルのスカーレット・オハラの運命、および熱血漢のレット・バトラーとの情熱的で不安定な関係を描いている。 1966年、帝国劇場にて『風と共に去りぬ』を基にした計9時間におよぶストレートプレイが開幕した[1]。大ヒットし、菊田一夫および東宝は帝国劇場でのミュージカル版『風と共に去りぬ』の製作を決意した[1]。菊田がミュージカル版の脚本を執筆したが、アメリカ人のハロルド・ロームが作詞・作曲、ジョー・レイトンが演出、ブロードウェイの著名な指揮者のリーマン・エングルが音楽監督を担当するなど、主要なスタッフのほとんどがアメリカ人が務めた。1970年1月から『スカーレット』として4時間ずつの2部構成で6か月ごとに上演された.[1]。 英語版製作時、大幅なカットが行われて4時間の1部構成となった。ホートン・フートが脚本を執筆し、『風と共に去りぬ』に改題した。ロンドンのウエスト・エンド公演ではハロルド・フィールディングがプロデュース、ジョー・レイトンが再び演出を担当し、1972年にドルリー・レーンのシアター・ロイヤルで開幕し、ジューン・リッチー、ハーヴ・プレスネル、パトリシア・マイケル、ロバート・スワンが出演した。レビューの多くはスカーレット役を演じるリッチーおよびレイトンの演出を称賛したが、原作や映画で物語や登場人物に関して知識のある観客からはフートによる脚色が批判された。この頃はまだフィールディングは1974年4月7日のブロードウェイ公演開幕を目指していた。 1973年8月、ロサンゼルスのドロシー・チャンドラー・パビリオンにおいてシヴィック・ライト・オペラ・アソシエーションによるロンドン・プロダクションの改訂版が開幕し、レスリー・アン・ウォーレン、パーネル・ロバーツ、ウダナ・パワー、テレンス・モンクが出演した。酷評を受け、ロサンゼルス公演上演期間中、およびその後のサンフランシスコ公演を通して多くの変更を重ねていったが、フィールディングはブロードウェイ進出を断念した。1976年、ルーシャ・ヴィクターはテキサス州ダラスのプロダクションを演出して3都市で巡業公演を行なったが、この作品が上演されたのはこれが最後となった。 キャスト スカーレット・オハラレット・バトラーメラニー・ハミルトンアシュレー・ウィルクスベル・ワトリングマミーミード博士 注: ロサンゼルス公演およびサンフランシスコ公演時に大幅にカットおよび改訂された。
プロダクション
1966年、帝国劇場公演・『風と共に去りぬ』第一部
1967年・帝国劇場公演・『風と共に去りぬ』第二部有馬稲子
那智わたる宝田明
高橋幸治淀かほる仲谷昇浜木綿子京塚昌子益田喜頓
1968年、帝国劇場公演・『風と共に去りぬ』総集編那智わたる高橋幸治平田昭彦
1970年、帝国劇場公演
ミュージカル『スカーレット』神宮寺さくら北大路欣也倍賞千恵子田宮二郎加茂さくら葦原邦子
1972年、シアター・ロイヤル公演
ミュージカル『風と共に去りぬ』ジューン・リッチーハーヴ・プレスネルパトリシア・マイケルロバート・スワン
1973年、ドロシー・チャンドラー・パビリオン公演
ミュージカル『風と共に去りぬ』レスリー・アン・ウォーレンパーネル・ロバーツウダナ・パワーテレンス・モンク
日本語版キャスト・アルバム収録曲
Act I
Overture/He Loves Me
We Belong to You
Scarlett
We Belong to You (Reprise)
Two of a Kind
Two of a Kind (Reprise)/Blissful Christmas/My Soldier/Blissful Christmas (Reprise)
Goodbye My Honey
Lonely Stranger
A Time for Love
What Is Love?
Gambling Man
Which Way is Home?
Act II
Entracte/Bonnie Blue Flag
O'Hara
The Newlyweds Song
Strange and Wonderful
Blueberry Eyes
Little Wonder
Bonnie Gone
Finale
ロンドン・キャスト・アルバム収録曲
Act I
Overture/Today's The Day
We Belong to You
Tara
Two of a Kind
Blissful Christmas/Home Again/Tomorrow Is Another Day
Lonely Stranger
A Time for Love
Which Way Is Home?
Act II
Entracte
How Often, How Often
If Only
A Southern Lady
Marrying For Fun
Blueberry Eyes
Strange and Wonderful
Little Wonders
Bonnie Gone
It Doesn't Matter Now/Finale
ロサンゼルス初演時使用楽曲
Act I
Overture/Today's The Day
Cakewalk
We Belong to You
Scarlett
We Belong to You (Reprise)
Bonnie Blue Flag
Bazaar Hymn
Virginia Reel
Quadrille
Two of a Kind
Blissful Christmas
My Soldier
Tomorrow Is Another Day
Ashley's Departure
Where Is My Soldier Boy?/Why Did They Die?/Johnny Is My Darling/Bonnie Blue Flag
Lonely Stranger
Atlanta Burning
Tomorrow Is Another Day (Reprise)
Act II
If Only
How Often
Gone With The Wind
How Lucky
A Southern Lady
Marrying For Fun
Brand New Friends
Miss Fiddle-Dee-Dee
Blueberry Eyes
Bonnie Gone
Two Of A Kind (Reprise)
It Doesn't Matter Now
脚注^ a b c Mandelbaum, 180
参考文献
Mandelbaum, Ken (1991). Not Since Carrie: Forty Years of Broadway Musical Flops New York: St. Martin's Press
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出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』
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