ジー・モード
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株式会社ジー・モード
G-MODE Corporation
種類株式会社
市場情報非上場
本社所在地 日本
140-0002
東京都品川区東品川四丁目12番8号
品川シーサイドイーストタワー 7階
設立2006年(平成18年)6月14日
業種情報・通信業
法人番号4010001142844
事業内容コンテンツ配信事業
オープンソーシャル事業
代表者加藤 征一郎(代表取締役)
資本金1億円
2015年4月30日現在)
従業員数124名(2015年4月30日現在)
主要株主マーベラス 99.9%
関係する人物宮路武
外部リンク株式会社ジー・モード 公式サイト
特記事項:旧ジー・モードの設立は2000年7月27日
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株式会社ジー・モード(G-MODE Corporation)は、日本のIT関連企業。
概要

携帯電話やゲーム機向けにゲームを開発している。代表作は『空気読み。』シリーズや『フライハイト』シリーズなど。

かつて存在したゲーム会社であるデータイーストの版権を所有しており、バーチャルコンソールゲームアーカイブスなどに移植して配信している[1]

2000年代にはハドソンやドワンゴと並び、日本の高機能携帯電話(ガラケー)にゲームを提供する代表的なメーカーであった。『テトリス』などの有名人気ゲームの版権を多数持っていたのに加え、自社オリジナル作品でもヒット作を多数リリースした。当時は各携帯電話キャリアの公式サイト向けゲームコンテンツの制作・開発・配信が主力であり、一方で自社ゲームサイトでの配信や、SNSのmixiGREEモバゲータウンなどの携帯ゲームコーナーへのゲーム提供も行っていた。当時の主なゲームは2020年より「G-MODEアーカイブス」としてNintendo Switchに移植されている。

2010年代初頭のアプリックス傘下時代は、同じくアプリックス傘下だったAICが制作したアニメーション作品のパッケージソフト発売や、無料ウェブコミック誌COMIC メテオ』・『COMIC ポラリス』の運営、同誌掲載漫画作品の編集、新人賞「G-mode新人コミック大賞」の主催などをしていた。
略歴
フィーチャーフォン向けゲーム会社として創業

株式会社ゲームアーツの創設者で、『シルフィード』(1993年)『ガングリフォン』(1996年)『グランディア』(1997年)などを製作した伝説的なゲームクリエーターである宮路武によって2000年に設立された。コンシューマもやっていた当時の競合ゲーム会社に対して、ジー・モードは最初からケータイアプリ専業だったのが特徴である。

2001年1月からNTTドコモJavaアプリケーションiアプリ」のサービスを開始したのに合わせ、iアプリゲームの販売を開始した[2]。2001年1月に配信された『テトリス』と『オセロ』が最初の作品である。新設のメーカーながら、有名な2つのゲームの版権が取れたことは大きく、設立から2期目で早くも黒字化する。ドコモのN503i(2001年)が出てから売り上げが跳ね上がったという。上場した2002年の時点で、日本の携帯電話キャリア3社のうちNTTドコモとの取引が72.5%と、ドコモが圧倒的だったが[3]、一方でドコモ一強に偏らず、J-PHONEのJavaアプリやKDDIのBREWなど、他社携帯電話向けのサービスも展開した[4]

ジー・モードが運営するiアプリ対応のアプリ配信サイトである「Get!!プチアプリ」(月額100円)は、2001年11月にiアプリのゲーム配信サイトで会員数1位となり、フィーチャーフォン終焉期となる2011年までそのまま首位を保った[5]。ネット対戦に対応した「対戦ぐるじゃむ」(月額300円)は、iアプリのゲーム配信サイトで2位で、ジー・モードはその他のサイトも含めると上場した2002年時点で合計140万人のユーザーを抱えた。「Get!!プチアプリ」は、最盛期には会員数が100万人を突破し、最大のヒット作である『テトリス』は400万人が遊んだという[6]
2001年当時のモバイルゲームの状況

コンシューマーで数々の硬派なゲームを製作してきた宮路武が、ケータイで全く畑違いのゲームを作り、かなりの人気を集めているということで、2001年当時は注目された[2]

2001年当時にジー・モードの副社長を務めていた宮路武は、Game Watchの船津稔とのインタビューの中で「複数人による会議によってゲームのラインナップを決めており、自分たちが楽しいかどうかが大前提とした上で、様々なユーザに思い入れを感じてもらえるものを選んでいる」と話しており、「独創性が無ければ現代では通用しない」とも述べている。例えば『電卓インベーダー』という作品は、30代のユーザにノスタルジーを感じてもらうのと10代のユーザに「20年前の電卓を用いたゲーム」として好奇心を誘発させるために選ばれた[2]

宮路は船津とのインタビューの中で非常に評判が良かったと語っており、10代から20代を中心に幅広い層が展開されつつも30代が少なく、40代以降がまた多いとも述べている。また対戦ゲームでは若いユーザが多く、「Get!!プチアプリ」では40代のユーザが多かったとも話している[2]

その一方で宮路は新作を求める層が増えていることも認めており、旧作と新作のダウンロード数が拮抗しているとも話している[2]


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出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)
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