スウェード_(バンド)
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スウェード
アルバム『カミング・アップ』発表時。1997年撮影。
基本情報
出身地 イギリス
ロンドン
ジャンルオルタナティヴ・ロック
ブリットポップ
インディー・ロック
グラムロック
ゴシックロック
活動期間1989年 - 2003年2010年 -
レーベルNude Records
コロムビア・レコード
Sony BMG
共同作業者ザ・ティアーズ

メンバーブレット・アンダーソン
リチャード・オークス
サイモン・ギルバート
マット・オズマン
ニール・コドリング

旧メンバーバーナード・バトラー
アレックス・リー
ジャスティーン・フリッシュマン

スウェード(Suede)は、イギリスロンドン出身のロックバンドである。
概要

1989年結成。

デビュー当時は、ボーカルのブレット・アンダーソンとギターのバーナード・バトラーを中心に、デヴィッド・ボウイザ・スミスらに影響を受けた耽美的な音楽性で、90年代のUKロックシーンに衝撃を与え、後のブリットポップのきっかけを作ったとも評価されている。メンバー間の不仲によりバーナードが脱退した後も、新メンバーの加入を経て90年代を通じて人気を維持した。

アメリカでは同名の女性シンガーから訴訟を起こされたため、The London Suedeと言う名義で活動していた。

2003年に活動休止を発表。メンバーはそれぞれソロ活動を行っていたが、2010年にアルバム『カミング・アップ』期のメンバーで行った一夜限りの再結成ライヴが成功したのを機に、本格的に活動を再開している。

2011年にはすべてのオリジナル・アルバムがリマスター盤として再発された。
メンバー
現在のメンバー

ブレット・アンダーソン(Brett Anderson、1967年9月29日-):ボーカル

マット・オズマン(Matt Osman、1967年10月9日-):ベース

サイモン・ギルバート(Simon Gilbert、1965年5月23日-):ドラム

リチャード・オークス(Richard Oakes、1976年10月1日-):ギター(1994年加入)

ニール・コドリング(Neil Codling、1973年12月5日-):キーボード(1995年加入、2001年脱退、2010年再加入)

元メンバー

バーナード・バトラー(Bernard Butler、1970年5月1日-):ギター(1994年脱退)

アレックス・リー(Alex Lee、1970年3月16日-):キーボード、ギター(1999年サポート参加、2001年加入、2003年脱退)

ジャスティーン・フリッシュマン(Justin Frischmann、1969年9月16日-):ギター(1992年脱退)

来歴
バンド結成

1989年にイギリスの田舎町ヘイワーズ・ヒースからロンドンの大学に進学してきたブレット・アンダーソンとマット・オズマンは、当時ブレットのガールフレンドだったジャスティーン・フリッシュマンとともに、バンドを結成する。バンド名はジャスティーンの提案により「suede」と命名された。その後NMEに出したギタリスト募集の広告をきっかけに、バーナード・バトラーが加入。ドラムは当初ドラムマシーンで代用したり、元ザ・スミスのマイク・ジョイスや後にエラスティカのメンバーとなるジャスティン・ウェルチが一時参加するなど、なかなか定着しなかったが、1990年にようやくサイモン・ギルバートが加入。1991年にジャスティーンがバンドを脱退するも、その頃からライヴ活動で徐々にプレスから注目を浴び始めたスウェードは、1992年に無名のインディーレーベルだったヌード・レコーズと契約を結ぶ。
デビュー

1992年、デビューシングル「ザ・ドラウナーズ」のリリースを控えたバンドを、音楽誌メロディー・メイカーが「イギリス最高のニュー・バンド」と賞賛したことから、一躍注目を浴びる[1]。同年9月発表の2ndシングル「メタル・ミッキー」は全英トップ20入り、1993年2月発表の「アニマル・ナイトレイト」(アミル・ナイトレイトをもじったタイトル[1])は全英トップテン入りしたことから、インディーバンドとしては当時異例ながら、全英にテレビ中継されるブリット・アワーズに出演が決定。バンドは「アニマル・ナイトレイト」を演奏したが、ブレットはマイクのコードで自らのお尻を繰り返し叩くなど、刺激的なパフォーマンスを披露。それまでスウェードを知らなかった人々にも衝撃を与えた。

1993年3月、1stアルバム『スウェード』をリリース。発売一週目で10万枚を売り上げ、全英1位を獲得。当時のイギリスでのデビュー作最速売り上げを記録し、その年のマーキュリー・プライズのベスト・アルバム・オブ・ザ・イヤーにも選出された[1]。ブレットの中性的な歌声とバーナードの唸るようなギターのコンビネーションは、ザ・スミスモリッシージョニー・マーの関係にも例えられた。また同性愛近親姦獣姦などを扱った刺激的な歌詞や、「大衆を墜落させたい」「僕は男性経験のないバイセクシャルだ」といったブレットの発言[1]、この発言を受けてサイモンが「僕は異性経験のないバイセクシャルだ」と、自らが本物のゲイであることをカミングアウトするなど、スウェード現象はマスコミの報道を通じてますます大きくなっていった。
バーナード脱退、新メンバーの加入

しかしバーナードは音楽以外の面でも話題になるバンドに対して、とりわけブレットに対して嫌気が差しつつあった。しかしそんな中にあってもセカンドアルバムのレコーディングは進められ、8分にも及ぶ大作シングル「ステイ・トゥゲザー」は、全英3位と最大のヒットになった。しかしセカンドアルバム完成直前に、メンバー間の不和は頂点に達し、1994年にバーナードがバンドを脱退することが発表された。

残されたメンバーは活動続行を決意し、バンドは音楽雑誌に匿名で「名の知られたバンドがギタリストを探しています。コクトー・ツインズ、スウェード、ビートルズの影響を受けています」というメンバー募集広告を打ち、600通の応募の中から当時17歳のリチャード・オークスを加えて活動を再開。

1994年10月に発表された2ndアルバム『ドッグ・マン・スター』は、オーケストラの大々的な導入や退廃的な雰囲気を強めた内容が高く評価されたものの、当時はバーナード脱退騒動の影響もあって全英3位までしか上らず、チャートからはすぐに姿を消した。またその直後、オアシスブラーなどによるブリットポップ・ムーブメントが勃発し、プレスの関心はそういった新人バンド群に集中したことから、スウェードはこの時期「終わったバンド」として見られるようになった。
起死回生のヒット作『カミング・アップ』

1996年1月、キーボードにサイモンの従兄弟であるニール・コドリングが加入。この5人編成でレコーディングされた3rdアルバム『カミング・アップ』は、これまでよりも「明るくポップになった」とも評され、先行シングル「トラッシュ」の大ヒットもあって全英1位を獲得。


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