この記事は検証可能な参考文献や出典が全く示されていないか、不十分です。出典を追加して記事の信頼性向上にご協力ください。(このテンプレートの使い方)
出典検索?: "日本におけるスカウティング"
この項では日本におけるスカウティング(ボーイスカウト・ガールスカウト)について記述する。日本では全国団体として、ボーイスカウト日本連盟、ガールスカウト日本連盟がある。 「ちかい」の3項目にちなみ、3本指(人差し指・中指・薬指)だけを伸ばした挙手注目の敬礼が、礼式の一つとして定められている(三指の敬礼、三指礼と呼ばれる)。姿勢を正し、右手で三指を作り、ひじを肩とほぼ水平になるように横に張り、ひじを曲げ、人差し指が右目の上の額に軽く触れるようにする。 この三指の敬礼については、「無名のスカウト戦士(Unknown Soldier)[注釈 1]」という逸話が残っている。第二次世界大戦末期、戦場で負傷し身動きできなくなった米軍兵士が日本兵と遭遇した。意識を失った彼を日本兵は殺さず、傷の手当てをして立ち去った。米軍兵士の手元に残されていたメモには、「私は君を刺そうとした日本兵だ。君が三指礼をしているのをみて、私も子供の頃、スカウトだったことを思い出した。どうして君を殺せるだろうか。傷には応急処置をしておいた。グッド・ラック」と英語で記されていた。スカウトだった米軍兵士は、死に瀕して無意識に三指の敬礼をしていたのであった。このエピソードがアメリカ大統領に伝わり、当時の日本の少年団(現在のボーイスカウト日本連盟)に問い合わせがあったが、名乗り出る者はいなかった。この日本兵は戦死したのではないかと言われている。後に、日本中のスカウトの募金によって、神奈川県横浜市の「こどもの国」にこの無名のスカウト戦士の記念像が建立された。無名スカウト戦士の記念像の作製の際に作られた木製の原版は、栃木県那須野営場入り口に鎮座してある。 スカウトの敬礼は敬意を表すものであり、国旗のセレモニーやスカウト同士の挨拶として行う。 世界各国のスカウトは自国語の祝声[注釈 2]を持っている。ボーイスカウト日本連盟の祝声は、弥栄(いやさか)である。 またこの祝声はギルウェル指導者訓練所の祝声としても用いられている。これは、1924年、ギルウェル指導者訓練所の所長であったJ・S・ウィルソンから、その時入所していた13国の指導者全員に、各国のスカウト祝声を披露するようにとの命令があった。このとき日本から参加していた佐野常羽が「弥栄」を披露し、「ますます栄える(More Glorious)」という意味であることを説明したところ、ウィルソン所長は、「発声は日本のものが一番よい。そのうえ哲学が入っているのが良い」と賞賛し、以後、ギルウェル訓練所の祝声を「弥栄」とすることに定められたものである。 日本のボーイスカウト運動における女性の参加は、カブ隊におけるデンマザーのように、限られた役割を果たしているだけであったが、世界スカウト会議における「スカウティングにおける成人」および「スカウト運動における少年少女と男女に関する方針」を受けて、日本でも女性の指導者と少女のスカウトが誕生した。その背景には、女性の社会進出や男尊女卑の撤廃、女性ならではのソフト面の対応への期待等があげられる。
ボーイスカウト
活動
キャンプやハイキングなどの戸外活動のほかに、地域への社会奉仕(ボランティア)活動も行なっている。地域の教会、神社、寺院などを拠点に活動が行われている場合もあり、また他団体と共同して社会奉仕活動に参加することもある。このような社会奉仕活動は「目的」なのではなく、青少年育成の「手段」として行われる。9月15日は、「スカウトの日」とされており、ボランティア活動をする団が多い。
4年ごとの夏に日本スカウトジャンボリー(旧称:日本ジャンボリー)と呼ばれる2万人規模のボーイ隊の大会が行われる。2022年の第18回では東京を中央会場としながら、初めて全国で分散開催された。
障がい児にもスカウト運動の門戸は開かれており、障がい児専門の団もある。日本アグーナリー(国際障害スカウトキャンプ大会)も開かれている(ボーイ隊のジャンボリーに相応するが、カブスカウトから参加できる)。
毎年10月に、JOTA(ジャンボリー・オン・ジ・エア)といわれるアマチュア無線によってスカウト同士で交流する大会が開かれる。また、それと同時に、JOTI(ジャンボリー・オン・ジ・インターネット)というインターネットにより世界中のスカウトと交流する催しも開かれる。
スカウトの敬礼
祝声
ガールスカウト詳細は「ガールスカウト」を参照
女性ボーイスカウトとガールスカウトの関係