スイートプリキュア♪
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スイートプリキュア♪
ジャンル変身ヒロイン戦闘美少女
音楽女児向けアニメ
アニメ
原作東堂いづみ
シリーズディレクター境宗久
シリーズ構成大野敏哉
キャラクターデザイン高橋晃
音楽高梨康治
アニメーション制作東映アニメーション
放送局朝日放送テレビ朝日系列
放送期間2011年2月6日 - 2012年1月29日
話数全48話
プリキュアシリーズ


前作:ハートキャッチプリキュア!(2010年2月 - 2011年1月)

次作:スマイルプリキュア!(2012年2月 - 2013年1月)

漫画
原作・原案など東堂いづみ
作画上北ふたご
出版社講談社
掲載誌なかよし
レーベルワイドKC
発表期間2011年3月号 - 2012年2月号
巻数全1巻
話数全13話
テンプレート - ノート
プロジェクトアニメ
ポータルアニメ

『スイートプリキュア♪』(SUITE PRECURE♪)は、2011年2月6日から2012年1月29日まで、朝日放送の制作により、テレビ朝日系列で毎週日曜8時30分から9時(JST)に全48話が放送された、東映アニメーション制作の日本テレビアニメ。『プリキュアシリーズ』の通算8作目にして、6代目のプリキュアに当たる。
概要

本作品も前作同様2人構成で物語がはじまる。タイトルに使われているスイートは「組曲」を意味する音楽用語であり、そのタイトルの通り「音楽友情」がメインテーマとなっている。朝日放送 (当時) の松下洋幸プロデューサーは「今までにない『新しい仕掛け』を盛り込む」、東映アニメーションの梅澤淳稔プロデューサーは「音楽をテーマに、散らばった伝説の楽譜の音符など、シリーズ最大のスケールで描いていく」としている。プリキュアの2人がピンチに陥った時に現れる「謎の仮面のプリキュア」など、新たな要素も組み込まれている[1][2]

主人公である北条響(キュアメロディ)役の小清水亜美と南野奏(キュアリズム)役の折笠富美子は、以前に同時間帯にて放送されていたアニメ『明日のナージャ』において、メインキャラクターの声での共演歴がある[注釈 1][3]。また前作に続いて、主題歌を手がける工藤真由も声優として出演しており、本作品では音符の妖精・フェアリートーン役としてレギュラー出演を果たしている[4]

前作から始まった、データ放送との連動で番組放送中にプリキュアポイントを貯めるミニゲームも引き続き行われた。
東日本大震災による放送スケジュールの影響「東日本大震災における放送関連の動き」も参照

2011年3月11日に発生した東日本大震災東北地方太平洋沖地震)の影響で、後述の通り一部放送スケジュールにも変更が発生した他、「(震災があった年だったので)意図的な部分も無意識的な部分も含め、多分に震災の影響が盛り込まれていたと思います」と境宗久シリーズディレクターがコメントしている[5]ように、作品内容そのものに対しても少なからぬ影響が及ぶこととなった。また被災者への応援メッセージとして、同年5月20日には東映アニメーション公式サイトで、応援メッセージ動画『プリキュアからみんなへの応援ムービー』が配信された[6]。また、話数に関しても当初の全49話予定から1話短縮され、全48話となった。
あらすじ

人間世界とは異なる場所に存在する、幸せな音楽の国メイジャーランド。そこで年に一度だけ行われる演奏会において、歌の妖精ハミィは世界の人々の平和を願い「伝説の楽譜」に記された「幸福のメロディ」を歌おうとしていた。しかし 演奏会の最中、悲しい音楽の国マイナーランドの王メフィストが現れ、楽譜を「不幸のメロディ」に変えようとする。メイジャーランドの女王アフロディテは音符を別の世界である人間世界にばらまいて それを阻止したが、散らばった音符を取り戻すため メフィストは配下のセイレーンとトリオ・ザ・マイナーを、アフロディテはハミィと7体のフェアリートーンを人間世界に遣わす。

一方、人間世界の加音町に住む北条響は、かつての親友である南野奏とすれ違う日々を送っていた。そんな中、2人はハミィやマイナーランドの刺客達と遭遇し、なし崩しにプリキュアの戦士キュアメロディとキュアリズムとして目覚めることになる。最初はすれ違いの出来事を引きずって喧嘩の多い響と奏であったが、徐々に友情を取り戻していき、プリキュアとしても一歩ずつ成長していく。

やがて、ハミィと対立していたセイレーンも、様々な出来事を通じて和解し、黒川エレン(=キュアビート)としてプリキュアに覚醒。3人のプリキュアは互いに助け合ってメフィストやトリオ・ザ・マイナーの襲撃を打ち破っていくが、やがて謎の仮面のプリキュア・キュアミューズの正体が調辺アコだったことが判明し、キュアミューズとメフィストとの「驚くべき関係」と、マイナーランドを裏で操る真の黒幕・ノイズの存在が明らかになっていくのだった。
登場人物
プリキュア

響と奏は「私立アリア学園中学校」(以下「アリア中」)2年A組のクラスメイトで、エレンも第28話から通うことになり2人と同クラスになる。アコは市立加音小学校の3年生である。

