スウィーニー・トッド(原題 Sweeney Todd, the Demon Barber of Fleet Street)は、19世紀イギリスの伝説、スウィーニー・トッドを題材としたミュージカルである。
ヒュー・ホイーラー
脚本、スティーヴン・ソンドハイム作詞作曲。1979年3月1日初演。流罪となった、理髪師ベンジャミン・バーカー。残した妻と幼い娘を想い流刑地から脱獄した彼は、漂流しているところを水夫アンソニーに助けられる。アンソニーの乗る船で15年振りにロンドンに戻ったベンジャミン・バーカーは、スウィーニー・トッドと名を変え、フリート街にあった自分の理髪店へと向かう。
そこで彼は、かつての店の大家であったパイ屋のミセス・ラヴェットと再会する。彼女から妻と娘に起きた悲劇を聞かされ、自分が無実の罪を着せられたことを悟った彼は、全ての元凶であるターピン判事に復讐を誓う。 1979年3月1日 - 1980年6月29日 ブロードウェイ/ユーリス劇場/577公演 トーマス・カイルによる新演出。2023年度トニー賞に6部門ノミネート。レコーディングアルバムが、2023年度グラミー賞最優秀ミュージカル・ショー・アルバム賞にノミネート。 1979年度トニー賞8部門受賞 1981年に鈴木忠志演出、市川染五郎(現・松本白鸚)と鳳蘭主演で初演。 2007年、26年ぶりの上演となり、大竹しのぶのミュージカル初主演としても話題になった。 演出:宮本亜門
公演記録
1979年ブロードウェイ初演
オリジナル・キャスト
スウィーニー・トッド(復讐に燃える床屋):レン・キャリオウ
ミセス・ラヴェット(パイ屋の主):アンジェラ・ランズベリー
乞食女(スウィーニーの周囲に現れる謎の女):メール・ルイーズ
ジョアンナ(スウィーニーの娘。ターピン判事の養女):サラ・ライス
アンソニー・ホープ(ジョアンナに心を寄せる若き船乗り):ヴィクター・ガーバー
ターピン判事(スウィーニーを無実の罪に落とし入れた張本人):エドモンド・リンテック
ビードル・バンフォード(タービンの子飼いの役人):ジャック・エリック・ウィリアムス
トバイアス・ラグ(ミセス・ラヴェットを慕う、素朴で純粋な青年):ケン・ジェニングス
オリジナル・スタッフ
ディレクター:ハロルド・プリンス
演出・振付:Larry Fuller
美術:Eugene Lee
衣裳:Franne Lee
照明:Ken Billington
ほかの主な公演
1980年ウエスト・エンド公演
1980年7月2日 - 1980年11月15日 ウエスト・エンド/ドゥルーリー・レーン・ロイヤル劇場
1989年ブロードウェイ再演
1989年9月14日 - 1990年2月25日 ブロードウェイ/スクエア劇場/189公演
1989年度トニー賞に6部門ノミネート。ミュージカル演出賞とミュージカル音響デザイン賞を受賞
2005年ブロードウェイ再再演
2005年11月3日 - 2006年9月3日 ブロードウェイ/ユージンオニール劇場/384公演
2023年ブロードウェイ再再再演
2023年3月36日 - ブロードウェイ/ラント=フォンタン劇場/現在上演中
受賞
最優秀ミュージカル作品賞
最優秀ミュージカル脚本賞
最優秀作詞作曲賞
最優秀ミュージカル主演男優賞
最優秀ミュージカル主演女優賞
最優秀ミュージカル演出賞
最優秀ミュージカル装置デザイン賞
最優秀ミュージカル衣装デザイン賞
日本における公演
初演
スウィーニー・トッド:市川染五郎(現・松本白鸚)
ラヴェット夫人:鳳蘭
乞食女:市原悦子
ジョアンナ:沢田亜矢子
アンソニー:立川三貴
ターピン判事:中丸忠雄
亜門版
スタッフ
主催・企画・制作:フジテレビ・ホリプロ
キャスト
スウィーニー・トッド:市村正親
ラヴェット夫人:大竹しのぶ
乞食女:キムラ緑子
ジョアンナ:ソニン
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出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』
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