スイス国立銀行
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スイス国立銀行
Schweizerische Nationalbank (ドイツ語)
Banque Nationale Suisse (フランス語)
Banca Nazionale Svizzera (イタリア語)
Banca Naziunala Svizra (ロマンシュ語)
ベルンのスイス国立銀行本店
本店ベルンチューリッヒ
設立1906年1月16日
総裁トーマス・ジョルダン
スイス
通貨スイス・フラン
CHF (ISO 4217)
基準貸付利率0.25%
ウェブサイトwww.snb.ch

スイス国立銀行(スイスこくりつぎんこう)は、スイス連邦中央銀行金融政策の実施、スイス・フラン紙幣の発行管理がその役割。総裁はトーマス・ジョルダン。

スイス連邦には4種の公用語があるため、制度上の正式名称も4種の言語で併記される。(ドイツ語: Schweizerische Nationalbank, フランス語: Banque Nationale Suisse, イタリア語: Banca Nazionale Svizzera, ロマンシュ語: Banca Naziunala Svizra)法人形態はアクツィエンゲゼルシャフトで、資本金の約55%がカントンや州立銀行のような公的機関による出資。残りは証券市場で取引されており、そのほとんどが個人に所有されている。スイス連邦は一切出資していない。

かつて国際決済銀行が行う金の現物取引に金庫室を提供し、次のような手数料を得ていた。金の預け入れ時に、その金価格の0.003%。保管場所を移し変える場合は0.0015%。外部への発送は0.9%。これに対してニューヨーク連邦準備銀行のサービスだと、預け入れが0.0024%、移し変えが0.0011%であった。[1]

2002年9月22日、保有金の半分1300トンの売却益をどう使うかについて国民投票が行われた。政府案は年金基金、各州、スイス連帯基金の三者に等分割当するというもの。右派は全額年金基金。投票で両案が否決された。

2007年、スイス国立銀行が設立100周年を迎えたことを記念してスイス・ポストが1フラン切手、85ラッペン切手の2種類の記念切手を発行した。それぞれのデザインは100周年に掛けて、100スイス・フラン紙幣のデザインをそのまま採り入れている[2]
目次

1 金融政策

1.1 為替レートターゲット

1.2 マイナス金利


2 外部リンク

3 参照

4 関連項目

金融政策
為替レートターゲット

2011年9月、スイス・フランの対ユーロ相場に1ユーロ=1.2フランの上限目標を設定し、2013年11月現在も継続している[3]

2015年1月15日、上限を撤廃した。スイス・フラン相場は一時、対ユーロで約30%急騰した。この撤廃はIMFにすら事前連絡がなかった。これまでのフラン売り・ユーロ買いの市場介入で、外貨準備は国内総生産の7割まで膨張していた[4][5][6]

その為替ターゲットが放棄され一時は1ユーロ0.8スイスフランにまで増価し、その後1ユーロ約1.0スイスフランに落ち着いた。このスイスフラン高のためにスイス国内の製造業や観光業が打撃を被っている[7]。スイス国内の時計メーカーはドイツなど周辺国向けに高級時計を輸出し、観光業は海外から多くの観光客を呼び込む。だがスイスフラン高でアルペンスキーのリゾートへの客足が減少。時計産業も苦戦し、スウォッチの株価は15%下落、リシュモンの株価は14%下落となった。リシュモンの2015年度第4四半期の売上は前期比約4%増であり、約30億ユーロに達していたにもかかわらずである[8]UBSによるスイスの2015年度の経済成長率予測は1.8%から0.5%に下方修正された[8]


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出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)
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