一人称は全員「わたし」。幼なじみ同士の響と奏の2人は呼び捨てで呼び合っている。エレンとアコの呼び方と呼ばれ方については各々の項目を参照。プリキュアのキャラクターショー(2011年、よみうりランド「太陽の広場」にて。ステージにいるのがキュアメロディとキュアリズム)
北条 響(ほうじょう ひびき) / キュアメロディ
- 小清水亜美[7]本作品の主人公で、加音町に住む14歳の女子中学生[8]。茶色の腰まで届くロングヘアが特徴。私服は黒とマゼンタを基調としたものを着用している。活発かつ元気な性格だが、寂しがり屋で涙もろい面もある。負けず嫌いでもあり、正義感も人一倍強い。ナイーブな一面を敵に利用されることもある。一人っ子であるため弟がいる奏を羨ましく思い、年少のアコに対しても積極的に接している。幼馴染の奏とは親友同士だったが、中学の入学式での誤解が原因で犬猿の仲になるが、奏とともにプリキュアになったことを機に誤解が解ける。現在もケンカこそ多いが、深い信頼で結ばれた独特の友情を構築している。幼少時はピアノを習っていたが、ある時父とのすれ違いから「自分には音楽の才能がない」と思いこみ、以来音楽全般から距離を置く。しかし、音楽への愛情を捨てきれず、第3話で音楽への情熱を取り戻し、第17話では母との交流をきっかけにピアニストを志すようになる。長いブランクからピアノの腕前は落ちていたが、奏との連弾やエレンの指導によってコンクールで準優勝するほど上達した。食欲旺盛かつ甘いものが好物であり、奏と険悪だった頃も頻繁にスイーツ部の部室に侵入し、菓子を摘み食いしては奏を怒らせていた[注釈 2]。また、南野家の店のケーキが好物。運動神経は抜群だが、運動自体が好きなため特定の部活には所属せず、助っ人に徹している(前述のピアノ修行により一時中断していた時期あり)。その一方で、勉強や料理は不得意[9]で絵心もない[10]。テスト勉強ではズルをしようとしたこともあった[11]。父は著名な音楽家で、母は世界的ヴァイオリニスト。今の中学に入学したのは父の勧めである。口癖は「ここで決めなきゃ女がすたる!」[12]
南野 奏(みなみの かなで) / キュアリズム
声 - 折笠富美子[7]響とは幼馴染。オリーブ色をしたロングヘアが特徴。私服はピンク色と白を基調にしたものを着用している。真面目で友人や教師からも頼りにされているが、人一倍頑張る努力家。芯が強く、涙を見せることは滅多にない。納得のいかないことは譲らない一面もあり、「大切な相手には厳しくても、本音を言うべき」という考えから、親友の響や悪戯好きな弟に対しては怒りやすい。自らをおとなしい性格であると言っているが、周囲からは「怒ると誰よりも怖い」と言われ、その性格もあって響との仲が回復した当初も仲違いをし、響を傷つけることもあった。響の子供っぽさをよく理解しており、響が冷たい態度を取ってもあえて対抗しないことがある。ネコ好きであり、特に肉球に目がない。運動神経は低いが勉強と菓子作りは得意で、学校ではスイーツ部に所属している。パティシエールとして跡を継ぎ人々を笑顔にするという夢をもち、父をとても尊敬している。学園のアイドルである王子に想いを寄せており、彼のこととなるとパニックに陥ったり、行動が空回りする。少し妄想癖があり、自分だけの世界に入り込んでは度々響に呆れられている[13]。自宅はカップケーキショップ「Lucky Spoon」を経営している。また、小学3年生の弟がいる。口癖は「気合のレシピみせてあげるわ!」。
黒川 エレン(くろかわ エレン) / キュアビート
声 - 豊口めぐみ[7][注釈 3]元々はセイレーンが人間形態になっていた姿だが、第21話でのプリキュアへと覚醒したと同時にこちらが本来の姿となる。暗い紫色のロングヘアが特徴。髪型は向かって右側につけていたS字形の金色の髪飾りから、黄色のシュシュで髪の一部を少し結んだものに変わった。首輪(人間体ではチョーカー)についていたペンダントも覚醒時に消滅し、セイレーン本来の猫の姿を含め他者に変身することもできなくなる。私服は黒と淡い紫色を基調としたものを着用している。敵対していた頃は響と奏を蔑んだ言葉で呼んでいたが、親友になってからは名前で呼ぶようになる。響と奏からは本人の意向から「エレン」と呼ばれている。第21話でハミィを救いたいという想いから無意識にプリキュアへと覚醒したが、自身に潜む憎しみの感情から当初は変身を躊躇っていた。しかし、第22話でハミィを想う心から「キュアモジューレ」が出現し、第23話で「今まで壊してきた絆を守りたい」というハミィの助言もあって、プリキュアとして戦うことを決意する。現在は「調べの館」に住んでおり、音吉の支援で第28話から響たちのクラスに編入する。一見クールだが、実際は臆病かつ緊張しやすい性格でお化け屋敷用のお化けのセットに驚いたこともある[14]。独学で学んだ人間界の知識を変に解釈することがある。セイレーンの頃と同じく情報収集を怠らないが、奏やハミィの情報をメモするなど行き過ぎなところがあり、作り物を見ただけで取り乱すほどのお化け嫌い。昔から人付き合いは不得手で、ハミィの他に友人がおらず、響や奏との接し方に悩んで名前すら呼べなかったが、響たちとも徐々に絆を深めていく。「エレン」という名前は第1話により響の前で名乗った仮の名前だったが、以降人間界の人々にはその名で呼んでもらうことを望んでいる。しかし、ハミィを始め人間界外の者などは一貫して本来の名前で呼んでいる。猫の言葉は理解可能で、身軽さから岩山も軽々と登ることができる。決戦後はメイジャーランドには残らず、響たちと加音町に戻っている[注釈 4]。マイナーランド時代の詳細はセイレーンを参照。
調辺 アコ(しらべ アコ) / キュアミューズ
声 - 大久保瑠美[7][注釈 5]メイジャーランドの王女で、メフィストとアフロディテの娘。9歳の小学生[15]


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出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)
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